10142 1709 1709 false H49S29XXqBxRIoeQG2xEqokYiFPe1vGo d6a00337bf24faa31ccc61c16a5bf3ee 宇宙で漫画が描きたい 0 0


初めまして、Fe(エフイー)と申します。

名前の由来は鉄の元素記号です。

大学の頃、金属彫刻が専攻だったので、その時クラスメートがメールアドレスにアイアンとか、メタル、コパーとか学科に関連した名前を入れていたので、じゃあ自分は、とひねって元素記号を使おうってなり、もはや金属彫刻から離れてだいぶたつのに今だにその名前を名乗っています

この名前のおかげで、まれによく鉄オタとかファイアーエムブレム(FE)好きなんだと勘違いされます。


前置きが長くなりましたが、本文はもっと長いです。

なので、先に要約を乗せておきます。


要約

子供の頃に漫画かになりたいと思って美大に行ったものの、他の分野がたのしくなりすっかりその夢をわすれ、アーティストになりたいという夢を抱き

卒業後ブラックデザイン会社に勤めながら、その夢を追いかけたものの、鬱病になり、

鬱病になってる間にJ●XAに事務職派遣として入ったら、すっかりロケット&人工衛星オタになり、いっそこの分野でならデザインの仕事をしてもいい、と思うようになったものの、

なぜか真逆の方向の深海の研究所であるJAM●TECのデザイナーになり、今度はただの深海オタになり、完全にアーティストの夢はすて、科学分野のデザイナーとして生きることに決めたものの、その後、漫画家の話をちらつかされたものの、直前で中止になって途方にくれていたところで、いろいろあって今国●天文台でデザイナーやってます。でもやっぱり宇宙と深海の未来のために漫画家になりたい!

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要約終わり(笑)

もし、気になった方がいらっしゃいましたら続きをご覧ください。


本文

自分が漫画家になりたいと思ったのは小学生の頃でしょうか?

子供の頃は漫画を買ってもらえなかったので、じゃあ自分で書くわとかいって書き始めたのが最初です。

確か初めて完成させた漫画は小6の頃に書いた、おそらくスノーマンから着想を得たのだろうと思われる投げやりなゆきだるまと暴力的な少女の心温まる聖夜のナンセンスギャグでした。

最近実家でこの漫画が発掘されたのですが、今の自分、語彙が若干増えただけで、ボケとツッコミのノリがン十年前と何も変わってないという事実を突きつけられ、愕然としました。


まあ、人間の性格なんてそうそう変わりませんよね・・・


そんなわけで、当たり前のように漫画家になるのだと思い込んでいた自分は、高校生の頃、進路を選ぶ際に、漫画家になるなら美大だな、と勘違いして美大に行きました。


だがしかし、何をトチ狂ったのか、自分はこの時に「彫刻」を選んでしまったのです。

いや、受験の3ヶ月前まではグラフィックデザインを受ける気でいたのですが、予備校にあった卒業制作展のカタログを見て、彫刻のほうが面白そうだなー、というな理由で変更しました。

実際彫刻は楽しかったです。鉄は最高です。溶接はテンションあがります。

そのまま漫画家になる夢をすっかり忘れ、彫刻家に俺はなる!!とか言ってました。


そして、アトリエを使って良いという条件でデザイン会社に入りました、

そんな感じで彫刻を続けながら、デザインの仕事をしていました。

そこは小さなデザイン会社にありがちな薄給ブラック企業でした。

その頃に、一応招待という形でドイツで個展することがきまりました。

海外で個展したい、は大学時の目標だったので、それが決まった瞬間はうれしかったです。

でも、「夢」ってかなった瞬間に「現実の問題」になってしまうんですよね・・・・


個展までに与えられた時間は2ヶ月しかありませんでした。

どうやってそれを間に合うように作るのか?という時間との戦いでした。

でもその頃、仕事のほうが急激に忙しくなり、土日もなく働いていましたし毎日残業でした、作品をつくれる時間はほとんどありませんでした。

いや、いくら職場に併設されたアトリエだからといって、今考えてもどうやって展示できるだけの作品を完成させたのかわかりません。

とりあえず、個展は無事に終わりました。が、しかしその時の無理がたたり、その半年後ぐらいにいわゆる鬱になり仕事を辞めました。


その時にデザインも、彫刻も、何かをつくる気力を失い、二度と創作などしない。と思いました。

しかし、かといって新しい職を探さねば、生きていけません。しかし自分はデザインの仕事しかしたことがない。

何をすれば良いのか・・・そう悩んでいた時に、たまたま新聞折込の求人広告になにとはなしに目を通していた時に


「宇宙で働きませんか?」


という文言が目にはいり、もう、それ以外の他の求人が目に入らなくなりました(笑)


ちなみに、正規職員とか研究職とかではなく、事務職の派遣です。

と、いっても自分には事務の経験もなく、そもそも日本でロケット打ち上げてることすら知らないぐらいその業界の疎かったのですが、それでも「宇宙」という言葉に惹かれ、勢いで応募し、そして、三年そこで働くことになりました。



ちなみに、自分はもともと「天体」は好きで、友人と山奥まで流星群見にいったりしていました。

なので、最初はそこではそういう事を研究するのだと期待していたりしたのです。

でも、入ってすぐにそれが間違いだったと知りました。

「いやこっちはロケットと人工衛星とかがメインで、天体は天文台とかそういう機関だよ」と教えてもらって、若干がっかりしました。

だけど、それもほんの少しの間で、もともとメカとか機械好きな自分は1年経つ頃にはすっかりただのロケットファンになってました。

職場の環境も良かったのもあり、好きなものに囲まれて働くのは幸せだなあなどと思いながら過ごした3年目。


人生を変える運命的な出会いがありました。


はやぶさ、です。


帰還の数ヶ月前からニコニコ動画で話題になっていたので、そこから興味をもち、いろいろ調べるようになりました。

ちょうどはやぶさチームが公式twitterを始めたというので、自分もそのためにtwitterを始めました。

自分はこの時にはやぶさtwitterがはやぶさ君というキャラとしてつぶやいていたこと、そして同時期にtwitterを始めた「あかつき」と「イカロス」と会話を始めた事で

より応援したい気持ちが強くなりました。

そしておおいに泣きました。

多分この時に「キャラクター」の存在の強さを知ったのだと思います。


その後、元の職場、デザイン会社から「展覧会やるんだけれど、エントランス用になんか彫刻つくってくれ」って依頼されました、

鬱病になりすっかり作品をつくることから遠ざかっていましたが、久しぶりにつくるのも悪くないな、と思って引き受けました。

「はやぶさ」をテーマにした作品を作りました。

この時に、お客さんにこれは何か?と聞かれた時に「はやぶさ」について語る事がたのしくて・・・

そして、その時に思ったのです。


そうだ、宇宙でデザインの仕事をしよう。



以前からずっと、この手の国の組織の広報物が画一的でつまらないな、などと思っていました。(今はだいぶ変わったと思いますが)

これだけ面白い世界なのに、ポスターやパンフを見てワクワクしない、と。


だが、しかし、そんな都合よくピンポイントで宇宙関連の組織でデザイナーの募集があるわけもなく・・・・

元の会社に戻ってきてほしいと言われたので戻る事にしました。

じゃあその会社で、宇宙関連の企業からデザインの仕事を受ければ良いのではないだろうか?と思っていました。

だが、しかし、そうじゃないな、組織の中にはいってやる事に意味があるんだと思い、ふたたび時間がある時にそういう仕事がないかなあとひたすらネット検索していました。

当然いろんな組織のサイトの採用情報をみたり、

派遣会社のサイトで「官公庁」で検索しまくったりもしました


そして半年後、ついに見つけたのです。



深海の研究所のデザインの仕事を。


・・・・・・・・

・・・・・・・・おい!


って突っ込まれそうですが、

自分の中では突然の方向転換というわけではなく、自分の周りには宇宙と同時に深海も好きという人が多く、自分も宇宙もいいけど深海も良いよなーとか思っていました。


最初は2年の契約でしたが、その後別の部署からオファーがあり合計4年いました。

影響されやすい自分はその間にすっかり宇宙から深海好きにジョブチェンジしました。

いや、別に宇宙好きをやめたわけではないので、上級職に転職した感じでしょうか?


ここでの仕事は楽しかったです。派遣ではありましたが、自由にやっていいと言われましたので、

こういうことをしたい、というのが比較的通りました。自分が出した案がいろんな喜ばれるのも嬉しかったです。

そして、ここで働いていた時に、


うちのキャラ可愛くないからなんかかわいいのがほしいな!


と言われたのが自分の中で転換期であったと思います。

自分の中にはずっと「はやぶさ」のキャラのことが頭にありました、そういうことができたらいい、と。

だけれど、自分はそういうものを描いたことがなかったので、

巷に溢れているゆるキャラをいろいろ研究して、シンプルな線でキャラを作ることは楽しい・・・と思いました。

幸いそれは好評で、中の人にもいろいろなシーンで使ってもらえました。


そして、次第に、せっかくキャラがいるのだから、このキャラを動かしたいな、と思うようになりました。

といっても別に動画にしたいというわけじゃなく、ただ、このキャラは何を考えているのか?どういう喋り方をするのか?と

そんなわけで、施設の一般公開の時期に、説明パネルのうちの一つを漫画にすることにしました。


そういえば・・・自分、もともと漫画家になりたかったんだっけな・・・



ということを思い出しました。

とはいえ、別に今の仕事好きだし、別に漫画家になろうとかいう気持ちはこの時はまだありませんでした。

契約満了でそこを辞めたあとはつくばの産業系の研究所や科学館などのデザイナーの仕事をしていました。

その時期に、友人の勧めで「クリエイターエキスポ」に参加しました。

そして、ウェブ系漫画編集部の方に、海の研究所で描いた漫画が目にとまり、「うちで連載しない?」と声かけていただきました。

(今思うと、なんであれで声をかけようと思ったのか意味不明です・・・)


漫画を連載する・・・


一度は諦めた夢でしたが、この時にもしかしたら叶えることができるかもしれない・・・と思いました・・・


ちなみに書いて欲しいとい言われたのは深海魚擬人化の話です。


だがしかし!

連載直前になり、その声をかけてくれた編集者より上の方でいろいろあったのでしょう、いきなり連載中止になりました!!


自分としてはそのために、安定した仕事を辞めたので、フザケンナという気持ちでしたが、抗議したからといって覆るわけもなく

取り急ぎ、生活するために、失業保険受給期間中に次の仕事を探さねば、と思いました。

そんなおり、前職場の友人たちから勧められて、東京の天文台でデザイナーを募集していることを知りました。


ここで、かつて「宇宙で働きたい」と思った時のことを思い出しました。


そして

「深海のデザイナー」は経験したので、今度こそ「宇宙のデザイナー」にジョブチェンジしても良いのではないか?


と思いました。

そして、もともと自分はロケットではなく天体が好きだった・・・ということも思い出しました。


そして、ここの面接の際に「なんでも良いので、望遠鏡の魅力を伝えるデザインのラフ案を出してください」と言われたました。

まあ多分普通のかっこいいデザインとかは他の人がやってくるだろうし、自分の強みってなんだろうな?と考えた時に、

漫画にするしかないな!と考えました。

また、自分のほうも、ここが漫画とかキャラとかを受け入れてくれるかどうか見極めることもできる・・・・という気持ちもありました。


幸い、ここが今の職場になっています。なんかキャラと漫画ばっかり描いていると思われてますが普通にデザインの仕事しています。

今の職場は特になんの不満もないのですが・・・



最近、

世の中の人にもっと科学技術とか宇宙開発とか天文とか深海とか資源を面白いって思ってもらうには・・・・

興味持ってもらえるコンテンツがないとダメなのではなかろうか?


と思うことが多くなりました。


たとえば、「宇宙兄弟」のおかげで宇宙飛行士に興味をもった人を知っています。「宇宙よりも遠い場所」の放映時には南極を研究している機関の見学者が倍増しているのも知っています・・・

「天文台を舞台にしてれる漫画とかがあったらいいのにね、仮面ライダーとか・・」などという話はわりとよく出ます。


じゃあ・・・だったら誰かが描いてくれるのを待つより、自分がデビューしてそういう作品を描いてヒットさせたほうがもしかして早いのでは。。。。。??


と、そんな大それたことも思うようになりました。


そして、あの出版社に「逃した魚は大きかった」と思わせたいという気持ちもあります。

また、あの時は、まだ自分のなかで咀嚼しきれていなくてふわふわしていた、漫画連載という話。


今度は、ちゃんと強い意思をもって、やりたいと思うようになりました。


さて、どんな漫画が描きたいのか?というと・・・


私は、「深海、または宇宙」最初から宇宙好きという一部の奇特な人じゃなく、ごく一般の人たちに興味を持ってもらいたいのです。

そのためには、結局今でもテレビが一番マスにとどくので、テレビアニメ化されなければ意味がありません。なので一部の人にうければいい、などと思いません。

すくなくともアニメ化される程度には大衆にうけるものを作らねばならない、と思っています。


ニッチな分野や難しい分野に興味を持たせる、というのは仮面ライダーや戦隊、プリキュアが良い参考例になると思っています。そして私はどっちも大好きです。(ただのニチアサ民)


デザインとは自分の心の赴くままにつくるのではなく(それじゃアートになってしまう)、クライアントの要望を見極めて提案する、ものと思っています。

そして実は、商業漫画ってデザインに似たところがあるのではないか?と思います。この場合のクライアントは編集部ではなく読者だと思ってます。

だから自分の中ではこの野望はそんなに遠いものではない気がするのです。


まずは、あの頃、描き途中だった深海の話もちゃんと面白くなるように練り直して書きたいと思っています。(今見返してみると、これは確かに受けんわ・・・と思うので)


そしてロケットや衛星開発者の話とか地質の話(地質や地震の研究は実は深海の研究所で一番大きな部署なのです)とか書きたいですね。

問題はこれらの分野をどうやってエンターテイメント化するか・・・です。


一応仕事で描いてるとはいえ、解説漫画しか描いたことない自分にそれを生み出すことができるのか?

そう思っていた時に、コルクラボ・漫画家コースを知って、「これ、自分に必要なやつ!」と思ったのですが、1期目はすでに満員になっていたので、2期の募集が始まるのをずっと待っていました。



えー、ものすごく長くなってしまい申し訳ありません、

自分がなんで漫画家になりたいと思ったのか?と考えると、どうしてもこの過程が必要で省ける要素がなかったのです・・・

目を通していただきありがとうございました!


その他の情報


自分が影響を受けた創作物は、


小学生の頃に見た、「銀河鉄道999」「シティハンター」

そして、次に中学背の頃に影響受けたアニメ「不思議の海のナディア」

ゲーム「ロマンシングサガ」映画「スターウォーズ」

漫画「動物のお医者さん」「FSS(ファイブスター物語)」です

ラノベ「銀河英雄伝説」「ロードス島」です


そして、今好きなものは

サガシリーズ、ドラクエ、ファイアエムブレム(結局すきなんじゃん!)FF7、サクラ大戦

漫画だとARIA、FSS、魔法使いの嫁、ハクメイとミコチ、ろんぐらいだあす

映画、シンゴジラ、アクアマン

アニメだとケムリクサ、けものフレンズ1、KING OF PRISM

あと、十二国記


プリキュア、仮面ライダー、戦隊、プリリズ系、アイカツなどの子供向け番組は自分的に当たり外れが大きいんですが、毎週見ています。今の仮面ライダーゼロワンとスタートゥインクルプリキュア 、プリチャンは面白いですね。

30分で「変身」「バトル」「販促」の要素を入れつつストーリーを完結させ、子供だけじゃなく子供でも楽しませるってなかなか、難しいと思うんですよね・・・


最近はとある2.5次元からとある役者さんのファンになり、舞台もよく見にいってます。

あとそれとは別に「オペラ座の怪人」と「エリザベート」は良いです。


あと、工場地帯とかガントリークレーンや鉄塔とか、廃墟とか自衛艦とか掘削船とか・・・つまりそういう巨大な鉄の構造物が好きですね。

バケットホイールエクスカベーターは一度実物が見てみたいものです。

あとまあ、お察しの通り深海魚とペンギンが好きです。

趣味は自転車です。

面白かったら応援!

作者
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