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学習塾で教えていたことがありまして、生徒から「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたことがあります。
これに対する答えは決まってないし、みんな違っていいと思いますが、私は「知恵」を身につけるためだと思うのです。
みんなが習う理科を例にとると、「原子(分子)を1モル集めるとアボガドロ数と同じ個数になる」っていうのはただの「知識」で、むしろ大切なのは「むずかしい自然事象を、ちっちゃい粒子の集まりの動きとして見ると説明しやすくなって嬉しいのと同じように、世の中のいろんな問題もちっちゃい要素の集まりとしてとらえると考えやすくなる」ことに気付くという「知恵」だと思うのです。そして、そういう気付きを積み重ねてよりよく生きるための「知恵」をたくわえていくことこそが、我々が勉強し続ける意味だと思うのです。