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ごとう隼平さんの作品:「カパマキちゃん」/chiku


こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。

今回はchikuさんの『カパマキちゃん』を添削していきます。

それでは作品を振り返ってみましょう。




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chikuさんはキャラクターがかわいらしく世界観も完成されているところがとても良いですね。それでは、より作品をブラッシュアップさせるにはどうしたら良いかお話ししていきましょう。


この物語は主人公の「カパくん」が友達を探す話ですよね。

なので、クライマックスにカパくんが「マキくん」と友達になったことで、読者の心を大きく動かせるともっと良いと思います。


読者の心をより大きく動かすには2つの方法が考えられます。


1つは初めからカパくんの「友達がほしい」という気持ちを強調して描き、読者に共感させる方法。もう1つは、「カパくんは何がしたいんだろう?」と読者に疑問を抱かせて、最後に「友達がほしかったんだ」と気づきを与える方法です。


ただ、1つ目の方法をとるのであれば、カパくんの行動や言動に「友達がほしい!」という雰囲気をもっと持たせることが必要かなと思います。

例えばこの物語の中でカパくんは出会った生き物の写真を撮っていますよね。

これって本当に友達がほしい人のすることでしょうか?「写真を集める」という行為は、友達作りというよりはコレクションに近いように感じます。

なので描かれているカパくんの行動を生かすのであれば、2つ目の方法をとるのが良いでしょう。

「カパくんは何がしたいんだろう?」と読者に想像させながら、最後に「友達がほしかったんだ」と気づかせるこちらの方法のほうが、chikuさんの作風にも合っていると感じます。


また読者に想像させるには、冒頭のカパくんの「大冒険や!」「友達を探すで…」といったセリフは答えになってしまうので無くてもいいかもしれません。

冒頭のセリフは「出発だ!」くらいにすると、カパちゃんのキャラクターデザインや表情も相まって読者を想像させ続けることができると思います。

そして最後に友達がほしかったことがわかると、読者に「友達がほしかったんだ」という発見の感動、「見つかってよかったね」という共感の感動、主人公がほしいものを得ることができたので、解放の感動も与えることができます。



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