こんにちは、マンガ制作研究組織「東京ネームタンク」のごとうです。
今回は、7月のコミチ漫画賞『#関係性』に投稿されたネーム添削の第3回目です。
今回の作品はさく兵衛さんの『パリピとイインチョ』。
それでは、作品を振り返っていきましょう。
「パリピとイインチョ」/さく兵衛
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この作品も「これどうなっちゃうの!?」感がしっかり出せていて良いですね~!
速攻話に入り込めて、ぐいぐい読んでしまいました。
話自体がとても面白かったので、今回は演出について話してみようかと思います。
さく兵衛さんはこれから作風を決める段階なのではないでしょうか。
なぜそう感じたかというと、この作品の描き方が今Twitterで流行っている
「関係性を眺める視点からかわいく描いていく」
という作風と、
「主人公の感情を読者に共感させる」
という作風の、ちょうど間にいるような印象を受けたからです。
この二つの作風、まずはこのどちらの作風に寄せるのか決めていくと良いかもしれません。
また、どちらの作風にも共通して、キャラクターの感情をもっと見せてあげて良いと思います。
例えば、「イインチョー オレ、告白されちったー」とパリピにいわれた後の委員長の戸惑いとかが、読者にとってはかわいいと思うポイントだったりします。そういった感情をしっかり描いてあげるとより読者が楽しめるようになると思います!
また、コマ割に関して、イインチョの感情を表すに当たり、意識してコマに緩急をつけると良いと思います。
今は全体的に人物が同じ距離感で描かれているコマが多いですよね、
3ページ目の目のアップのコマのように、顔のアップのコマが多いとキャラクターの感情がより伝わるようになります。
今回も良い作品をありがとうございました!
最後まで期待感があり、とても面白い作品でした!
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