今回やじま先生の、ネーム戻しをしました。
ネーム戻しについては下の動画を見てください
今回はやじまけんじ先生の"あなたは尊い"の18p目です。下が18ページを僕がネーム戻しした画像です。
細かく気付いたところを解説します。まず1コマ目
このコマは舞台となる小屋をアオリ気味に捉えて、しかも小屋の下の部分を多く取る構図になっているのですが、この下半分の空間には、小屋に向かっての集中線があり、よくホラー映画である物陰から何者かが忍び寄る構図になっています。ここは前のページからシーンが変わっているので、サスペンスチックなシーンを冒頭に持ってくると、シーンが変わっても惹きつけてします感じがします。
小屋から聞こえくる。コンという音もなんの音だろうという感じで謎を感じさせて引き込むコマとしてはすごいなあと思いました。
2コマ目に、このシーンの登場人物が出てきます。斧を担いでますが、彼女の目は普通な感じなので、薪割りなどのただの作業なのだとわかります。ふーというため息も、いつもの作業なんだけど、少し疲れた感じなんだろうなというのもわかって来ます。彼女の日常の一コマなんだろうなというのが捉えられます。
ここで、日常に忍び込む何かが登場します。彼女の視線が物音に向けられます。ここで注目したいのが、コマの側に立っている彼女の視線が左側に向けられていることです。書籍のマンガは、右から左に読むため、右から左の動きは視線が流れてしまうのですが、この何事か起こった事件だというところで、キャラクター視線を左側に向けているので読者の視線も一度止まって、左側の物音に向けられます。このことにより、事件が起こるぞというコマが読者の印象に残るんですね。また彼女の顔が半分しか描かれてないのも、読者に不安要素を吐き出させるテクニックですね。
彼女の中での疑惑が描かれているコマですね。どっちに転ぶかわからないという状況が一番ハラハラドキドキを生むんです。多分いつも猪に悪さされているのでしょう。また今度も猪か?と真っ先に彼女の疑惑の対象が猪になるんですね。これが次のページで違うことがわかるのですが、この彼女の想像を超えるところがとてもドラマチックになるため、この猪かもという、読者に対するミスリードは、大事なコマになってきます。なので先ほどの3コマで一度読者の視線を止めるそしてミスリードを注ぐというのは、サスペンスを引き出すテクニックですね。そして彼女のバックが普通の背景から黒バックに切り替わっているので、こういうところも読者の視線を止めるというテクニックになってるんですね。
その2へつづく
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