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山田ズーニーのガチ編集コメント
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山田ズーニー
2022/9/17
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メシを一緒に食ってうまい人が見つかるのは人生の幸せ。さらに、今日も明日もその先も、毎日一緒に食べたいと思えるほどの人と出逢えるのはめったにない幸せだ。
考えたらそれだけで充分一緒に住む理由になる...
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メシを一緒に食ってうまい人が見つかるのは人生の幸せ。さらに、今日も明日もその先も、毎日一緒に食べたいと思えるほどの人と出逢えるのはめったにない幸せだ。
考えたらそれだけで充分一緒に住む理由になる。なのにこれまでの社会通念では、まず「恋」しなくてはならない、そこから「同棲」なのか「結婚」なのか選択して、結婚するには手続きがいって、と限定されてきたことに気づかされた。誰かと住むというのは面白い楽しいことなのに。もっといろんな入り口から、もっとハードル低く、人と人は共に住めるようになっていい。共に住んで当人同士が幸せならそれでOK、その幸せな時間を積み重ねていった果てに、必要ならその関係はいったいなんなのか、あとから定義するっていうのでも全然いいわけだ。そんな大切なことに、いまさらのように気づかされた。
宵のホスピタリティに、読んでる自分まで癒され、どんどん生活が整い、元気に、幸せに、なっていく気持ちがした。そこもたまらない魅力。
自分は何をしている時が幸せなのか? 宵とごはんを毎日食べたい、と気づいた春陽のように、私たちはそこにもっと忠実になってもいい。
夜を日に継いで
猫宮ゆこ
2022/9/21
+19
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山田ズーニー
2022/9/17
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「おいしい寝」で、あいが涙腺崩壊するところグッときたー。ここの喜びの表現って、喜びはもちろん、さらに、日ごろどんなに限界ギリギリのとこで、あいがのりこえて頑張っているかがしのばれて、読者はいろんな感情...
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「おいしい寝」で、あいが涙腺崩壊するところグッときたー。ここの喜びの表現って、喜びはもちろん、さらに、日ごろどんなに限界ギリギリのとこで、あいがのりこえて頑張っているかがしのばれて、読者はいろんな感情が揺さぶられる。何度も読み返したくなるシーンだ。
育児は忍術、いい!
子を守り育てていく上では、見える敵、目に見えない敵、自分の中の敵、たくさんの敵がいる。そこと真っ向勝負をして命をおとすんじゃなくて、どううまくかわして、自分も子どももどう生き延びていくか。まさに忍術。忍術と思えば、客観的に状況を見ることができるし、ひとつひとつ技を覚えて、段階を追ってスキルアップしていける。育児が少しだけ楽しめそう。
育児にまつわるデマの情報や、今回出てきた悪徳商法への勧誘、地球環境汚染、ママ友からのマウントなど、これからの修行に、現代の危険がつぎつぎ出て来て、それを、現代の育児情報をよく学んでいるあいと、古来忍者の知恵に長けたもちと、どんな技でかわしていくか、続きがとってもたのしみだ。
母と忍者
育児に迷える親羊
2022/9/18
+22
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山田ズーニー
2022/9/17
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自分がケモノになったら、と考えたこともなかったけど、この作品で猫を疑似体験できた、すっごく新鮮な感覚だった。信号の色別ができなかったり、動くものを追う本能にさからえなかったり、予想外の切なさもあるけど...
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自分がケモノになったら、と考えたこともなかったけど、この作品で猫を疑似体験できた、すっごく新鮮な感覚だった。信号の色別ができなかったり、動くものを追う本能にさからえなかったり、予想外の切なさもあるけど、それ以上に、猫を疑似体験ができるのはワクワク面白かった。猫になって見る人間も新鮮だった。
背景に感染症があるのもこの作品に魅かれる理由の一つ。恐怖から偏見がいつ湧き起こるかわからない時代。偏見がわいたとき、新しいものだから人々は無知で、ちょっとしたことで人々の風向きが変わる。そんな不穏さがコロナ禍の今と重なる。そんな不穏な時代にあっても負けないで、高校生活を女子高生としてめいっぱい楽しみたいというねねこが、いじらしい。つい応援したくなる。
ねねこにケモノの性分が出れば出るほど、ごく普通のJKの言動をしたときに、ギャップが生まれて可愛らしい。ねねこは本来の明るさとケモノの能力を駆使して、入学式早々友達をつくるという、中学以来の悲願を叶えてしまった。感染症の時代にあっても、負けずに楽しむための「何か」大切なことを、ねねこは教えてくれる。
女子高生、猫になる(大幅改良版)
るかぽん
2022/9/20
+36
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山田ズーニー
2022/9/17
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自分がケモノになったら、と考えたこともなかったけど、この作品で猫を疑似体験できた、すっごく新鮮な感覚だった。信号の色別ができなかったり、動くものを追う本能にさからえなかったり、予想外の切なさもあるけど...
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自分がケモノになったら、と考えたこともなかったけど、この作品で猫を疑似体験できた、すっごく新鮮な感覚だった。信号の色別ができなかったり、動くものを追う本能にさからえなかったり、予想外の切なさもあるけど、それ以上に、猫を疑似体験ができるのはワクワク面白かった。猫になって見る人間も新鮮だった。
背景に感染症があるのもこの作品に魅かれる理由の一つ。恐怖から偏見がいつ湧き起こるかわからない時代。偏見がわいたとき、新しいものだから人々は無知で、ちょっとしたことで人々の風向きが変わる。そんな不穏さがコロナ禍の今と重なる。そんな不穏な時代にあっても負けないで、高校生活を女子高生としてめいっぱい楽しみたいというねねこが、いじらしい。つい応援したくなる。
ねねこにケモノの性分が出れば出るほど、ごく普通のJKの言動をしたときに、ギャップが生まれて可愛らしい。ねねこは本来の明るさとケモノの能力を駆使して、入学式早々友達をつくるという、中学以来の悲願を叶えてしまった。感染症の時代にあっても、負けずに楽しむための「何か」大切なことを、ねねこは教えてくれる。
女子高生、猫になる-初期案(4ページx8回連載用)
るかぽん
2022/9/17
+10
全コメ
山田ズーニー
2022/9/17
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推しに会いに行けたり、SNSでつながれたりする時代。付き合う可能性もゼロではない。「リアコ」「成功したヲタク」という言葉が流行り、推しと結婚した人気ユーチューバーもあらわれ、女性の7割に推しがいるとい...
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推しに会いに行けたり、SNSでつながれたりする時代。付き合う可能性もゼロではない。「リアコ」「成功したヲタク」という言葉が流行り、推しと結婚した人気ユーチューバーもあらわれ、女性の7割に推しがいるという。「推しに何を求め、どんな距離感でつきあっていくか」は切実な時代の問いだ。
で、この作品の距離感すごくしあわせなんじゃないか。
疲労で休みの日は寝るだけだった生活が、推しにどうしようもなく癒される毎日に変わる。SNSでつながれ、推しに自分を覚えてもらう、やりとりもできる。
星は遠くにあるから輝く。
ときめいて、ちょうどいい距離感にいる主人公のアリ。けど生身の人間、そううまく線引きはできず、推しに恋愛感情を抱いてしまう。このままの距離なら星は輝き続ける、近づけば幻滅をくらって自分の最大の癒しを失う可能性もある、コレドナ感。そこでアリの気づき。
遠くで輝け、は、自分の期待の押しつけだ。
推しも人間、その人間的な部分を拒み、自分の理想を押しつけてるだけでよいのだろうか。いやよくない、推しがどんな人間でももっと近づこうと決心する。このアリの決心は、SNS時代にあって、推しの美しい部分だけを見ているのは不可能な現代、たくさんの人が共鳴するのではないだろうか。
自分勝手な期待を手放し、どんな人間性でも推しを受けとめる決心をしたアリに、ラスト12月22日のライブ当日の絵。恋がはじまる予感、2日後はクリスマスイブ。素敵なラスト!
声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話(ネーム・最終課題)
トリハラサユリ.
2022/9/20
+35
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山田ズーニー
2022/9/17
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うわあ、面白かったー! 読み終わっておもわずそう口から出た、次の瞬間、目頭がつんとなった。え?なんで泣きそうになってる私?
ネットの中の空気感とか、いまっていう時代感とか、リアルで、かっこよく...
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うわあ、面白かったー! 読み終わっておもわずそう口から出た、次の瞬間、目頭がつんとなった。え?なんで泣きそうになってる私?
ネットの中の空気感とか、いまっていう時代感とか、リアルで、かっこよくて、ゾクゾクした。先が読めないところも好きで一気に読んだ。人魚やゾンビ、信じられない話題も、SNSに置かれた絵を見ると信憑性を帯びて来るから不思議。カカの孤独も、いまのネット社会ならではのもので、深くしっかり描かれていた。
ただ面白く読んできて、ラスト一変する。
死にたいと思っている私へ、「これはガチだ」と感じた。マンガ用に作ったならもっと脚色した言葉を書く。けど、「部屋をキレイに」とか、「風呂に入って歯を磨いて」セルフネグレクトしないとか、こういう小さな具体的なことが、いまこの世から消えそうに弱ってる人間にはデカい。「今日一日生きれるかどうか」を刻刻左右する。ガチだと思ったら、ラストのこの言葉が刺さった。
「この動画無しでも 生きて また学校に行けることを祈ってる 頑張れ」
理不尽を浴びて頭も心もぐちゃぐちゃにかきまわされて、学校に行けない、今日一日を生きれるかどうかも不安な人がいる。そんないたたまれない人の脳内を、この作品は、別世界にさらってくれる。外へ連れ出してくれる、この世じゃない異界も駆けまわらせてくれる。自傷行為をしなくても、このマンガで生死ぎりぎりまで血を抜いてくれる。リベンジもしてくれる。死にたいは生きたいだと気づかせてくれる。傷つけられてぎちゃぐちゃにかきまわされた人の脳内を、この作品が反対方向に、いい意味で、ぐちゃぐちゃにかきまわしてくれる。だから読み終わって不思議に心が落ち着く。
読者に(ここでは私に)「生きて」と言われたような気がした。そのためにここまでのすべての物語はあったんだ、と思えてきたら、不覚にも泣きそうになった。
バクロアンドスーサイド
黒乃-KURONO-
2022/9/23
+21
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山田ズーニー
2022/9/17
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おかあさんの叶わなかった夢、アイドルを父親に阻まれていたんだ、とわかるあたりから胸にグッと伝わってきた。娘のためにおかあさんが最後のステージにしようとしたところもとても切なく、温かなラストまで引き込ま...
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おかあさんの叶わなかった夢、アイドルを父親に阻まれていたんだ、とわかるあたりから胸にグッと伝わってきた。娘のためにおかあさんが最後のステージにしようとしたところもとても切なく、温かなラストまで引き込まれて読んだ。
おかあさんは56と言えば「思秋期」では。
十代に性ホルモンが満ちてくるため不安にさいなまれる思春期がある。その一方、50代の思秋期は、ホルモンが出なくなっていくため不安にさいなまれる。更年期とも、中年クライシスとも言う。不安にさいなまれて自分が揺らぎ「自分が生きられなかったもう1つの人生を想う時期」でもあり、「自分が本当にやりたかったことは何なのか」という問いで波乱が起きる時期でもある。
おかあさんも波乱を起こす。
それが単なる思いつきではなく、若い頃に封印されてしまった夢の再燃だとわかるあたりから、グッと共感する読者も多いのではと思う。次第に読者の「生きられなかったもう1つの人生」が揺さぶられる。
無謀な挑戦していいんだ!と思えた。中年を何事もなくやり過ごしたって、そんな人生、先へ先へいくほど細る竹の穂先のよう。でも挑戦した先は未知、化けるかもしれない。おかあさんも化けた。
波乱を起こせば家族とぶつかる、それも、いい!
おかあさんは娘と衝突する。でもそこで互いの本音をぶつけ合える。いままで「娘のために」「母のために」と思ってきたその思いやりは、少しずつズレていた。ぶつかることで、母も娘も、相手の本音を知り、自分の本心にも気づける。おかあさんも「アイドルを生きられなかったのは、娘に会うためだった、この人生に悔いはない」と本心に出逢えた。これまでの母娘関係がいったん解体し、新しい協力の絆に組み換えられた。
アラサーも、アラカンも、一緒になって楽しめて、対話が生まれそうな作品!
私まだ56だから
numinkoike
2022/9/23
+26
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山田ズーニー
2022/9/17
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キュンしたー!癒された―! ああ、いい夢見させてもらった。
細部のちょっとちょっとのところまで、きゅーんと心もってかれるポイントが満載だった。まず、みよちゃんがおにぎりが好きなところ、個人的にツ...
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キュンしたー!癒された―! ああ、いい夢見させてもらった。
細部のちょっとちょっとのところまで、きゅーんと心もってかれるポイントが満載だった。まず、みよちゃんがおにぎりが好きなところ、個人的にツボ。つつましいものが大好きで本当に美味しそうに食べてる姿って愛おしい。ママが眠れず死ぬんじゃないかと泣くみよちゃんとりくくんが、幼い二人が手を「ぎゅっ」と握り合ってるのがいじらしい。夕日も月もぜんぶ純先生に見えるっていうママの恋心の表し方も素敵。胸キュン会議の大人びた発言と、それでいて幼児言葉のコントラストも可愛いかった。そうしたちょっとちょっとが、いちいちきゅーんとして、その積み重ねで、えもいわれぬ気持ちよさだった。
「わが子がキューピット」っていうのがいい。ここが夢と現実の架け橋になってると思う。「こんなイケメンが好きになってくれるはずがない」となりそうな状況でも、幼子は見た目もキューピットそのものだし、無垢な子どもの導きなら奇跡も巻き起こせそう。
目も心も幸せな作品。
みよちゃんの胸キュン大作戦!
はるむすび
2022/9/23
+25
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山田ズーニー
2022/9/17
ガチ編集
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好きな世界が一緒で、自分を偽らなくてもつきあえる友だち、そんな友だちができた幸せに
満たされる作品。
社会通念と自分の好きなものが食い違う主人公ななみ、好きな人から「キモ!」と言われ傷になって...
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好きな世界が一緒で、自分を偽らなくてもつきあえる友だち、そんな友だちができた幸せに
満たされる作品。
社会通念と自分の好きなものが食い違う主人公ななみ、好きな人から「キモ!」と言われ傷になっている。他者のひと言で自分を規定されてしまった人は、どうすれば自由になれるのだろうか?
まずは自分の好きを隠さず表現できる仲間を1人見つけることだ、とこの作品は教えてくれる。そしてインターネット時代、もうその1人に出逢ってる人もいるんじゃないかと問いかけられる。もう出逢っているのに、「男の自分が行ってはいけない」とか、「憧れのあの人がおじさんであるはずがない」とか、自分で出逢いを否定してしまう。案外、社会通念は自分の中にあり、それが邪魔していることも多い。
「性別とか年齢とか外見とか本当に取っ払って、本当に好きなものに向かうにはどうすればいいか」と、いい投げかけをしてくれる作品。その投げかけが、やさしくじんわりなのもいい。
アフタヌーンティーの世界、私も好きで、うんうん!わかるわかる!の連続だった。有馬さんが選んだお店やカップはどんなだろう、細部までマンガが描きあがった時、どんな世界広がっているのだろうとわくわくする。アフタヌーンティーなどの「食」、アンティークロリータなどの「衣」、家具調度・建物から庭にいたる「住」、幅広い題材が採り上げられる。ななみと有馬の眼鏡にかなった世界、シリーズ化できるよなあ。
「二人でお茶を」
高杉桂
2022/9/18
+18
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山田ズーニー
2022/9/17
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「死か、おもてなしか。」ここで私は、ほにゃぁ~とトロけた(いい意味です)。しこたまもてなされたダークエルフが、翌朝トゥーピートゥーピー寝息をあげているあたりではもう、クニャクニャに骨抜きにされていた。...
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「死か、おもてなしか。」ここで私は、ほにゃぁ~とトロけた(いい意味です)。しこたまもてなされたダークエルフが、翌朝トゥーピートゥーピー寝息をあげているあたりではもう、クニャクニャに骨抜きにされていた。意外性、包まれる優しさ、冒頭の緊張感と弛緩のギャップ、ツカミにすっかりつかまれた。
偏見と孤独のなかを生きてきたダークエルフは、殺される方向の刺激にはめっぽう強い。けど、優しさという方向からの刺激には、ずっと飢えていただけにめっぽう弱い。だからエルフはクロウにあらがえない。最凶の呪いのエルフが、優しさの攻撃に骨抜きになって、クロウの手のひらでコロコロ転がされ、それでもあらがおうとしているのが、「たまらん」魅力。エルフが凶悪であればあるほど、骨抜き姿のギャップが大きく、可愛さも倍増。あらがえ!エルフ、これからも凶悪に、そしてこのギャップをたくさん見せてほしい。
あらがえ!ダークエルフちゃん
なべゆう
2022/9/23
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