こんにちは!芋味のお菓子をみたら即購入する編集者なゆみんです。
今回は投稿された漫画の中で一番印象に残った作品をご紹介します。
https://comici.jp/articles/o/69362/
タイトルを一目みたときに、「しのぶれど」秘めたる恋心とはどういうことだろうと、心がうごめきました。
活発な少年と無口な少年、高校からの友人、そして居酒屋という設定がさらにそそります。
そして、2P目に秋の味覚というお題を回収しつつ、3P目に「ソフトクリーム」というセリフがでてくるんですね。
この「ソフトクリーム」が物語の鍵となり後の転換なります。
なぜなら、「ソフトクリーム」が恋心を抱いた思い出になるからです。
2~3P目で「どのソフトクリームだろう?」と、読者に疑問を抱かせ、そして最後4P目で謎の「解決」になる思い出がでてきます。加えて、実は恋心を抱いていたことが分かるので「気づき」にもなります。
いわゆる”ギャップ”というやつですね!
最後のオチの「意外性」と「エクスタシー(快感)」が私の心にグサッと刺さりました。
さらに、秘めたる恋心という切なさくも甘い「共感性」もあるので、私の心にフルコンボで響きました。(読者が得てよかったもの3つが揃っているすごさ)
「目は口程に物を言う」を体現したかのような、繊細な表情の描写とコマ割りの演出が特に好きです。
男の子が普段は毒舌なのに、活発な男の子に対してデレるときは無口になる。そのときの表情が何とも胸を締めつけるんですよね。。切なくも美しい秘めた恋心を感じ取りました。そのことに全く気づいていない活発な男の子がさらにスパイスとなっております。
恋心を自覚してはいるものの、それを伝えることなく、秘めた”想い出”として自分の中に閉じこめておく。
切なくも美しいちゃん先生の『しのぶれど』一度ぜひ読んでみてくださいね。
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