2021年ちはやふるカレンダー裏話
先日、ちはやふる基金公式ショップにて予約受付開始となったちはやふるカレンダー、もうご覧いただけたでしょうか？
直後よりSNSにて大きな反響をいただきありがとうございます。
今回、カレンダーのイラストは全12枚＋表紙、すべて末次由紀による描き下ろしとなっております。実は当初、描き下ろしイラストは６枚の予定でした。1ページに２ヶ月分が印刷されたカレンダーを制作する予定だったのです。ところが、せっかくのカレンダーに、好きなキャラクターが出ていないと寂しい思いをする人が少ないように、という末次のたっての希望により、気がつけば全12枚の描き下ろしイラストが仕上がっていたのです。
このイラストのあまりの美しさに、直ちに12ページのカレンダーを作ることが決定。さらに制作陣からは、ぜひとも大きなサイズで欲しいという声が上がり、オフィスのデスクなどに置ける便利な卓上サイズと、壁掛けのA4サイズ、２種類を制作するということに決まりました。
各月の一首をご紹介！
各ページには、美しいイラストと、その情景にぴったりな一首が添えられています。イラストを全てお見せすることはできませんが、今回は各月に添えられた全１２首をご紹介します。
一月 難波津に 咲くやこの花冬ごもり 今を春べと咲くやこの花
二月 いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな
三月 花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
四月 玉の緒よ絶えねば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする
みかの原わきて流るるいづみ川 いつみきとてか恋しかるらむ
五月 ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる
六月 むらさめの露もまだひぬまきの葉に 霧たちのぼる秋の夕暮れ
七月 風そよぐならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける
八月 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ
九月 ちはやふる神代もきかず龍田川 からくれなゐに水くくるとは
十月 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ. わが衣手は 露に濡れつつ
十一月 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く
十二月 心あてに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花
なぜか４月だけ２首も選ばれていますね！ どのキャラクターが何月を担当しているか、カレンダーがお手元に到着するまで、ぜひ予想しながら楽しんでみてくださいね。
みんなが包まれている幸せな表紙
またカレンダーの表紙には、各キャラクターがそれぞれ、一番好きなものにすっぽりと包まれながら、幸せそうに眠っている様子が描かれています。みなさんは何に包まれたいですか？ 元日にカレンダーを枕元に置いて眠ると、もしかしたらみなさんも、好きなものにすっぽり包まれた幸せな初夢が見られるかもしれません……。
表紙に起きたハプニング！
ところで、この表紙のイラストで机くんがすっぽり包まれているのは旺文社のオーレックス英和辞典。我々制作陣もついうっかり見過ごしていたのですが、当初、この表紙のJAPANESEの綴りに誤りがあったのです（大変失礼いたしました）。
これに気がつき、Twitter上で末次にご連絡くださったのがまさかの旺文社辞書編集部さんでした。
https://twitter.com/yuyu2000_0908/status/1298515662759813125
『ちはやふる』を9年間も応援してくださっているという旺文社さんが、一連のやりとりをまとめてくださいました。ありがとうございました！
「ちはやふる基金2021年チャリティカレンダー」よもやま話。
カレンダーは受注生産のため、9/30までの期間限定販売となっております。
売上は諸経費を除きすべて、競技かるたの普及・振興のために使われます。かるたを愛するみなさま、『ちはやふる』を愛するみなさま、ご購入によるご支援を、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
