こんにちは!佐渡島さんをサディー呼びしたい編集者なゆみんです。
今回の編集者課題「漫画家さんと連載作品のクライマックスを相談する!」。
私は漫画『ゆるブラック~220人の会社に5年居て160人辞めた話~』『メイクアップシャーマン』を描いた
漫画家かっぱ子さん(https://comici.jp/kapa7)『天使がいた銭湯』全32Pの相談と仕上げに挑みました。
■作品紹介
新連載作品『天使がいた銭湯』作:かっぱ子
https://comici.jp/kapa7/episodes/7c9d029b66a22
…主人公は能天気な高校2年生・志麻(シマ)。何となく入ったバレー部でレギュラーになるが、県大会前なのに疲労骨折をする。さらには家のお風呂も壊れるという災難が続きーーー。向かった銭湯にいたのは、まさかの天使!?
部活×銭湯×天使!?日常と非日常が織りなす物語をご覧あれ!
■相談アプローチ
まず、かっぱ子さんが描きたいものをページ数を気にせず描いていただきました。
●草案・第1回ネーム
https://comici.jp/kapa7/episodes/7cfb01f825ffd/
(※かっぱ子さん作:ネーム一部抜粋)
→”好きで描いた部分””面白い部分”を抽出して、美味しい部分を32Pでより伝えるために、話の構成と表現を磨き上げていくのが全体の流れになります。かっぱ子さんとDiscordのボイス通話やチャット・コミチ投稿を通して、共に物語とドラマを作り上げていきました。ストーリーを編集するに辺り、マンガ専科の講義や佐渡島さんYoutube動画・しーげるさんのnote記事・同期の編集者さん達との対話・漫画家さん達とのお話・実際のネームや仕上げ作品、アニメ映画その他コンテンツetc…様々な所から知恵と気づきを頂きました。(心の底から感謝お礼申し上げます!)
トライ&エラーを繰り返した軌跡が↓ネームとメモ一覧になります。
また、相談や考案する際に用いたメモやネームを掲載する事で、物語が出来上がるまでを伝えていきたいと思います。(※私の文字と絵が汚いのはご愛嬌ということで。。)
■『天使がいた銭湯』キャラと物語の流れにおける考案
(※左:かっぱ子さん原作、右:なゆみんメモ)
→物語におけるキャラクターと話の流れについて。初期段階での考案になります。
主に物語を通して伝えたい事とキャラクターにおける目的・信念・想い・関係性などを中心に、かっぱ子さんと内容を詰めては、つじつまが合わない箇所は原因と改善案を練っていきました。
一貫して、志麻が先輩としての自覚をもち成長する話であること。そこに銭湯のノスタルジックさ、天使という非日常の要素を掛け合わせる事で物語としての面白さを出していきたい。難点なのが、部活という日常軸と天使(銭湯)の非日常という2軸のストーリーである事。なので、志麻の成長物語を主軸に、他の要素をどうストーリーの中に組み込んでいくか。何回も話し合っては話の構成・要素を組み直していきました。
かっぱ子さん曰く、「難しいモノに手を出してしまった…。けど、描きたい!!」
●第2回目ネーム
https://comici.jp/kapa7/episodes/f75f8e20909b5/
■32ページにおける情報選択と感情演出。
(※同期編集者:上田浩平さんにもご協力いただきました!圧倒的感謝っ…!!)
→一番伝えたい内容や感情を、32ページで伝えるために磨き上げる。ネーム中にある情報を選んでは削り、感情の流れと繋げては、どうクライマックスへ導いていくか。余韻も含めて、個人的に一番大変だけど重要な所だと感じました。と同時に、自身の力不足を感じては悩む事の方が多く、かなり行き詰まっていた所でもありました。そこで、同期編集者の上田さんに相談にのって頂く事に。(相談にのる側が相談させていただく側に笑)
上田さんと一晩中かけての話し合いになり、ストーリー作りや編集における多くの気づきと学びを得ました。一歩前に、自身の引き出しを増やして物語を作るために。
(※気づきを書き綴ったメモ達)
●第3回ネーム(上田さん本当にありがとうございました!!)
https://comici.jp/kapa7/episodes/68caa27681af4/
同期の編集者さんや漫画家さん達との学びをいかして、かっぱ子さんと打ち合わせをして出来上がったネームが下記になります。(私自身、編集面で多くの事を学ばさせていただきました。ありがたき幸せ…!)
●第4回ネーム
https://comici.jp/kapa7/episodes/aee4a71b32113/
●第5回ネーム
https://comici.jp/kapa7/episodes/ec4bb65da60e2/
●なゆみんネームメモ
(この時点で、文章で伝えるよりも絵で伝える方が、分かりやすい事もあるのだと気づき、打ち合わせでネームを描くようになりました。拙いですが、自身の表現の幅と引き出しをどんどん増やしていきたいと思います。)
(※ネームメモ一部抜粋)
■最後に
編集者課題「漫画家さんと連載作品のクライマックスを相談する!」を通して。
かっぱ子さんと32Pにも及ぶストーリーやクライマックスを考案する中で、感じたこと。
物語やドラマをつくることは、一筋縄ではいかないけど、何倍もの楽しさがあるということ。
私一人の力では到底敵わない事の方が多くて、その度に、同期の漫画家さんや編集者さん、アニメや映画を通して、気づきや学びを得ては一歩前に。次に活かしては少しずつ前進していく。今回の課題を通して、私は改めて漫画家さんと作品を作り上げていく大変さと楽しさを身にしみて感じることができました。(まだまだこれからですが!!)
新連載作品『天使がいた銭湯』は、次のネームで6回目を迎えます。(かっぱ子さんの熱意と姿勢にシビれるっ…!)
●できたてホヤホヤ!6回目ネームはコチラ↓
https://comici.jp/kapa7/episodes/2d818e1cd3f55/
漫画家かっぱ子さんと作品となゆみんの今後に乞うご期待あれ!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
追記:かっぱ子さんがネームを描きすぎて描いてない方の指から血がでたそうです。深夜の出来事で一晩中笑ってしまいました。ネタです。
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