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コミチ公式さんの作品:イラストレーターがマンガもできたら鬼に金棒?二刀流を目指し、イタリアで修行中!【マンガQ掲載漫画家インタビュー・ワダシノブ編】

イラストレーターがマンガもできたら鬼に金棒?二刀流を目指し、イタリアで修行中!【マンガQ掲載漫画家インタビュー・ワダシノブ編】

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いよいよ2月17日に創刊となる共感系漫画雑誌『マンガQ』。それを記念し、創刊号に掲載されているSNS時代の新進気鋭の漫画家6名にインタビューを実施しました!


今回のインタビュー相手は、マンガ『わたしの家族』の作者・ワダシノブさんです。


「イラストレーターとして働くなかで、『マンガも描けませんか?』という相談をもらうことがすごく増えてきていて、自分もいつかはチャレンジしたいと思っていたんです」


現在イタリア在住のイラストレーターのワダさん。自分の仕事の領域を広げるためにも、表現者としての価値を高めるためにも、いつかはマンガにチャレンジしたいと思っていました。そして、その挑戦に踏み出すキッカケを与えたのはコルクBooks。


ワダさんが、コルクBooksにマンガを投稿し始めて約9ヶ月。はじめはイラストと漫画の表現方法の違いに戸惑いながらも、現在はマンガを描くことにハマり、漫画家として上達を感じていると言います。


そして、その集大成と言える作品がマンガQに掲載されている『わたしの家族』なのです。


イラストレーターが自分の可能性を広げるために、マンガに挑戦するのは、これからの時代において、とても価値のあることだと、ワダさんは言います。


イラストレーターが漫画に挑戦する価値とは何か?

ワダさんがマンガにハマり、上達した背景とは何なのか?


『イラストレーター兼漫画家』という新しいスタイルの漫画家を目指すワダシノブさん。SNS時代において、世に熱狂を起こそうとしている漫画家たちの声をお聞きください!



・・・


紙とWeb。掲載場所により求められるものが変わる。


ーー 今日はよろしくお願いします。『わたしの家族』、読ませてもらいました!


ワダさん:今回の作品は、私の2018年における集大成みたいな作品なのですが、いかがでしたか?



ーー とても良かったです!今回、4つのエピソードが掲載されていますが、個人的には、最後に掲載されている「お小遣いあげたいおじいちゃん」が好きで、じんわりと読み終われるのが、すごく良いと思いました。




ワダさん:ありがとうございます!


ーー 今回、家族というものをテーマに作品を書かれてらっしゃいますが、家族をテーマに選んだ理由は何なんでしょうか?


ワダさん:消去法というとなんですが、これまでコルクBooksに投稿したものの中から、一番手応えがあったものを考えたら、家族というテーマに落ち着いた感じですね。自分にとって一番身近なテーマだったからかもしれません。


ーー 作品となっているエピソードはワダさんの実体験からきているんでしょうか?


ワダさん:そうです。ほぼ実体験からきてます。


ーー 今回、マンガQ掲載のために、32ページを描き上げることは大変でしたか?


ワダさん:すごく大変でしたよ!最近、Webマンガしか読んでなかったので気づかなかったのですが、紙って背景をすごく書き込むんですよね。背景を描かないと間がもたないんです。その違いが大変でした。


ーー なるほど。紙に印刷することを考えた表現方法が必要なんですね。


ワダさん:そうなんです。そもそも紙に印刷するマンガを描くという経験が初めてだったので、思った以上に時間がかかりました(笑)



マンガを身につけると、仕事の幅が一気に広がる?


ーー ワダさんが、そもそもマンガを始めようと思われたキッカケは何なんですか?


ワダさん:私はイタリアでイラストレーターをしているんですが、基本お仕事は日本の企業さん相手なんですよ。だけど、これからイタリアの企業からの仕事もガンガンやっていきたいと思った時に、多分マンガが書けた方が仕事が増えると思ったんですよね。


ーー なるほど。自分の提供価値を広げるためにマンガに挑戦しようと思ったんですね。実際、イタリアの企業からマンガを描いて欲しいという相談はあるんですか?


ワダさん:結構あります。「マンガ、描けないの?」って、よく聞かれるんです。「残念ながら、描けないんですよ…」って、これまで答えていたので、そろそろ描けるようになりたいと思ったんです。


ーー イタリアの企業からも、そういう相談が多いんですね!


ワダさん:やっぱりマンガって説明にすごく向いてますからね。企業が伝えたいことを伝えるための表現手法として、マンガはどの国でも有効なんだと思います


ーー ちなみに、コルクBooksとは、どうやって出会ったんですか?


ワダさん:イマイチ覚えてないんですが、確か佐渡島さんのTwitter経由だった記憶があります。


ーー コルクBooksをマンガの腕を磨く場所に選ばれた理由は何なんでしょうか?


ワダさん:投稿の敷居の低さです。「ここなら、私でも大丈夫かなぁ」と思って始めました(笑)Twitterで流れてくるマンガを見ると、皆さん上手いじゃないですか!私はそこまで描けないけど、コルクBooksだったら下手とか言われないし、叩かれない。ここに惹かれました。



誰かのメッセージや物語を伝えるために、マンガの腕を磨く。


ーー イラストレーターの仕事をしながらマンガを描いてみて、マンガとイラストのそれぞれの違いはどんなところですか?


ワダさん:イラストとマンガの違いは、イラストは使われるところに応じた表現が求められていて、仕様書に基づいて最適解を求めていく感じです。一方、マンガは自分で世界を作る感じですかね。自分でセリフも考えるし、あらすじも考える。パーツを作るか、全体を作るかの差ですかね


ーー ワダさんにとって、どちらが難しいですか?


ワダさん:圧倒的にマンガです。時間もかかりますし、絵もすごくバラツキがあると思ってます。マンガ的な絵を描くのが特に難しいです。マンガQに掲載されている他の漫画家さんの作品を見て、もっと頑張らなきゃと思いました(笑)


ーー なるほど。


ワダさん:あとは、マンガも分業できるのであれば、ネームを作ってくれる人が別にいて、絵を描くところだけやりたいのが正直なところです。私は自分の意思をマンガで表現したいとかないんですよ。伝えたいものを描いてと言われても、困るなぁと思ったりするんですよ(笑)


ーー そうなんですね。


ワダさん:でも、私が物語やネームを作らなくても、絵の表現の部分で、私らしいものに仕上げることはできると思うんですよね。そこで価値を出していけるといいのかなぁと。


ーー 自分の作品を作るというより、誰かの伝えたいことをサポートするために、マンガという表現を磨きたいということでしょうか?


ワダさん:そうですね。マンガは何かを伝える表現手段ですが、その伝えたいことが、自分のことじゃなくても別にいいと思うんですよね。誰かのメッセージや物語を伝えるために、マンガの腕を磨くことはとても価値があると思うんです



下手でも気にしない!まずは大量に描く!


ーー そういう意味だと、マンガで描くお題が与えられるコルクBooksは腕を磨く場として良さそうですね。


ワダさん:そうなんですよ。あと、お題マンガに賞金があるのがいい!モチベーションが上がる(笑)


ーー 約9ヶ月ほど、コルクBooksを続けてきて、特に良かったと思うことはどこですか?


ワダさんよかったところは、やっぱり、すごくマンガが上手くなったんですよ!自分で言っちゃうんですけど(笑)


ーー おぉ、それは素晴らしい!


ワダさん:それは、自分が投稿したマンガに対する色々なコメントのおかげだと思います。マンガの技法書を買って読むようになったのも、コルクBooksのおかげなんですよ。編集者の方や他の漫画家さんからのオススメがなかったら買わなかったと思います。


ーー コルクBooksの漫画家同士の互助的な部分が大きかったんですね。ちなみに、継続して定期的にマンガを投稿するのに、意識されていることはありますか?


ワダさん:絶対に2週間に1回はマンガを投稿するとかすとか、自分なりにルールを決めて投稿することがひとつ。あとは、下手でも気にしない!


ーー 下手でも気にしないですか!?


ワダさん:そう!下手でも、とりあえず思いついたものを投稿するというのが大事だと思います。もちろん、しっかりと作ったものに対して、フィードバックをもらって改善していく方が良いと思います。でも、終わってなくても投稿することが一番大事だったんじゃないかなぁと思うんです。まずは、量です


ーー なるほど。質より量がまず大事だと。


ワダさん:そうです。そういう意味で、コルクBooksだと下手だから叩かれるということが全くなくて、とりあえず思いついたものをボンボン出せる環境というのが素晴らしいですね。



自分の選択肢を広げたいイラストレーターは、コルクBooksでマンガの腕を磨いてみては?


ーー これからマンガ家として、これから挑戦したいことはありますか?


ワダさんもっと全世界で展開できるマンガが描けたらと思っています。例えば、アプリ用のマンガとか。


ーー それはスマホで、様々な国の人たちにも、スムーズに読めるようなマンガ技法を身につけたいということでしょうか?


ワダさん:その通りです。イタリアに住んでいると、そもそも紙のマンガって手に入りにくいんですよ。だから、自分が今マンガを読む時って、全部スマホからなんです。そうすると、紙用に作られているマンガって、やっぱり読みにくい。


ーー イタリアでマンガを描いて欲しいという場合も、求められるものとしては、Webに載せるマンガが多いんですかね?


ワダさん:基本Webです。こっちにも出版社がいくつかあって、人気のあるマンガ家もいます。でも、その人たちも元々はブログにマンガを投稿していて、そこで人気が出てからの出版というのが多いです。だから、Webが先で、紙が後なんです。


ーー なるほど、Web上でのマンガ表現を磨くことが世界で活躍できる漫画家への道になりそうですね。それでは最後に、コルクBooksやマンガQで、これからマンガを描いてみたいという方にメッセージをお願いできますか?


ワダさん:私は本当にコルクBooksでマンガが上手くなったと思っています。だから、「マンガが描けるようになりたいけど、どうしたら良いかわからない」という人には、すごい向いている場所だと思っています。私も漫画家のこしの先生だとか、編集者の佐渡島さんや萬田さんのお話を聞けたことが、すごく自分にプラスでした。イラストレーターで自分の選択肢を広げたいという人は、コルクBooksでマンガの腕を磨くことをオススメします!


ーー ありがとうございます!これからの作品も期待しています!


・・・


以上、『マンガQ』に掲載されているマンガ『わたしの家族』の作者・ワダシノブさんへのインタビューをお届けしました。


イラストレーターとして活躍しながら、マンガという表現技法の腕を磨き続けるワダさん。『イラストレーター兼漫画家』という二刀流を完全に使いこなした時に、どのような作品が生まれるのか本当に楽しみです!


ワダシノブさんのコルクBooksアカウントはこちら。Twitterアカウントはこちらです。また、cakesで『イタリアの日々』という連載も担当されています!


是非、マンガQを手に取り、マンガ『わたしの家族』を読んでいただきたいです!そして、ワダシノブさんの、これからの活躍に注目ください!



聞き手&執筆・井手桂司


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1件の編集コメント
2/7
お話作るの上手だから意外でした!わださんの漫画は人生の経験値高いな〜って毎回思うんですよね!これからも楽しみです!
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