編集枠の上田です。
今回は「自分の好きなキャラ、タレントの推しポイント」について、投稿された漫画の中で、一番気に入った作品を紹介いたします(11/3(水)14:00時点で、他4本いいなあと思った作品があって悩みました...)。
『私の推し』作:中村環
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この漫画を読んでいるとき、ぼくはクスッとなりました。決して作者や作者の推しキャラをバカにしているわけではなく、キャラの推しポイントについて、作者自身の感情の動きを絵やセリフや説明の畳み掛けで、たのしく表現しようとしているのが感じられて、その勢いにぼくは引っ張られて笑ってしまいました。作者自身もたのしんで描けていたんじゃないかなと想像しました。
作者の素直な感情の動きと表情、そして生まれるポジティブな感情。
誰かが推しの誰かの話をしているときに、ぼくが「お!」ってなるのは、推しについての前情報がない中で、話し手の推しキャラ説明から感じられる、得体の知れない熱量というか、ほんとうに好きなんだなぁという感情が感じられたときだと思いました。
その得体の知れない熱量の中に、一見何がすごいのかよくわからないけど、変にすごいと思わされてしまうものがあります。あと、その推しキャラを話している本人の自身を取り繕わないキャラの力も含まれているのだろうと思います。
推しに触れているときの作者の感情や琴線の触れ方が普遍的だけれども独特だったり、理屈では説明できないけれど、なんとかそれを言葉・絵・テンポで説明しようとしている、そしてそこにエンタメ感が入っていると、グッと引き込まれます。
言葉とコマ絵、テンポやリズムも重なって、推しに感銘を受けた作者の表情に思わず、クスッとなってしまいました(上記のコマ絵が挟み込まれたところは特に)。
作者の琴線に触れた具体的な推しキャラ像から浮かびあがる作者像。
ぼくは、作中の推しタレントの東海オンエアのしばゆーさんをよく知らないのですが、作者の目線から描かれる、ピンポイントで、具体的で、密度の高いしばゆーさん像と作者としばゆーさんとの具体的なエピソード中で切り取りとられたシーンから、自然と作者像が浮かびあがってきました。
ぼく自身わからないなりにも作者が推すしばゆーさんに不思議と興味を持っていかれた以上に作者自身のキャラに感情を持っていかれたと、今感想を書いていて気づきました。推しタレント以上にタレントを推している作者自身に興味を持ちました。
推しの説明を教えてもらうことで描いている方がどんな人なのか興味を持てるのって、たのしいです。
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今回の推しキャラについての漫画以外にも、気になった推しキャラ作品がありました。それら作品に共通として言えることは、推しキャラポイントを教えてもらっているときは、不思議と読んでいてたのしい気持ちになれるところです。
中村さん、他の漫画家の皆さん、推しキャラを教えていただき、ありがとうございました。
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