お笑い芸人、26歳、男、110キロ、金髪
これは僕を構成する5つの要素である。
例えば、本当に例えばなんですけど、マッチングアプリで、僕のことを知らない人と待ち合わせする時など、この5つのことを事前に伝えておけば知らない人も迷ようことなくまっすぐ僕のところまでしっかりとした足取りで僕のところまで来ることができるほどだ。
そんな風貌をしている僕のコルクラボとの出会いは1年半前。
芸人をはじめて2年目の頃に、芸人としてネタ以外の武器が欲しいなとぼんやり思い始めて、それと同時に1ヶ月で2、3本の少なめのライブ数とバイトしかやっていない停滞感と同期芸人の少しずつ増えたメディア露出による劣等感を紛らわす為にTwitterで始めたイラスト大喜利だった。
自分で考えた大喜利のお題やネットで拾ってきたお題に自分で毎日三つイラストで答えるというものだった。
それというもの、5、6年ほど前からTwitterで流行っていた4コマだったり1コマ漫画のように、僕が描いたものがなんかバズってくれればなんか良いこと起きそうじゃね、くらいの漠然とした気持ちだった。
とにかく、誰かに誰にでも見つかりたくてハッシュタグをたんまりつけていた事を覚えている。ハッシュタグ付けすぎて、僕のツイートがオセロのボードみたいになってた。
#イラスト #イラスト好きと繋がりたい #まのまんが #4コマ #エッセイ #大喜利 #お笑い
#お笑い好きと繋がりたい #アイビスペイント
僕はツイートに込めれるだけたくさんの銃弾というハッシュタグを詰め込んで毎日ぶっ放していた。僕を飲み込もうと口を開けてやってくる音が聞こえないように、毎日ぶっ放していた。
1週間がたち、2週間がたって、1ヶ月がたつ頃には今まではツイートにいいねが1つ2つくらいだったのが3つ4つ5つ、6、7、8、10、と少しずつ着実に増えていくのが、自分の頑張りに対する1つの答えだと思えて嬉しかった。
よりたくさんの人の目にとまるようにツイートする時間を考えたり、その日のトレンドのハッシュタグを盛り込んだり、パッと目に入ってきた時の印象だったりを自分なりに工夫したりしていた。
その中でも、あるハッシュタグを付けている時は良いねの数が多いことに気が付いた。
#コルクラボマンが専科
少し調べてみると、なんか?ネットの?ネットで、読める、教える?マンガのサイトみたいな感じだったのを曖昧に絶妙な感じで覚えてる気がする。
商業誌以外のマンガのマネタイズの形や、コミュニティがあるんだと目から鱗だった。
その中で、佐渡島庸平の文字を見つける。
この時、自分の中でエンタメに携わるものの末端として、世の中の流れや、経済の事を意識し始めて堀江さんのYouTubeだったり、NewsPicks、新R25を見始め出した頃だった。
見ていても正直、あんまり理解できなかったけど、勉強した感が心地よかった。
誰かに見ている事を言うわけでも無かったが、なんかNewsPicks観ている俺かっけえと思っていた。今までちょっと思ってる。
意味も理解も出来ずに漠然と見ていた中で、コルクラボマンガ専科のハッシュタグを通して、佐渡島さんの名前を見た時に見たことあるような無いような気持ちになる。
そこからは、いいね欲しさにコルクラボのハッシュタグを違法につけて野良のコルクラボマンガ専科ハッシュタガーとして活動をし始める。
そんななか勝手にDM送ったり、リプライをして交流も少しずつ増える。嬉しい。
野良のコルクラボハッシュタッガーが、コルクラボ漫画専科に入って正式にハッシュタグをつけてツイートするのはもう少し先のお話
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