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コミチさんの作品:綺麗事じゃない現実を描いて自分もみんなも救われたい!インスタ漫画家は読みたいものを描いている!【マンガQ第2号掲載漫画家インタビュー・つきはなこ編】

いよいよ5月12日に共感系漫画雑誌『マンガQ』の第2号が刊行されます。それを記念し、今回掲載されているSNS時代の新進気鋭の漫画家13名にインタビューを実施しました!


今回のインタビュー相手は、マンガ『乙女の生きざま』の作者・つきはなこさんです。

 

「自分が恋愛で落ち込んだ時、幸せな恋愛を描く漫画を読むといつも悲しくなった。だから綺麗事じゃない漫画を描きたかった。」

 

フリーのデザイナーに転職したのをきっかけにweb上で漫画を描き始め、note×コルクブックスのコンテストに入賞したつきはなこさん。その後大手出版社のwebレーベルでの連載を経験し、Instagramでは2.6万人のフォロワーがいる。そんなSNS時代の鏡のような漫画家が漫画を描く理由とは?そして彼女の漫画はなぜ多くのファンを生むのか?

 

 

SNS時代において、世に熱狂を起こそうとしている漫画家たちの声をお聞きください!

 



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自分の心に刺さる、自分が読みたいものを描きたいだけ


ーー今日はよろしくお願いします!初めてマンガQに掲載されるということでざっくりと漫画を描き始められた経緯を伺いたいです。


つきさん:漫画は子供の頃友達同士で見せ合っていたぐらいでした。大人になって就職し、その後フリーのデザイナーになった時にたまたまいくえみ綾先生の「G線上のあなたと私」を読み「こんな感じの切ない雰囲気のものが読みたい」と待ちきれなくなり自家生産することにしたんです(笑)フリーランスなので時間があったため、漫画を描いてComicoなどのweb上に投稿し始めました。その時はデビューとか考えてなくて、ただ描くことがゴールでした。その流れでnote×コルクブックスのコンテストに応募して入賞し、それと同時に出版社の方から漫画連載の話を頂きました。今回マンガQに掲載した話はそのコンテストに出したものです。

 

ーーなるほど…。ということは、最初のデビュー時から今のつきさんの作風が出来上がっていたということですか?


つきさん:いえ、最初はもっとピュアな登場人物の話を描いていたんです。でも行き詰まってきちゃって。自分は漫画に自分を投影して読むタイプだったので、自分と似た境遇の話が好きでした。だって、ハッピーな恋愛をしている少女漫画のヒロインを見ると現実の自分と比べて悲しくなっちゃうんですよ。なので、実体験を元に“普通の幸せな漫画”ではないものを描いてみたんです。そしたら予想以上に反応が良かったし自分もスルスル描けて楽しくて。案外自分と同じような恋愛状況の人が多いことに勇気付けられ、自分が読みたいと思えるものを描いていこう、と思うようになりました。


 

恋愛でうまくいかない人に「ここに私がいる!」と思って欲しい


ーー「乙女の生きざま」もつきさんの実体験なのでしょうか?

つきさん;実話を元にしたノンフィクションです。当時は単なる黒歴史としか思っていなかったので漫画にしようなんて考えてもいませんでしたが(笑)

 

ーーなぜそのような苦しい体験を描こうと思えたのですか?


つきさん:あまり人に言えない経験は一人で抱えがちだけど、そんな人に自分の漫画を読んで「分かる」「自分だけじゃないんだ」と思ってくれるとちょっと救いになるのかなと思って描きました。それに自分も、この漫画を描くことによって辛かった時は気付けなかった「誰か一人に愛されたい」という気持ちに気付けました。オチを全く考えずに描き始めた作品なんです(笑)

 

ーーそうなんですか!ちょっと意外です。では、登場人物のシイや透はどうやって生まれたんですか?


つきさん;とにかく「優しい」けど「ちょっとずるい」みたいな切なさがある人たちを描きたかっただけです。なんて言えば良いか難しいんですけど、この二人は向き合っているけど違うところを見ているというか…。お互い求めあっている動機は不純かもしれないけど一緒にいること自体はピュア、みたいな…。


ーーめっちゃ良きです〜〜ッッッ!(悶絶)

 


他の漫画家と交流できるからこそ、自分の漫画を描き続けられる


ーーつきさんがコルクBooksに投稿し始めた理由を教えてください。


つきさん;最初は今まで書いたストックを描き直したかったから投稿始めました。

 

ーー投稿して良かったことはありますか?

つきさん:他の漫画家さんとお話しできるようになったことです。たくさん投稿していると覚えてもらえるので、こしのりょう先生や小柳かおり先生にイベントなどに誘ってもらえるようになりました。そうやって交流が広まっていくと、みんないろんな考え方で漫画を描いているんだなと気づいたんです。ツイッターでバズっているのを見ると「こういうのを描かなきゃ」と思って自分の軸がぶれそうになるけど、人それぞれ表現したいものがあるのだから気にしなくていいんだと楽になりました。

 


どうしたら没入できるか


ーー今後の目標などありましたら、教えてください。


つきさん:縦スクロールの漫画を描きたいです。そして「どうやったら没入できるか」を研究して今までにない漫画表現を発明したいです。テーマは今まで通り恋とか幻想の話にし続けたいです。


ーーありがとうございます!これからの作品も期待しております!

 



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以上、『マンガQ第2号』に掲載されている漫画『乙女の生きざま』の作者・つきはなこさんのインタビューをお届けしました。

 

今どき女子たちの心に寄り添う漫画は、つきさんの強い思いがあるからなんですね。これからも世の中の女子たちを支える漫画が楽しみです!

 

つきはなこさんのコルクBooksアカウントはこちら。そしてTwitterアカウントはこちら。Instagramはこちらです。

 

ぜひ、マンガQを手に取り、漫画『乙女の生きざま』を読んでいただきたいです!そして、つきはなこさんんのんのこれからのご活躍に注目ください!


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