はじめまして。4コマ作家の小山コータローです。
今日は『漫画の描き方』を無償でみなさんに提供したいと思います。アマチュア~プロまで、この記事を読むだけでライバルに差を付けられると思います。一方でプロボクサーがこの記事を読んだら「僕には役に立たないや」そんな想いを拳に乗せたボディブローが効いてくる事もあるんじゃないでしょうか。そうなんですか?
では早速みなさんの今ぶつかっている壁、寝そべっている床などを想像しながら、僕の漫画の描き方を説明しながら話を進めていきましょう。しっかりついてきてくださいね。
1、何を描くか決める
まずどんなマンガを描きたいか決めます。みんなここでまず躓いてるんじゃないでしょうか?「躓く」という漢字は「足」と「質」からできています。どう言うことなんでしょうか?本当に気味が悪いですね。
僕は毎日マンガを描いているので、毎日何を題材にマンガを描くのか、いつも迷っています。そんな時よくやるのが・・
「何も決めずに1コマ目に人物を描いてみる!!」
と、一人っきりの薄暗い部屋で叫ぶことです。これによって前頭葉が活性化され、海馬が悲鳴を上げます。これが終わったら実際に1コマ目に適当な人物を描いてみましょう。すると「この人物のこの顔は何を思っているんだろう?」「この目線の先には何があるんだろう」と想像力が働きやすくなります。描きたいマンガがわからない人にはとてもおすすめの方法です。
2、コマ割り
マンガで絵を描くこと以外で最も重要なのがこの「コマ割」です。コマ割り次第で、同じストーリーでも読者に伝えられる情報が変わってくるので、細心の注意を払ってコマを割っていきましょう。まず初心者がやってしまいがちなのが「コマを割りすぎる」ということです。割りすぎてしまうと、蓮コラだと思われてしまいます。読者の気分を害してしまうので絶対にやめましょう。もしくは斜に構えた読者に「遠くから見たらページ全体がマリリンモンローに見えるトリックアートなのでは?」と思われてしまいます。思わせぶりなアートはやめましょう。
コマ割りのコツは、読む順番と、フリコマ(話の中でフリとなるコマ)、見せゴマ(話の中でも重要なコマ)を意識すると良いでしょう。大胆に大きくコマを設けても良いのです。
ちなみに僕は4コマしか描いたことがないのでコマを割ったことがありません。正直全然わからないです。なのでこの章は予想で書きました。
3、ストーリーの作り方
「絵は描けるけど、ストーリーは苦手だなあ」そんな声が良く聞こえてきます。特に錠剤をたくさん飲んだ時に聞こえてきます。迷惑なので僕の耳元で叫ぶのはやめください。
ストーリーというのは、色々な考え方があります。友情を描きたいのか、正義を描きたいのか、蟹を描きたいのか・・・人ぞれぞれあると思いますが、ではそれをどうやってストーリーに落とし込むのか?それが重要です。
どうやっても思いつかないという人は、自分の好きなモノと、それとは関係ない適当なモノを設定に盛り込んでみましょう。「えっ!?どういうこと!?」そんな大声が聞こえてきます。大声は本当にやめてください。このご時世、近隣との人間関係は命がけなのです。
例えばこれを読んでいるあなたが「アイドル好き」で、今日のお昼ご飯が「さきいか」だとします。そして周りを見渡すと「時計」があります。この「アイドル・さきいか・時計」を組み合わせてストーリーを考えてみるのです。どうですか?漠然とゼロからイメージするよりずっと簡単ですよね。
さきいかが好きなサラリーマンがアイドル目指してタイムスリップするも良し、時計職人がさきいかでアイドル縛って誘拐するもよしなのです。
なにより、お昼ごはんがさきいかのみというのは心配です。もう少し良いものを食べてください。
さあ、第一回小山コータローの元気モリモリ漫画講座祭りはいかがでしたか?僕は大好きなお菓子「ひもQ」が製造停止ということでそれどころではなかったです。
ここまで読んでくれた漫画家志望の子猫ちゃん、そしてプロ漫画家の尾田栄一郎先生、本当にありがとうございました。
少しでも皆さんの創作の力になれたら幸せです。ちなみに最初に僕が想像した、みなさんが寝そべっている床は「沖縄畳」です。
是非、サポートの方よろしくお願いします。
小山コータローより
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