こんにちは、マンガ制作研究組織「東京ネームタンク」のごとうです。
今回は第4回コミチ漫画賞「#ストーリーテリング」に投稿されたネーム添削の第4回目です。
今回の作品は緋星めめさんの『おふろのこ』。
それでは、作品を振り返っていきましょう。
絵もすばらしく、お互いさえいればいいという依存的な関係性や相手に対する想いの描写がとてもよかったです。
ただ、この物語は書き進めることが難しかったのではないかという印象を受けました。
なぜかと言うと、最終的に主人公が何を得たのかということが明確ではなかったからです。
テーマが難しいことも相まって、「物語の中で伝えたいこと」に対してのアプローチが作品の中で探り探りであったように感じます。
いつかは離れ離れにならなくてはいけない、ふとすれば消えてしまうかもしれない幽霊との恋というテーマ自体がこの物語の魅力の核となっています。
ですので、主人公がその恋にどんな結論を出すのか、つまり物語がどこへ向かうのかということを描く前に決める必要があります。
それを先に決めてしまえば、主人公の気持ちの着地点や恋の行方が見えてきて、ぐっと描きやすくなると思います。
また、作家性は主人公の出した答えや起こした行動に現れるものです。自分と向き合うという意味でも、ぜひじっくりと考えてみてほしいと思います。
それでは、次回の作品も楽しみにしています!
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