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ごとう隼平さんの作品:「Tree!」/chiku

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。

今回はchikuさんの『Tree!』を添削していきます。

それでは作品を振り返ってみましょう。




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この物語は冬になって葉が落ちてしまう落葉樹が「もう誰も遊びに来てくれないのかな」と思っていたら、みんなが集まってきてくれて救われる話ですよね。


この木は冒頭で「もう…誰も遊んでくれへんのかなあ…」と言っていて、この言葉には「もっと誰かと遊びたい」という想いが込められているわけです。

ただこの後すぐにいろいろのキャラクターがこの木の元へやってきて、早い段階で「もっと誰かと遊びたい」という願いが叶ってしまっているんですね。

物語を作る上では主人公の願いがなかなか叶わないようにすることが大切なので、冒頭ではもっと過去の賑やかな様子を強調して、願いを叶えづらい状況を作ると良いかもしれません。


そしてクライマックスですが、これからサンタクロースがやって来ることを予感させる終わり方をしていますね。

とても良い終わり方ではあるのですが、サンタクロースがやってくることは、主人公の願いとは少しズレているように感じます。


木の最初の願いは「誰かと遊びたい」ということなので、クライマックスもそれを予感させるように描くことが必要です。

例えば、これからクリスマスになって、トナカイやサンタクロース、子どもたちが集まってくることを感じさせられるといいのかなと思いました。

クライマックスについては、主人公である木の最初の欲求はなんだったのか、ということを考えると自ずと見えてくると思います。


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