こんにちは、「東京ネームタンク」のごとうです。
今回は第4回コミチ漫画賞「#ストーリーテリング」に投稿されたネーム添削の第3回目です。
今回の作品は月本シロさんの『ゆびさきの花』。
それでは、作品を振り返っていきましょう。
とても美しい作品でした。ずっと眺めていたくなるような、女の子同士の良い関係性が描けていると思います。
特に指にキスするシーンがとても良く、ここが月本さんの描きたかったシーンであることが読んでいて伝わってきます。
しかしこのシーン以降の展開は、広げた物語の終わらせ方を試行錯誤していて描ききれていないように感じられました。ここは、もう一段階「萌え」を加えて「描きたいことだけ描いていいんだよ」とお伝えしたいです。
この作品は、指先にキスをされた主人公が「この感情はどうすればいいんだろう」と相手を意識し始めることから始まる物語です。そこに作者である月本さんの描きたい「萌え」がまず詰まっていると思います。
そのあとは、それを始点にした2人の関係性が、月本さんにとっての「最上級の萌え」へ発展していく、という展開にしていっていいと思います。そうして自分の感情を追って「萌え」を描いていくことで、物語ができあがっていきます。
「ストーリーを描かなければいけない」という観念に囚われすぎず、自身の「萌え」に忠実にクライマックスの2人を描き切ってほしいと思います。
次回の作品も楽しみにしています!
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