はじめまして、本サービスの代表の萬田大作(@daisakku)と申します。
事業を立ち上げて約1年が経ち、この半年間考え抜いた結果、
社名及びサービス名を『コルクBooks』から『コミチ』に変更することに致しました。
僕の強みは「エンジニア力」です。
テクノロジーの力を使って、僕の人生を才能のあるクリエーターをサポートすることに使う。
そう考え、コルク代表・佐渡島庸平(通称、サディ)率いるクリエーター・エージェント『コルク』にCTO(最高技術責任者)として参画しました。
サディと2人でコルクに在籍した約2年間、クリエーターのサポートができる仕組みについて話し合いました。
Netflixは、映像体験をデジタル化しました。
Spotifyは、音楽体験をデジタル化しました。
Facebookは、コミュニティ体験をデジタル化しました。
つまり、デジタルの力をフル活用することにより、新しいエンターテイメント体験を作ったのです。
僕らも、マンガをデジタル化することによって新しい体験を作りたい。
そういう思いから、コルクのCTOをやっていた僕は、(コルクとは別に)漫画家のコミュニティ・プラットフォームである『コルクBooks』という会社を立ち上げました。
そしてこの1年間、僕はたくさんの漫画家さんにお会いし、漫画家さんの『不満・不便・不安』とは何か?を考え続けました。
立ち上げから現在までの僕のKPI、つまり最重要目標は「漫画家さんに会った数」です。まずは実際に多くの漫画家さんとあって、話して、マンガを描く環境とその作品を伝える手伝いをするために、何が必要なのかを学ぶ必要がありました。そうして、毎月の講座・企画会議・マンガQ・コミティアなど様々なリアルイベントやオンライン・ミーティングを重ね、この1年間で300名以上の漫画家さんとお話させていただきました。
そこで感じた一番の課題は「漫画家がマンガを描くこと以外の作業が多すぎる」ことです。
そのために、『コルクBooks』という社名とサービス名を変更し、漫画家さんが一番困っているマンガ制作のデジタル化をより強化したいと考えたのです。
漫画家がマンガを描くことだけに集中できる環境を作る!
そして執筆活動以外の全てを僕たちがサポートしたいと考えています。
改めて、僕たち『コミチ』が強化、提供するサービスは3つです。
(1)Collaborationツールの提供で「マンガに集中」
原稿管理や編集をデジタル化するためのCollaboration(共同制作)ツールを提供します!
漫画家さんのためのデジタルツールは沢山ありますが、チームで働くためのツール開発がまだまだ進んでいないと感じました。
マンガという表現作品は「一人で作り始めて一人で作り終えることができる」という特徴もありますが、しかし近年、そうした作品ばかりではなく、誰かに手伝ってもらったり、連携して作り上げる漫画も増えてきています。
しかし、その共同制作のためのノウハウはほとんどデジタル化されていません。
例えば、「原作と作画など複数制作で原稿はどうやって管理するか?」「著作権はどうするのか?」、「アシスタントはどうやって手配するのか?」など漫画家各々が一から調べることが多すぎます。
また編集者も複数の漫画家や、共同制作が進んでいるなかで、管理するものが多すぎると感じました。
エンジニアの世界はデジタル化が得意なので、そのようなサポートを提供しているツールが沢山あります。
エンジニアが普通に使うツールを漫画家・編集者向けするCollaborationツールを提供したいと考えています。
(2)Communityで「マンガが上手くなる」
オンライン版の漫画家コミュニティ=「トキワ荘2.0」を作る!
この気持ちは創業当初から変わっていません。
コルクBooks改め、コミチに登録頂いている漫画家361人の切磋琢磨できる友がいるからこそ、マンガが上手くなると思うのです。
なので、オンラインコミュニティや、お題マンガ・ラリー・イベントを行うことで、マンガ上達のサポートはしてきたいと考えています。
(3)Integrationで「マンガを広げる」
読者や企業とのIntegration=連携をサポートする。
漫画家さんは自分自身でマンガを持ち込んだり、SNSで作品の宣伝や流通を工夫したり、広告主と会って打ち合わせして詳細を詰めて広告のお仕事をとってきたり、創作活動以外の作業が多すぎます。
なので、僕らは漫画家専用ホームページによるプロフィールサイトの提供、TwitterやInstagramなどのSNS運用のサポート、出版社やマンガサービスへの漫画家の紹介、企業・メディアへのお仕事紹介で、マンガを広げるサポートを加速したいと考えています。
『コミチ』にかける思い
新社名および新サービス名『コミチ(comici)』とは、ラテン語で『マンガ』という意味です。
マンガの道=プラットフォームを作りたいという思いから、この名前にしました。
プラットフォームとは、土台という意味です。
鉄道で言えば、電車が出版社やマンガアプリ提供会社。
漫画家は車掌さん。
いろんな人(読者)を目的地へ運びます。
僕らはそんな漫画家を支える土台でありたいと考えているのです。
コルクとの関係性も今まで以上に強化していきます!
『コミチ』を利用することで、マンガ制作が楽になり、このプラットフォーム上で小さなチームなら活動を継続できる収入面の環境も整えます。
エージェント会社であるコルクとは、コミチで培った作品が大きくなり、グッズ展開や海外展開などよりプロデュースが必要な場合に、作品をプロデュースする会社として、今後も補完し合っていきたいと考えています。
これからもぜひ、『コルクBooks』改め、『コミチ』を応援してもらえたら嬉しいです!!!
2019年5月24日 株式会社コミチ 代表取締役社長 萬田 大作
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