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        <description>佐渡島が考えるエンタメ企画をインタビュー形式でおすそわけします。</description>
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        <language>ja</language>
        <pubDate>Fri, 15 May 2026 11:27:25 +0900</pubDate>
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            <title><![CDATA[【漫画を描くポイント】自身の人生の“問い”に正面から向き合い続ける]]></title>
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            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><a href="https://comici.jp/articles/?id=13120&amp;smode=on" target="_blank">前回</a>は、『ケシゴムライフ』を例にとり、ポエティック（詩的）な描写の生まれる要素を見ていった。</p><p><br></p><p></p><p>編集者として多くの漫画を読んできた佐渡島庸平さんは、<b>詩は漫画家が人生をかけて向き合う命題から生まれている</b>と語る。</p><p></p><p><br></p><p>羽賀翔一さんの場合は、『ケシゴムライフ』『ダムの日』『漫画 君たちはどう生きるか』の3作品に通底する“問い”から詩が生まれているという。今回は3作品を見渡して、漫画を描く姿勢を考えていこう。</p><p></p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><p></p><p><strong><br></strong></p><h2><strong>◆幹と枝の関係性</strong></h2><p></p><p><br></p><p></p><p>羽賀翔一さんの『ケシゴムライフ』『ダムの日』『漫画 君たちはどう生きるか』の3作品を読んでいると、通底する<b>“自身の命題”</b>のようなものがあることに気づきます。</p><p><br></p><p></p><p><b>「自分は本当にいい人間なんだろうか。それとも、偽善者なんだろうか」</b></p><p><b>「自分は強い人間なのだろうか」</b></p><p><b>「街やモノ、すべては生きているのではないか」</b></p><p></p><p><br></p><p>そんな問いが形を変えて、作品の中に現れ続けています。</p><p><br></p><p></p><p>例えば、『ケシゴムライフ』ではケシゴムや郵便受けが生命体のように主人公に語りかけてきます。</p><p>『ダムの日』では、「この街全体が大きな生き物だったとしたら土木の仕事って手術みたいなものなんだね」というシーンがある。</p><p>そして、『漫画 君たちはどう生きるか』では、「ここから見ていると豆粒みたいに人が小さく見えるね」「ああそうね。分子みたいにちっぽけだ」「本当に人は分子なのかな」と、人とモノの区別が曖昧になる表現をしている。</p><p><br></p><p>■ケシゴムが話しかけてくる</p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/2019112420210123428CA60A31BCC23CA10D3CB3A49BDD2C4.png" style="width: 50%;"><br></p><p></p><p><br></p><p></p><p>主人公やエピソードが変わっても、問い直し続けて、自分で理解を深めていっているのです。</p><p></p><p><br></p><p><b>作品には、幹と枝があります。</b></p><p><b>自分が大切にする問いや命題は、幹となるもの。そこからポエティックな描写が枝として表出していきます。</b></p><p><br></p><p></p><p>前回は詩的な表現が読者を魅了するとお伝えしましたが、この幹がないままに枝となる描写ばかり重ねても散文的になってしまう可能性が多分にある。</p><p><br></p><p>“何を伝えんとしているのか”、たどり着く先を見定めて、上手にポエティックな表現を使っていくことが作品には求められるのです。</p><p></p><p><strong><br></strong></p><h2><strong>◆必要なのは自身の問いに向き合い続けること</strong></h2><p></p><p><br></p><p>作品の幹をどうしたら浮き彫りにできるのか。それには、<b>自分が持っている疑問や価値観に向き合い続ける</b>必要があります。<br></p><p><br></p><p></p><p>「人気の漫画家になるには、どんどん新しいテーマを発掘していかなければいけない」と思いがちですが、そんなことはない。</p><p><br></p><p>お題を新しいことにすげ替えていくよりも、<b>自分が繰り返し考えてしまうことに丁寧に向き合う姿勢こそ、漫画家には必要です。</b></p><p></p><p><br></p><p>漫画を描こうとしている人は、新たな発想が浮かばない自分の才能を疑い、「自分以外の何者かにならなければいけない」という気持ちに度々苛まれます。しかし、大切にすべきは自分の中にある価値観。</p><p>漫画を描く人には、それに早く気づいてほしいと思っています。</p><p><br></p><p></p><p>例えば、『漫画 君たちはどう生きるか』がなぜヒットしたか？</p><p>それは原作がよかったということ以上に、羽賀さんの問いが作品と重なってありありと浮かび上がったからだと僕は分析しています。</p><p></p><p><br></p><p>編集者の僕の仕事は、漫画家の持っている疑問や価値観を浮き彫りにするお手伝いすること。</p><p><br></p><p>羽賀さんの『ケシゴムライフ』『ダムの日』『漫画 君たちはどう生きるか』の３作品のつながりを見ていると、羽賀さんという人間を知ることができ、そして好きになる。それだけ、漫画は作者の心を映し出している。</p><p><br></p><p></p><p>一人の作家の作品を続けて読むことで、その作家の抱く命題が見えてきます。漫画を描こうと思っている人は、ぜひそういう読み方をしてみてください。</p><p></p><p><strong><br></strong></p><h2><strong>◆描くべき自分の幹を見つけるには？</strong></h2><p></p><p><br></p><p>「自身の描くべき幹が見えていない」という人も少なくないのではないかと思います。<br></p><p><br></p><p></p><p><b>幹を見つけるヒントのひとつは、幼少期のことを振り返ること。</b>子どもの頃は、感情が強く動くので自分自身の心にある問いに気付きやすいのです。</p><p></p><p><br></p><p>羽賀さんにも『ケシゴムライフ』を描く際に、子どもの頃を思い出をとことん振り返ってもらいました。</p><p></p><p><br></p><p><b>もうひとつのヒントは、自分の感情を正視すること。</b></p><p>世の中の感情の多くが、食欲や性欲など動物的な欲望に紐づいています。しかしその一方で、“動物的欲望の外の感情”を人は持っています。漫画を描こうと思うならば、そこを丁寧に見つめるのです。</p><p><br></p><p>そして、この感情は自分だけが感じている独自性のあるものなのか、みんなが感じていることなのかを把握できれば、 “自分ならではの幹”を見出していくことができる。</p><p></p><p>
</p><p><br></p><p>漫画を描く人にはオリジナルの幹を見つけて、作品を通して読者に問いかけ続けてほしいと思っています。</p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智@sato1119tomo ＆ コルクラボライターチーム<br></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/bfb91cd458948'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Fri, 29 Nov 2019 23:10:07 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/bfb91cd458948/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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                <category>コラム,コミック,comic,エンタメ,電子書籍,WEBマンガ,WEB漫画,無料</category>
            
            
            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[【漫画を描くポイント】距離の遠いモノを取り合わせて詩を生む]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articlevisual/4/78/20191118192031576A8616607605A59EF5BAF838639A20CC6-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p>魅力的な漫画の描写とはどうやって生まれるのだろう。</p><p><br></p><p></p><p>編集者として多くの漫画と向き合ってきた佐渡島庸平さんは、漫画の魅力はさまざま</p><p>あれど、特に<strong>「ポエティックさ（詩的さ）」に惹かれる</strong>と語る。</p><p></p><p><br></p><p>今回は、羽賀翔一さんの『ケシゴムライフ』から詩的な表現を生む秘密に迫っていこう。</p><p><br></p><p></p><p>
</p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><p><strong><br></strong></p><h2><strong>◆距離があるモノの取り合わせ</strong></h2><p>（以下、佐渡島さん）<br></p><p><strong>ポエティックさを生む方法のひとつは、関係ないものを取り合わせることです。</strong><br></p><p><br></p><p></p><p>『ケシゴムライフ』には、「横断歩道の隙間は川になっていて、そこにワニが潜んでいような気がする」という妄想から、横断歩道に怯える主人公が出てきます。</p><p><br></p><p>■「横断歩道」と「ワニ」の取り合わせ</p><p></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/2019111819242590240B2A0C2E97C566909202B251032432D.png" style="width: 50%;"></p><p><br></p><p></p><p>また、入院中の子が病室で甲子園を観戦していて、そこで活躍しているバッターが「自分がナンバー1だ」とばかりに指を突き立てている姿を見て、「僕がそれをしたら“一人っきりだ”になってしまうよ」と思うシーンも印象的。</p><p><br></p><p><strong>■「甲子園選手の一本指」と「入院の孤独」</strong></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191118192925233E598C5EEFE121331965172853A457768.png" style="width: 50%;"><br></p><p></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201911181929470520975647679C6B6E6848C7B1C438F8BC9.png" style="width: 50%;"><br></p><p><br></p><p>「横断歩道」と「ワニ」。</p><p>「甲子園の選手が突き上げた指一本」と「入院の孤独」。</p><p><br></p><p>この<strong>一見何も関係しないものを組み合わせることで、“詩”が生まれています。</strong></p><p></p><p>ポエティックなものの生み出し方は、短歌や俳句などを例に取るとわかりやすい。</p><p><br></p><p>例えば、俵万智さんの</p><p><strong>＜「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日＞</strong></p><p>という短歌。</p><p></p><p><br></p><p>「サラダ」と「記念日」という、一見重なり合わないモノを取り合わせることで詩が生まれ、多くの人が魅了されました。</p><p><br></p><p></p><p>イメージが近いモノを並べたところで、当たり前の描写や説明的な表現となってしまい、ポエティックとはなりえません。</p><p></p><p><br></p><p>距離感が遠いモノを組み合わせて、その取り合わせが読み手の納得感を得られるものになっている時に、魅力的な詩は生み出されるのです。</p><p></p><p><strong><br></strong></p><h2><strong>◆映像が自然に浮かぶ取り合わせが成功する</strong></h2><p></p><p><br></p><p>とはいえ、距離感が遠いモノを組み合わせれば、すべてが詩的になるわけではありません。<br></p><p><br></p><p>心に響く組み合わせになっているケースと、「いや、無理があるだろう」と感じる場合がある。</p><p><br></p><p></p><p>その違いは、いったい何なのでしょう？</p><p></p><p>それは、<strong>自然に映像が生まれるかどうかにある</strong>と思います。言葉を尽くしてやっとわかるようなものは詩的にはなりえません。</p><p><br></p><p>漫画ではもちろん映像化が重要ですし、韻文においても十七音や三十一音の中から勝手に絵が想起される絶妙な取り合わせが重要です。</p><p><br></p><p></p><p>例えば、『ケシゴムライフ』では、「教室の床のマス目」と「他者との境界線」とを取り合わせているシーンがあります。</p><p>この描写は、文章で書くよりも絵で見せた方がずっとわかりやいですよね。</p><p></p><p><br></p><p><strong>■「教室の床のマス目」と「他者との境界線」</strong></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191118193346198D06C743788513D5D2EDCDA3EC207AE54.png" style="width: 50%;">　</p><p></p><p></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191118193401305134E7693E0C40AF965607E7E6F588538.png" style="width: 50%;"><br></p><p><br></p><p>つまり、<strong>距離が遠いモノを取り合わせて、映像化ができれば、ポエティックな表現として成功している</strong>といえるでしょう。</p><p><br></p><p></p><p>詩を生む組み合わせを見極める訓練として、<strong>頭の中で「これとこれをくっつけたらどうかな？」という掛け算を繰り返す</strong>方法がオススメです。</p><p><br></p><p>最初の段階は、距離が離れたモノを持ってくることが案外難しい。しかし、慣れてくると「お、これはいけるかも」という“取り合わせの妙”を生み出していくことができるようになります。</p><p></p><p><strong><br></strong></p><h2><strong>◆アイディアの強度を推し量る</strong></h2><p></p><p><br></p><p>読者を一瞬で魅了するポエティックなものがあると、漫画作品としては非常に強い。</p><p><br></p><p></p><p>『ケシゴムライフ』で印象的なシーンがあります。郵便受けがニヤッと笑たと感じた日だけ、母親と離婚してなかなか会えな父親から手紙がきている、という場面です。</p><p><br></p><p></p><p><strong>■郵便受けがニヤッと笑う</strong></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201911181938351518804A85174C9DEDAE7EC010AC261FFA0.png" style="width: 50%;"><br></p><p></p><p><br></p><p>これは、羽賀さん自身が父親を恋しく思っていた幼少期を回想して描いています。僕はこの描写にグッときます。</p><p><br></p><p></p><p>実のところ、こうした詩的になりうるアイディアは少なくない人が思い浮かぶものなのです。では、何が問題かというと、<strong>アイディアに対する順位付けができない</strong>ということ。</p><p><br></p><p></p><p>冒頭で紹介した、横断歩道のシーンを例に取って説明しましょう。</p><p><br></p><p>「横断歩道」との取り合わせが「ワニ」ではなく、「ピラニア」の場合はどうでしょう。僕は編集者として、同じ恐怖を与える素材にはなりえるけれど、映像としての表現としては弱いという感想を持ちます。</p><p></p><p><br></p><p>「横断歩道×ピラニアのアイディアが60点だとしたら、それを80点の描写にするにはどうしたらいいと思う？」</p><p></p><p>新人漫画家本人がアイディアの価値を理解していない場合、そんな投げ掛けをされると、「横断歩道」を他のモノに替えて60点を30点に下げてしまうようなことが起こりうる。</p><p>魅力をあげるどころか、減点させてしまうんです。</p><p></p><p><br></p><p><strong>多くの新人漫画家の問題点は、アイデアに対しての正確な診断ができないことです。</strong></p><p>「自分が思いついたネタの強度は自分ではわからない」と、思っておいた方がいいでしょう。</p><p></p><p>そこで、<strong>自分の思いついたネタの強度を測定する方法として僕がオススメしているのは、Twitterで１コママンガをアップしていくことです。</strong></p><p><br></p><p>どんどん１コママンガをTwitterにあげ、「あ、これがウケるんだ」という実感的な学びを積み上げていくことが重要です。</p><p><br></p><p></p><p>気をつけてほしいのが、多くの人にウケようとするあまり“役立ち度”に走ってしまうことです。役立ちと詩的さは、重なり合いづらい。</p><p><strong>役立たないけれど人が魅力的だと感じる描写を捉えられる自分の価値基準を育んでいくことを、目指してほしい</strong>と思っています。</p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智@sato1119tomo ＆ コルクラボライターチーム<br></p><p></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/0c324c6bc6bf2'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 19 Nov 2019 08:29:27 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[【漫画を描くポイント】直接的すぎる比喩を使う]]></title>
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            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><strong>漫画を描く際のポイントはいくつもあります。</strong>また、そのポイントを知っていれば鑑賞するのももっとずっと楽しくなる。</p><p></p><p><br></p><p>本コーナーでは、そんな漫画のポイントをお届けします。</p><p></p><p><br></p><p>一度見たら忘れられない<strong>『ドラゴン桜』のインパクトのある比喩</strong>。多くの作家の作品を見てきた佐渡島庸平さんは、<strong>この比喩こそが漫画における重要ポイントだ</strong>と語ります。</p><p><br></p><p></p><p>今回は、『ドラゴン桜』から漫画を描くコツをお届けします。</p><p></p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><blockquote><strong>【概要】<br></strong>『ドラゴン桜』は、元暴走族の弁護士・桜木建二が龍山高等学校の経営を請負い、落ちこぼれていた生徒を東大に合格させるべく受験テクニックや勉強法を教える三田紀房さんの漫画。読んだ人に強烈なインパクトを残すのが、桜木がレクチャーの際に度々用いる比喩表現だ。</blockquote><p></p><p><br></p><p><strong>■受験はテクニックで突破する</strong></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201910282330318082193B665EADD0892A13DC8207C70DB7F.png" style="width: 50%;"><br></p><p></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201910282336300452805003C88886335F1982E342A74D4CC.png" style="width: 50%;"><br></p><h2><br></h2><p><strong>■数学の瞬発力を鍛える</strong></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191028233811826BA2F85375E543B6A7F41E5BEF7E7EC64.png" style="width: 50%;"><br></p><p style="text-align: center;"><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191028233849583D784D0FDE74A945C9AEE924B06EC40E4.png" style="width: 50%;"><br></p><h2><br></h2><h2>◆ベタな比喩を恐れない</h2><p></p><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>漫画の目的は、読者にメッセージをきちんと伝えることです。漫画は流れで読むものですから、情報がとどまりにくいという特徴がある。</p><p><br></p><p>それを踏まえた上で、<b>メッセージが伝わりやすいように１コマ１コマを描かないといけない</b>んです。</p><p></p><p>しかし、新人漫画家は漫画のワンシーンに絵画のようなカッコイイ絵を描きたがります。<br></p><p><br></p><p>絵単品で見れば、素晴らしいのでしょうが、漫画ではそうした絵は流れてしまいがち。読者にメッセージを伝えるという役割を果たすことができません。</p><p></p><p><br></p><p>「絵のうまさを褒めてほしい」とか「細かい点まで描き込んでいるのを見てほしい」など、漫画家としての思いは色々あるでしょう。</p><p></p><p>しかしこれは、シェフが「こんな料理を作ったなんてスゴイ！」と言われたがるのに似ている現象です。</p><p><br></p><p>本来であれば、料理を食べて「おいしい」と思ってもらうのがシェフの仕事の目的のはず。自分が目立ちたくなってしまうと、本当の意味で食べてもらう人のことを考えた料理にはなりません。</p><p><br></p><p></p><p>漫画も同様。<b>作り手が主役になろうとすると、作品の中で伝えるべき内容がうまく伝わらなくなってしまいます。</b></p><p></p><p><br></p><p>では、なにが必要なのか。</p><p><br></p><p>それは、自分の「かっこいい」という尺度は横においておいて、<b>ベタな表現を怖がらずに用いることです。</b></p><p><br></p><p>『ドラゴン桜』の比喩は漫画の流れの中で見ていても、意識が止まり、印象に残っていますよね。<br></p><p>これは、<b>読者に印象を残すためにあえてやりすぎなくらいのベタな表現を使っているからです。この“やりすぎ感”こそが、漫画の中では必要なのです。</b></p><p><br></p><p></p><h2>◆人づてでラブレターを伝えるようなもの</h2><p></p><p><br></p><p>「伝えているつもり」という発言をよく聞きますが、発信者は常に<b>「情報は意図通りに伝わらないものだ」という大前提を踏まえておかなければいけません。</b>どんな時でも、発信側に責任があるのです。</p><p><br></p><p></p><p>それは、漫画というコミュニケーションの場でもそうです。</p><p><br></p><p><a href="https://comici.jp/articles/?id=11220&amp;smode=on">前回</a>は、『クロカン』の150km/hの球を取れないキャッチャーの話をしました。漫画で150km/hの球を描こうと思ったとき、現実的な表現をしてもその速度は伝わりません。</p><p></p><p>200km/hの球を描くような気概で、ボールが燃えているくらいの表現をして、やっと読者に「150km/hの速いボール」という印象を残すことができるのです。</p><p><br></p><p></p><p>「正しく描いているから伝わっているはず」という認識では甘い。<b>本当に重要な情報は、「これでもか！」と誇張しなければいけません。</b></p><p><br></p><p></p><p>漫画だけでなく、あらゆる媒体や人を介した場合、伝えたいメッセージは伝わりにくくなると理解しておかなければいけません。</p><p></p><p><br></p><p>例えば、好きな人へ恋心を第三者に伝えるようにお願いしたとします。どんなところが好きかなど細かな点を挙げ、自分がいかに好きかを解説して……果たして、これで思いは伝わるでしょうか？</p><p><br></p><p></p><p>おそらく、伝わり切らないのではないかと思います。相手には、「ふーん。ありがとう」とでも言われて終わりかもしれません。</p><p><br></p><p></p><p>でももし伝達する人が、「もうキミのことが好きすぎて、アイツ、泣きながら川に飛び込んでいたよ」と言われたらどうでしょう。</p><p><br></p><p>「え？　泣いていたの？　川？　わけがわからないけれど、そうとう好かれているんだね、私」と、情熱は伝わるでしょう。（告白がうまくいくかどうかは別として。）</p><p></p><p><b>残念ながら事実や論理を重ねても、人に情熱は伝わらない。だから、本当に伝えたいことには直接的すぎる表現が必要なのです。</b></p><p><br></p><p></p><h2>◆フィードバックを得て適切な“盛り”を知る</h2><p></p><p><br></p><p>興ざめせずに適度な“盛り”を漫画に施すにはどうしたらいいと思いますか？</p><p><br></p><p></p><p>それは<b>何度も何度もフィードバックを重ねることです。</b>自分が「つもり」になっていることは、周囲にはほとんど伝わりません。</p><p><br></p><p>「色気のあるかっこうをしよう」と思って努力をしたところで、ほとんどの場合は気づかれない。他人から「あれ？　変わった？」と言われるのは、自分では「やりすぎかな」と感じるくらい盛ってからです。</p><p><br></p><p></p><p>だから、いいあんばいを探るためには、自分の中だけで悶々としているべきではないんです。</p><p></p><p><br></p><p><b>漫画であったら、自分の描いたものを何度も人に見せる。</b></p><p>そうして、大事にしている思いがきちんと伝わっているかを確認しましょう。フィードバックをもらい、改善するというサイクルを繰り返し回すことで、適切な盛り方を知ることができるはずです。</p><p><br></p><blockquote><b>【ポイント】</b><br><font class="red">・ベタな比喩を恐れず用いる<br>・大事な部分は事実や論理的な表現ではなく、これでもかと誇張して伝える<br>・フィードバックを得ながら盛り方を体得する</font></blockquote><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智@sato1119tomo ＆ コルクラボライターチーム<br></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/c2ac72160b676'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 29 Oct 2019 10:52:05 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[【漫画を描くポイント】読者を魅了するウソをつく]]></title>
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            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><font><strong>漫画を描く際のポイントはいくつもあります。</strong>また、そのポイントを知っていれば鑑賞するのももっとずっと楽しくなる。</font></p><p><font><br></font></p><p></p><p><font>本コーナーでは、そんな漫画のポイントをお届けします。</font></p><p></p><p><font>“話題のあのシーン”には、作者のどんな工夫や配慮があるのでしょうか？　</font></p><p><font><br></font></p><p><font>これまで、多くの作家の作品を見てきた佐渡島庸平さんが伝える漫画のポイント。ぜひ、制作に活かしてください！</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>今回は、『クロカン』のワンシーンからお届けします。</font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><p><font><br></font></p><p></p><blockquote><font><strong>【概要】<br></strong></font><font>『クロカン』は高校野球の監督を主人公にした三田紀房さんの漫画。群馬県立桐野高校の野球部を甲子園に出場させるべく、クロカンこと黒木竜次が采配を振るう。<br></font><font>ピッチャー・坂本拓也は150km/hを投げる豪腕の持ち主。しかし、チームの勝利は遠い。その理由は、キャチャー・浅井和史がその豪速球を受けることができないことにあった。速球への浅井の恐怖を取り除くには、どうしたらいいのか……？</font></blockquote><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201910201613154993F0F30D4DF246BA994E679D94DBC2141.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191020161345787FBC518F2A6F5943C3834E7CA5DAE0FEF.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201910201614096407A0A7C6F831B781938EE4333412467C0.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191020161440649710A04B8B8CB608D4F34EE4A759FF7B5.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191020161526675E1F2B4D1E795571B9A28A12021797D27.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/20191020161541378CB93B8C0288C858BD4404EFD01B889A4.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p><font><br></font></p><p style="text-align: center; "><font><img src="//cdn.comici.jp/articles/4/default/201910201616465590409C17503992CD479206F0F95EFB130.png" class="fit" style="width: 50%;"><br></font></p><p style="text-align: center; "><br></p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><h2><font>◆読者は気持ちよく騙されたい</font></h2><p></p><p><font><br></font></p><p><font>（以下、佐渡島さん）</font></p><p><font>「キャッチャーが豪速球をどうしたら取れるようになるか？」</font></p><p><font><br></font></p><p></p><p><font>そう投げかけたときに、「恐怖心を払拭すること」という回答は誰もが思い浮かびますよね。新人漫画家であれば、「恐怖心を取り除く方法はこうだ！」とそのメソッドの解説を始めたりする。</font></p><p><font><br></font></p><p></p><p><font>では、三田さんは漫画で恐怖心払拭の方法をどのように描いたと思いますか？</font></p><p></p><p><font>答えは、<strong>「牛の糞尿が入った風船をキャッチすることで恐怖心をぬぐい去る」</strong>というもの。</font></p><p><font><br></font></p><p></p><p><font>どうです？　かなり突拍子もない方法でしょう？</font></p><p></p><p><font>僕はその<strong>荒唐無稽な方法を描ききれるところに、三田さんのすごさがある</strong>と思っています。</font></p><p><font><br></font></p><p><font>だって、<strong>読者は漫画に事実を求めているわけでも、メソッドを求めているわけでもないんです。</strong></font></p><p>「恐怖を消すために、３年間こんな努力を積み上げをして……」、みたいな話を読者は欲していません。<br></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>じゃあ、読者が求めているのはなにか？</font></p><p><font>それは、<strong>“気持ちよく騙してもらうこと”</strong>なんですよね。</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>『ドラゴンボール』では、気をためたらカメハメ波が出そうな気持ちになる。</font></p><p><font>『北斗の拳』は、高速攻撃をすると「ひでぶ！」と敵が倒れるのではないか、と思う。</font></p><p><font><br></font></p><p><font><strong>読者はそんなパラレルワールドを見せてくれることを、漫画の中に求めているんです。</strong></font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>しかし、これまで築かれた正解主義から抜け出せない漫画家は、検索を駆使して現実路線の課題解決を描こうとしてしまうんです。</font></p><p><font><br></font></p><p><font><strong>求められているのは正解ではなくて、大胆なウソをつき切ることなんですよ。</strong></font></p><p></p><p><font><br></font></p><h2><font>◆リアリティのあるウソを生む時間術</font></h2><p></p><p><font><br></font></p><p><font>マンガの中のウソは読んでいる時はウソだと感じません。では、<strong>なぜうまいマンガはウソを感じさせないのでしょう。</strong></font></p><p><font><br></font></p><p></p><p><font>漫画と現実が違うところは、時間を自由に飛ばせるところです。</font></p><p><strong>ウソを感じさせない漫画家は、この時間の飛ばし方がうまい。</strong><br></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>『クロカン』の先ほどのシーンでいうと、牛の糞尿の入った風船を取れたら、キャッチャーは次はもう150km/hの球を取れるようになっている。</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>強いヒーローが主人公のマンガでも、何年も何年も修行したシーンをつぶさに描くことはないですよね。読者が興ざめしないように時間を飛ばして、一気に強くなっている。</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>読者はヒーローが強いことは求めているけれど、強くなる過程を求めてはいないんです。</font></p><p><font>描かない、つまり、<strong>削るという判断が大事</strong>なんです。</font></p><p></p><p><font><br></font></p><h2><font>◆事実で人は動かない</font></h2><p></p><p><font><br></font></p><p><font>事実描写やロジックの通った設定を描けば、リアリティがある漫画になると思いがちです。</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>しかし、本当にそうでしょうか？</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>例えば、『仮面ライダー』。変身ベルトの構造について詳しく語られているでしょうか？</font></p><p></p><p><font>『デスノート』は他の部分は論理的に説明されているのに、肝心のデスノートの仕組みをつぶさに説明することはしていないんですよね。</font></p><p></p><p><font><br></font></p><p><font>これは、<strong>何を丁寧に描き、何をふわっとさせればリアリティが生まれるかを、作家がジャッチしているから</strong>なんです。</font></p><p></p><p>物語の中で、<strong>事実では人の感情は動かせず、ケレン味のあるウソにより動く</strong>のです。<br></p><p><font><br></font></p><p><font>新人漫画家のマンガを見ていると、きちんと描こうとしすぎて失敗してしまっているケースが多くあります。</font></p><p></p><p><font><strong>マンガと向き合う際には、思い切りケレン味のあるウソをついていきましょう。</strong></font></p><p></p><p></p><p><br></p><blockquote><font class="red"><strong><font class="black">【ポイント】</font><br></strong><font><strong>・思い切って時間を飛ばせ<br></strong></font><font><strong>・詳細に描く部分とふんわりさせる部分のメリハリをつける<br></strong></font><font><strong>・ケレン味のあるウソをつく</strong></font></font></blockquote><p><br></p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智@sato1119tomo＆コルクラボライターチーム<br></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/357fcaa67a37a'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 22 Oct 2019 15:20:20 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[自分の身体感覚から感情を捉える【感情と情動のちがいを知る　後編】]]></title>
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            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p>「作品には感情を描きましょう」</p><p><br></p><p>これは、編集者として佐渡島庸平さんがさまざまな新人作家に伝えてきた言葉だ。しかし、その真意を汲み取れる作家はそう多くはなかった。</p><p><br></p><p>どうしたら意図するところを伝えられるのだろう。思い悩んだ佐渡島さんがたどり着いたのは、<b>感情と情動を区別することの重要性</b>だった。</p><p><br></p><p></p><p><a href="https://comici.jp/articles/?id=9765&amp;smode=on" target="_blank">前編</a>では、感情と情動は似て非なるものだということをお伝えした。</p><p>後編は、<b>物語の登場人物の感情を描くためのファーストステップとして、自身の身体感覚を捉える大切さ</b>を考えていきたい。</p><p><br></p><p></p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><p><br></p><h2><strong>生活リズムを一定にすることで体調の変化を感知する</strong></h2><p></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p><br></p><p>前回僕は、「情動と感情をセットで描くこと」の重要性を伝えました。</p><p>では、感情を捉えるにはどうしたらよいのでしょう。<br></p><p><br></p><p>あらゆる感情を捉えられるようになるためのファーストステップは、一番身近な自分自身の感情を把握することです。そして僕は、<b>自分の体の反応から自身の心を捉えることができる</b>と考えています。</p><p>だから最近、Fitbitで心拍数を確認して、低ければ「リラックスしている」、高ければ「緊張していたようだ」という検証を繰り返しているのです。</p><p><br></p><p></p><p>しかし、心拍数から正確に感情を捉えるには、自分の安静心拍数がどれくらいかを把握し、さらに感情以外の要因で心拍数が上がることがないようにしなければいけません。</p><p><br></p><p>僕は安静心拍数がだいたい69なのですが、検証がしやすいようにそれを60で安定させようと現在トライ＆エラーを繰り返しています。</p><p><br></p><p><b>心拍数を一定に保つことができるようになれば、感情による心拍数の動きを見定めることができるようになるはず</b>です。</p><p><br></p><p></p><p>体から感情を捉えようとしているのは、何も僕だけではありません。</p><p><br></p><p>例えば、作家の村上春樹さんが日々マラソンをしているのは有名な話ですよね。毎日同じだけの距離を走っていると、「今日は疲れやすいな」「今朝は快調だ」など自分の体の調子に敏感になります。</p><p><br></p><p>他にも、毎日同じ時間に起きることや同じものを食べることなどで、<b>自分の体のチェックポイントができていきます。</b></p><p><br></p><p>その<b>チェックポイントから、自分の体の変化を捉え、結果的に感情を敏感に把握することができる</b>ようになっていきます。</p><p><br></p><p></p><p>つまり、<b>体をおろそかにすると感情を捉えにくくなるともいえるのです。作家を目指すならば、規則正しい生活で体のセンサーを研ぎ澄ませなければいけない</b>のです。</p><p><br></p><p></p><h2><strong>肉体感覚から感情を探る</strong></h2><p></p><p>また、<b>人間の感覚から感情を探る</b>方法も有効だと考えています。</p><p><br></p><p>感覚も、いわゆる五感と呼ばれる外受容感覚、スポーツ選手などが優れている平衡感覚などの自己受容感覚（固有受容感覚）、便意など生理的な状態を示す内受容感覚の３つに分けられます。</p><p><br></p><p></p><p>例えば、食欲にフォーカスを当ててみましょう。</p><p>僕は昨日ケンタッキーフライドチキンを食べたんですが、それは前日にサウナで「ケンタッキーフライドチキンの売上が右肩上がりだ」というニュースを見たからなんです。</p><p>体が欲していたからチキンを食べに行ったというよりは、視覚情報や味の変化はあるのかという興味で食欲が喚起されました。</p><p><br></p><p>コルクラボの雑談スレッドには、「今日は◯◯を食べた」という情報が日々アップされているんですが、僕はそういったものにもすごく影響を受けている。</p><p><br></p><p></p><p><b>自身の食欲は自分由来なのか、視覚や嗅覚などを刺激された他者由来のものなのか、毎回真剣に見極めています。</b>３つの感覚のうち何が刺激されているのか、欲望を細分化することで自分の心にも敏感になっていくのです。</p><p><br></p><p></p><h2><strong>身体性を取り戻すことで自己肯定感が高まる</strong></h2><p></p><p>少し話がそれますが、近年、自己肯定感の問題にフォーカスを当てられることが増えてきました。それだけ、「自己肯定感がない」と思っている人が多いということでしょう。</p><p><br></p><p>多くの人は学歴をつけようとしたり出世を目指そうとしたりなど、肯定感を高めるための要素を外側に見出そうとします。</p><p><br></p><p>しかし、<b>いくら外側を固めても自己肯定感を高めることは難しいのではないか</b>と僕は思っています。僕はこれまで、多くの社会的成功をおさめた方にお会いしてきました。</p><p>しかし、富も名誉も得ている方で肯定感が低いという方はたくさんいらっしゃる。だから、外側ではなく、<b>自分の中に自己肯定感を高める要素を探していかなければいけないのだろうと思うようになりました。</b></p><p><br></p><p></p><p>実は、この<b>自己肯定感の問題も、自分の身体感覚に敏感になることで解決していける</b>のではないかと僕は考えています。</p><p><br></p><p></p><p><b>肯定感が低い人は、自我がフワフワしているという特徴があります。</b></p><p>そのフワフワした状態で、SNSやVRなどによる概念的自己の拡張作用が加わると、より不安定な状態に陥りやすくなる。精神が不安定になることにより、Twitterへの書き込みを自己批判だと捉えて過剰に反応を示すような人が登場してしまうのです。</p><p><br></p><p>多くの人はつまらないことで傷つかないようにと、こぞってメンタルを鍛えようとします。しかし実のところ、メンタルを鍛えて精神の不安定さを解決できる人は多くはありません。</p><p><br></p><p></p><p><b>大切なのは、身体的な自己を確固たるものすることです。そうすることで、自我の範囲も明確化する。</b></p><p>例えば、農業や漁業に従事している方々は、日々自然の中で体を使っているので身体が安定しています。これにより、自己の肥大化を防ぎ、生きていくために必要な精神的な鈍感力を身につけられていると僕は考えています。</p><p><br></p><p></p><p><b>クリエイターでなくとも、身体感覚に敏感になることは必要なこと。特に自己肯定感の問題にフォーカスを当てられている現在においては、非常に重要です。</b></p><p><br></p><p></p><p>感情と体はつながっています。<b>クリエイティブに必要な感情への感度を、まずは自身の体と向き合うことで上げていきましょう。</b>感情を描く作品の第一歩は、自分の体に興味を持ち、観察することなのです。</p><p><br></p><p></p><p></p><p>
</p><p>聞き手・構成／佐藤智@sato1119tomo＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/c57159b5c071d'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 24 Sep 2019 14:12:40 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[キャラクターの主観的感情に読者は感動する【感情と情動のちがいを知る　前編】]]></title>
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            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><b>「作品には感情を描きましょう」</b></p><p>これは、編集者として佐渡島庸平さんがさまざまな新人作家に伝えてきた言葉だ。しかし、その真意を汲み取れる作家はそう多くはなかった。</p><p>どうしたら意図するところを伝えられるのだろう。思い悩んだ佐渡島さんがたどり着いたのは、<b>感情と情動を区別する</b>ことの重要性だった。</p><p></p><p>感情と情動は似て非なるものだという。一体その違いとはなにか？　</p><p>そして、作品の中で描くべき感情とはどういったものなのか。前後編に分けて、お届けしよう。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊＊＊</p><p><br></p><h2>「感情」と「情動」を区別する</h2><p></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>僕は新人漫画家に「登場人物は感情豊かに描きなさい」と口を酸っぱくして伝えてきました。物語において感情が重要なことはみんな理解しているので、「はい」と頷いてはくれる。しかし、僕がイメージするような感情を漫画で描き切れる人は実際のところかなり少ないのです。</p><p><br></p><p></p><p>作品の中でどうやったらうまく感情を紡ぎ出せるのだろう。それは僕の長年の悩みでした。そして最近、<a href="https://www.amazon.co.jp/感情とはそもそも何なのか-現代科学で読み解く感情のしくみと障害-乾-敏郎/dp/4623083721" target="_blank">『感情とはそもそも何なのか:現代科学で読み解く感情のしくみと障害』</a>（ミネルヴァ書房）という本に出会います。</p><p><br></p><p>この本の最も示唆に富むポイントは、<b>「感情と情動」を区別するという視点</b>です。それまでの僕は、この２つの言葉を混在して使っていました。そして、おそらくほとんどの人が、「感情と情動」の違いを明確に説明することはできないでしょう。</p><p><br></p><p></p><p>しかし、この違いを認識することこそがよい作品を描くためには重要だったのです。</p><p><br></p><p></p><p>では、この２つの違いとはなんでしょう。</p><p><br></p><p><b>情動とは、生理的反応で他者が見ても判断できるものだと定義づけられます。</b>一方で、<b>感情は主観的な意識の体験で、他者によって観測することはできません。</b></p><p><br></p><p>つまり、登場人物が嬉しくて満面の笑みを浮かべているシーンは情動は描いているけれど、感情は描き切れていないのです。</p><p><br></p><p></p><p>この違いを知り、<b>僕が求めていたのは、情動だけでなく感情を描いた作品だった</b>のだと気づいたのです。</p><p><br></p><p></p><h2>社会的な成功が喜びとは限らない</h2><p></p><p><br></p><p>僕が作品の中で重要だと考えている感情とはどんなものか。例えば、深い深い悲しみの中にありながら、微笑みをたたえているというシーンなどがそれに当たります。<b>本人の意識の中での主観的な心の動きこそ、感情です。</b></p><p><br></p><p>「嬉しい出来事があったから笑う」「悲しい事件があったから泣く」というのは、どんな人にでも共通する心の動き。しかし、悲しみの中で顔では笑っているというのは、登場人物の個性があってこその心の動きです。</p><p><br></p><p></p><p>そもそも人間の心の動きは複雑で、みんながいいというものに対して自分も喜びを感じるとは限りません。</p><p><br></p><p>「億万長者になる」「偏差値の高い大学に入る」「何かで世界一になる」、そうしたことは社会的成功とはいえるでしょう。しかし、その一方で<b>社会的な価値よりも、自分の立てた目標を達成できる方がずっと嬉しいという感情を抱くのが人間なのです。</b><br><br></p><p></p><p>僕にも経験があります。社会的成功と自分の目標が一致していたときは、誰かに「おめでとう」と言われると純粋に喜んでいました。しかし、今は社会的成功と自分の目標がズレてきていると感じます。<br><br></p><p>例えば、担当した作品が何万部売れるということよりも（もちろんそれも嬉しいのですが）、作家のファンコミュニティができ、それが活性化している方がずっと嬉しかったりするのです。<br><br></p><p></p><p>このような<b>“その人ならでは”の主観的な意識こそ、感情</b>といえるのです。</p><p><br></p><p></p><h2>主観的な心の動きから感情を見出す</h2><p>恋愛は、感情を描きやすいテーマです。それは、世界30億万分の１の異性を選ぶ思考が、非常に主観的なものだといえるからです。物語の中で、ハンサムでお金持ちの男性ではなく、一見社会的成功とは無縁の男性を選ぶ女性の心理は主観的感情以外の何物でもないでしょう。</p><p><br></p><p></p><p>恋愛作品だけでなく、キャラクター“ならでは”の感情を描くことこそが作品の肝となります。</p><p><br></p><p></p><p>例えば、偏愛ともいえるような特性も、感情を描くのに格好の題材となります。世界的な奇書を得られることが、億万長者になることよりも嬉しいという人の心の動きは非常におもしろい。そうしたオリジナルな感情を余すことなく伝えられる作品にこそ、僕らは感動するのです。</p><p><br></p><p></p><p><b>「情動と感情をセットで描くんだよ」</b></p><p><br></p><p>僕が作家に伝えたかったのは、この言葉だったということがやっとわかりました。</p><p><br></p><p>情動だけを描くのは、そんなに難しいことではありません。アリストテレスが書いた『詩学』には、物語を構成する要素が説かれています。情動だけを描いたストーリーの作り方は、この紀元前300年以上前の書物ですでに解明されているのです。</p><p><br></p><p></p><p>では、<b>感情を描けるようになるにはどうしたらいいのでしょう。</b>次回の「企画のおすそわけ」では、感情に対する感度を上げるために必要なアプローチをご紹介したいと思います。</p><p><br></p><p><br></p><p></p><p>聞き手・構成／佐藤智 @sato1119tomo＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/dca2c262193e5'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 10 Sep 2019 11:32:44 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/dca2c262193e5/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
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            <title><![CDATA[自分のミッションを言語化する【自分の偏見メガネを把握する（４）】]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articlevisual/4/109/2019082418162712872473F9903FE34BC60B0CC8C3FCB8473-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p>「企画力を高めていくためにはどうしたらいいか？」</p><p>この問いに対し、編集者として多くの企画を生み出してきた佐渡島さんが導き出した一つの答えが、<b>「自分の偏見メガネを把握すること」</b>だ。</p><p><br></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、４回にわたり、この偏見メガネについて掘り下げてきた。</p><p><br></p><p>シリーズ最終回は、<b>自分の信念について</b>。企業と違い、自身のビジョン・ミッションを明確化している人は少ないだろう。しかし、<b>偏見メガネを取り外し可能なものとするには、自分の信念を言語化し、把握することが欠かせない</b>。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊＊＊</p><h2><br></h2><h2>個人のビジョン・ミッションは多様化した</h2><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>偏見メガネの３つ目のレンズ、自分の「信念」についてお話をする前に、少し日本社会の変化をおさらいさせてください。</p><p><br></p><p>高度経済成長期の企業は売上をあげ、より会社を大きくしていくことが目標の一つとなっていました。個人も概ね同様で、たくさんお金を稼ぐことを求めていました。幸せの基準もほぼ共通。新三種の神器と呼ばれるカラーテレビ・クーラー・カーなどを誰もがほしがった時代だったのです。</p><p><br></p><p>しかし、現代社会はそう単純にはいきません。多様化する社会の中で、<b>企業の方向性も個人が幸せだと感じることにも幅が出はじめました</b>。そこで重視されるようになったのが、<b>ビジョン・ミッション</b>です。</p><p>近年は、ほとんどの企業が行動指針に落とし込むまでビジョン・ミッションを明確化するようになっています。それを軸にしてビジネスを展開することが一般的になったのです。</p><p><br></p><h2><br></h2><h2>自分のビジョン・ミッションを決めよう</h2><p><br></p><p>僕は、企業と同様に、個人のビジョン・ミッションを言語化することをおすすめしたい。会社では目標が振ってくるものですが、待っていてもおりてはきません。とはいえ、新たに作ろうとするものでもありません。いうなれば、<b>彫刻のように石の中から掘り出していくイメージ</b>です。奥底にある自分の信念を発掘するのです。</p><p><br></p><p>自分の信念を見極めるためにはどうしたらよいと思いますか？　</p><p><b>信念を明らかにするには、「絶対に許せないこと」を20個書き出す方法が有効です。</b>20個のうち前半には、<a href="https://comici.jp/articles/?id=9263&amp;fbclid=IwAR0hGuO5O9lB606mRPj1pmAeFyQ0LwdhtB3A5WO32JHhJnkQrAxk2GuEpbY" target="_blank">前回</a>お伝えしたコミュニティの常識の偏見メガネによるものが多いはず。</p><p>大事なのは、挙げた項目に対して掘り下げていくことです。</p><p><br></p><p>例えば、「時間を守れないのが許せない」という項目があったとします。それに対して、「なぜだろう？」と掘り下げていきます。すると、「人に迷惑をかけるから」という思いが見えてくるかもしれません。</p><p>それをさらに掘り下げて、「なぜ人に迷惑をかけてはいけないの？」と考える。「だってそうやって育てられてきたし……」と答えに窮するかもしれません。行き止まりに見えたとしても、「じゃあ赤ちゃんは人に迷惑をかけているけれど、よくないことをしているの？」とさらに突き詰めていくのです。</p><p>すると、<b>「人から嫌われたくない」→「人と良好な関係を築きたい」という自分の奥底の理念が見えてきます。</b></p><p><br></p><p>以上はあくまで一例にすぎませんが、<b>深く深く掘り下げていくことで、自分の信念という名の偏見メガネを確認することがきる</b>のです。</p><p><br></p><h2><br></h2><h2>信念の偏見メガネを取り外し可能にする</h2><p><br></p><p>僕の信念の偏見メガネは、<b>「エンタメを時代に合わせて更新する」</b>ということです。こういうメガネをかけていると、すべてを「エンタメとしてどうか？」という基準で見てしまいます。</p><p>例えば、友人の結婚式に出ても「なんでこの余興にしようと思ったんだろう？」と気になってしまう。子どもの運動会を見にいってもそう。</p><p><br></p><p><b>自分の信念の偏見メガネに気づくことができれば、それを取り外して社会を見つめることもできるようになります。</b></p><p>僕の場合ならば、エンタメを時代に合わせて更新するという信念があるから、つい運動会まで分析してしまう。しかし、「あ、自分の偏見メガネで見てしまっているな」とわかれば、一旦メガネを外して運動会を眺め、純粋に子どもの活躍を楽しめるようになるかもしれません。</p><p><br></p><p>自分のビジョン・ミッションを言語化することで、信念の偏見メガネを把握し、取り外しができるようになるのです。</p><p><br></p><p>これまで４回にわたってお届けしてきた「自分の偏見メガネを把握する」シリーズ。</p><p>「体調と感情」、「所属コミュニティの常識」、そして「信念」の偏見メガネを認識することで、知らぬ間に作られていた自身のフィルタに気づきます。その取り外しが可能になれば、おのずと企画の精度を高めていくことができるでしょう。</p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智 @sato1119tomo ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/a1d57ccf51921'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Thu, 05 Sep 2019 13:02:30 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[コミュニティの常識を取り外し可能にする【自分の偏見メガネを把握する（３）】]]></title>
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            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p>「企画力を高めていくためにはどうしたらいいか？」</p><p>この問いに対し、編集者として多くの企画を生み出してきた佐渡島さんが導き出した一つの答えが、<b>「自分の偏見メガネを把握すること」</b>だ。</p><p><br></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、４回にわたりこの偏見メガネについて掘り下げます。</p><p><br></p><p>シリーズ３回目は、<b>コミュニティの常識の偏見メガネ</b>について。<b>相手に対してイライラしている時、そのほとんどは自分の常識の範疇におさまらない行動や言動を取られているから</b>です。</p><p>では、その“常識”はどこでつくられるのでしょう？</p><p>今回は、常識が生み出されるコミュニティに目を向け、２枚目の偏見メガネのレンズを取り外し可能なものにしていきましょう。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊	＊ ＊</p><h2>イライラのもととなりうるコミュニティの偏見メガネ</h2><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>偏見メガネの２枚目のレンズは、<b>コミュニティの常識</b>です。僕たちは、所属するコミュニティの常識に大きな影響を受けています。</p><p><br></p><p>人が「常識でしょ？」という時、それはほとんどコミュニティの常識を指しています。業界、会社、学校、家族、仲間内……そして大きく見れば日本や現代社会など、そのコミュニティの常識に知らぬうちに縛られているのです。</p><p><br></p><p>突然ですが、あなたがイライラすることを思い浮かべてみてください。「約束を守らないこと」「連絡を返さないこと」「時間にルーズなこと」など色々出てくるでしょう。</p><p>しかし、それは本当にあなた自身の価値観で怒っているのでしょうか。</p><p><br></p><p>会社の中では、ルールを守ることが徹底されます。学校でも同様です。そうした<b>コミュニティの常識がいつの間にか自分の偏見メガネになってしまっている</b>のです。</p><p><br></p><p>イライラしている自分に気づいたら、「どうして私は腹が立っているのだろう？」と掘り下げてみます。例えば、「約束を守らないこと」にイライラしているのであれば、これまでコミュニティの中で「約束を守ること」を徹底されてきたのではないでしょうか。</p><p><br></p><p><b>相手に対して腹立たしく思った時は、自分の偏見メガネに気づくチャンス。</b>その機会に、コミュニティの常識を特定しましょう。</p><p>これにより、<b>常識に囚われない企画を生み出すことにもつながりますし、自分のイライラを分析し人間関係を良好にしていくことも可能になるのです。</b></p><p><br></p><h2>超一流のクリエイターは常識人</h2><p><br></p><p>「第一線で活躍するクリエイター」というと、みなさんはどのようなイメージを抱くでしょうか？</p><p>約束事は守らず、破天荒な格好をして、突拍子もないもの言いをする……そんな無頼な人を想像するかもしれないですね。</p><p><br></p><p>私は編集者という仕事柄、これまで多くの一流クリエイターと出会ってきました。そこで見えてきたのが、<b>超一流のクリエイターは常識人で、社交的。</b>付き合っていて魅力的な方がほとんどだということです。一方で、失礼な言い方かもしれませんが、無頼な人は準一流くらいの方が多い。</p><p><br></p><p>一見、他者が思いつかないようなクリエイティブな作品を生み出すには、常識に縛られないことが重要だという気がします。しかし、考えて見てください。<b>そもそもの常識を持っていなければ、そこから精度高く外れることもできないのです。</b>超一流のクリエイターは、超常識人。<b>常識を重々理解した上で、それを全て取り外せるから一般の人たちに響くコンテンツを生み出せるのです。</b></p><p><br></p><p>反対に、非常識人は“ふつうの人”の感覚がわからない。だから、作品を生み出すと、常識から外れているか否かが偶然のマッチングになってしまうのです。</p><p><br></p><p>新人クリエイターは一流になろうとするあまり、常識知らずな振る舞いをしがちです。しかし、その姿勢は間違っている。</p><p>コミュニティからくる常識をすべて認識し、取り外しができる人こそが超一流のクリエイターとなれるのです。それはつまり、<b>偏見メガネを取り外しができるということ</b>なのです。</p><p><br></p><h2>コミュニティを複数持ち偏見メガネの取り外しを可能に</h2><p><br></p><p>コルクのインターン生には、「なんでもいいからTweetしてみて」と伝えています。ある時、インターンの彼が「仲間内で飲んでいた時に、ワインのエチケット（ボトルラベル）を上向きにして注げなかった」と反省を書いていたんです。</p><p>僕は、「ソムリエではないんだし、仕事関係の飲み会でもないんだから、気にしなくていいんじゃないの？　むしろ、そんなことを気にしない関係性の方が楽しい仲間なのでは」とコメントした。</p><p>でも、このインターンの子にとっては、これまで所属してきたコミュニティの常識が一般常識であると染み付いているんですよね。</p><p><br></p><p><b>コミュニティの常識の偏見メガネを取り外せるようになるには、複数のコミュニティに所属することが必要です。</b></p><p>会社のコミュニティから外れて、コルクラボのようなサロンに入ることで、自分の偏見メガネに気づくかもしれません。また、都心で暮らしていて、地方に移ったら東京での常識は常識でないということを知るかもしれないですし、同年代での常識が、異年齢の人と話していたらまったく常識ではないということを認識するかもしれません。</p><p><br></p><p>コミュニティの外に出ると、無意識のうちにかけていた自分の常識の偏見メガネに気づくことができます。それができれば、<b>自分の小さなコミュニティのみでウケる企画にとどまることはない</b>でしょう。</p><p>コミュニティの常識の偏見メガネを取り外した企画にもなりえますし、<b>コミュニティとコミュニティとをぶつける企画も考えつきます。</b>ぜひ、コミュニティの外へ一歩踏み出して、自分の常識を見つめ直してみましょう。</p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智 @sato1119tomo ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/4a94e32f622be'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 27 Aug 2019 11:24:24 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/4a94e32f622be/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[心を知るために体調をチェックする【自分の偏見メガネを把握する（２）】]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articlevisual/4/109/201908121252151640202787930B8BBA497369387FCBB51F6-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p>「企画力を高めていくためにはどうしたらいいか？」</p><p><br></p><p>この問いに対し、編集者として多くの企画を生み出してきた佐渡島さんが導き出した一つの答えが、<b>「自分の偏見メガネを把握すること」</b>だ。</p><p><br></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、４回にわたり、この偏見メガネについて掘り下げていく。偏見メガネの１枚目のレンズは自分の体調と感情。２枚目は所属コミュニティの常識、そして３枚目が自身の信念だ。</p><p><br></p><p>シリーズ２回目は、<b>「感情と体調」の偏見メガネ</b>についてお伝えする。よい企画を練るには自分の心に目を向けることが必要だ。しかしそれは簡単なことではない。そこで今回は、<b>体調を観察することから感情を捉えるアプローチ</b>をご紹介する。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊ 　＊　＊</p><p><br></p><h2>偏見メガネ「感情と体調」に目を向ける</h2><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>楽しい感情の偏見メガネをかけている時と、悲しい感情の偏見メガネをかけている時とでは、同じ企画であってもまったく違うように見えます。だから、僕は今まで、多くの編集者やクリエイターに自分の心を正確に捉えた上で企画に向き合うことが、よい結果につながると伝えてきました。</p><p><br></p><p>しかし、前回お伝えしたように、自分にとって自分は刺激がないもの。そのため、自身の心に意識を向けるのは簡単なことではないのです。さらにいうと、感情を正確に把握できているか否かという指標もありませんよね。</p><p><br></p><p>そこで僕が考えついたのは、<b>自分の体の変化から感情を探るという方法</b>です。当然のことですが、人間の心と体はつながっています。であれば、呼吸、心音、体温、筋肉の収縮などあらゆる観点から、心を推し量ることができるはず。<b>体調から感情の偏見メガネを見つけていく</b>、今回はそんな発想をご紹介します。</p><p><br></p><h2>自分の呼吸に意識を向ける難しさ</h2><p><br></p><p>先日、僕は京都の龍安寺に座禅を組みにいきました。初めての体験で勝手がわからない状態。最初に言われたのは、「呼吸に注意を向けなさい」ということでした。</p><p><br></p><p>60分間、ただただ自分の呼吸に集中する。みなさん、こんな経験ありますか？</p><p><br></p><p>自分の呼吸に意識を向けようとしても、慣れない僕には１分程度が限界。数分も経つと、眠くなってきたり、「あれをしよう」「これをしなきゃ」と違うことを考え始めたりしてしまう。</p><p><br></p><p>正直に言って、自分の呼吸に意識を向けることがこんなに難しいとは思いませんでした。ヨガ教室などではよく、「呼吸が大事」と耳にしますよね。だから、ある程度集中すれば誰でもできるものだと、たかをくくっていたんです。</p><p><br></p><p>でも、予想をはるかに超えて難しかった。</p><p><b>自分の呼吸について考え続けるには、呼吸に対するチェックポイントを無数に増やしていかなければいけません。</b>自分の体に潜り込み、どのような呼吸なのか、早いのか遅いのか、深いのか浅いのか……じっくり観察する必要があります。</p><p><br></p><p>呼吸把握のステップをクリアすると、次は自分の鼓動を聞けるようになるそうです。心音は、「ドキドキしているな」と緊張している時くらいにしか認識しませんよね。しかし、慣れると、平常時でも心音に意識を向けられるようになる。</p><p><br></p><p>僕は、それができるようになれば自分の感情をも把握できるのではないかと考えたのです。</p><p><br></p><h2>体の変化を観察し感情の仮説検証を繰り返す</h2><p><br></p><p>一流のスポーツ選手は、「どこの筋肉がどう動いているか」をつぶさに把握しているといいます。僕たちも、これくらい体に意識を向けることができれば、体調から心を探ることができるはずです。</p><p><br></p><p>僕は最近、「今日の打ち合わせは緊張したな」という時に、Fitbitをチェックするようにしています。心拍数を確認して、低ければ「そんなに緊張していなかったかも」となるし、高ければ「やっぱりね」と思う。<b>感情の答え合わせをする</b>わけです。</p><p><br></p><p><b>テクノロジーの力を借りて、体の変化を観察し、自分の感情の仮説検証をしている</b>んです。坐禅や瞑想を続けていれば、自分の力で心音を捉えることができるようになるそうですが、それまではFitbitのサポートで捉えていきたいと考えています。</p><p><br></p><p><b>体調を正確に捉えることができれば、自分の感情も把握できるようになるはず。</b>そうすれば、偏見メガネの自身の「感情」を認識し、取り外しも可能になっていきます。<b>感情のメガネを外したフラットな状態で企画を生み出せたり、評価したりすることができるようになっていくのです。</b><br></p><p><br></p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智 @sato1119tomo＆コルクラボライターチーム<br></p><p><br></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/ae17e9bb66eda'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 27 Aug 2019 10:24:38 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/ae17e9bb66eda/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[「つまらない」は観察眼を鍛える修行【自分の偏見メガネを把握する（１）】]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articlevisual/4/109/20190806000035471D9FE1F92D3599E2ED4F3B154D21F2542-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><b>「企画力を高めていくためにはどうしたらいいか？」</b></p><p>この問いに対し、編集者として多くの企画を生み出してきた佐渡島さんが導き出した答えのひとつが、「自分の偏見メガネを把握すること」だ。</p><p></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、４回にわたり、この偏見メガネについて掘り下げていく。</p><p></p><p>シリーズ初回は、<b>「つまらないもの」への観察眼を高めることで、自身の偏見メガネを把握することができる</b>ということを伝えていく。偏見メガネをかけている自分を認識し、企画力向上への第一歩を踏み出そう。</p><p></p><p style="text-align: center; ">＊　＊　＊</p><h2>誰もが偏見メガネをかけている</h2><p></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>企画を立てるときに認識しておくべきは、<b>「人間誰しもが偏見メガネをかけている」</b>ということです。</p><p></p><p>いかなる企画でも、必ず自分の心のフィルタを通して形作られます。</p><p>つまり、<b>フィルタについての理解がおろそかになれば、自分にとってのおもしろさとその他大勢にとってのおもしろさが乖離してしまう可能性がある。</b>結果、よい企画を生み出す精度が下がってしまいます。</p><p></p><p>とはいえ、自分のフィルタを理解するのは言葉でいうほど簡単なことではなりません。自己のフィルタへの理解が甘い人に出会うと、相対的に「まだ僕の方がマシだな」とは思いますが、客観的に捉えられているかというと自信は持てていませんでした。</p><p></p><p>自分の心のフィルタをどう理解するか。長らく悩み続けてたどり着いたのが、偏見メガネを把握するという方法でした。</p><p><br></p><p></p><h2>自分を刺激的に感じるのは難しい</h2><p></p><p>そもそもなぜ、自分の心のフィルタには気づきにくいのでしょうか。</p><p>それは、<b>自分にとって自分があまりに当たり前の存在だから</b>です。他の人にとっては興味深いものでも、自分にはつまらなく感じてしまう。例えば、自分の匂いは自分では気づきにくいですよね。でも他人の匂いは、「この人、いい香りがするな」などと嗅ぎ分けられる。</p><p></p><p>自分の匂いには慣れきって刺激がないから捉えることができないのです。自身のフィルタも同様。毎日触れているので、刺激がない。だから、自分のフィルタにどんな特徴があるのかに気づけない。</p><p>ついワイドショーを見てしまうように、自分にとって刺激があるものは頼まれてもいないのに注目してしまいます。しかし、刺激がない自分に注目することはほとんどない。</p><p></p><p>自身の偏見メガネを把握するためには、この「退屈な自分」を見つめる時間が必要になります。そのためには、<b>つまらないものに集中し続ける忍耐力が不可欠。</b>そこで僕は、つまらないことに集中するにはどうしたらいいかを真剣に考えるようになったのです。</p><p><br></p><p></p><h2>つまらないことに集中し、観察眼を養う</h2><p></p><p>つまらないことに遭遇したとき、どのように対処しますか。多くの人は、黙ってじっと耐えようとするのではないでしょうか。</p><p>スマートフォンをいじってやり過ごそうとするくらいならば、<b>つまらない場を企画を練る修行の時間として捉えてみてはいかがでしょう。</b></p><p></p><p>例えば、退屈な講演を聴講していたとします。どうあがいても講演者の話はおもしろくなりません。</p><p>そこで発想を変えて、講演者の癖に注目し、「この人、やたらと“そーだね”と言うな」という発見をする。そこから、“そーだね”の回数を数え、どんなときに“そーだね”が飛び出すのかを分析し、さらには“そーだね”が飛び出したときの聴講者の反応を観察をする……。</p><p>イベントレポートというと、講演の内容が記事にされるものですが、癖に注目して「発見！　佐渡島の口癖レポート」というブログを書いたら案外おもしろがられるかもしれません。</p><p></p><p>コンテンツ制作に携わる人は、<b>退屈なシーンは最強のコンテンツを作る修行の場</b>だと捉えてみてはいかがでしょう。そして、「つまらなかったな」と思ったら、自分の観察眼がまだ足りなかったのだと思う癖をつける。</p><p><b>この鍛錬の積み重ねによって、つまらないと感じる自分自身へフォーカスを当てられるようになります。</b>また、つまらないことからおもしろいことを紡げるようになるということは企画力の明らかな向上ともいえるでしょう。</p><p><br></p><p></p><h2>三重にかけた偏見メガネを認識する</h2><p></p><p>自身の偏見メガネに目を向けると、メガネのレンズは１枚ではないということに気づきます。多くの人は、偏見メガネのレンズが三重になっているのです。</p><p><b>偏見メガネの１枚目のレンズは自分の体調と感情です。２枚目は所属コミュニティの常識、そして３枚目が信念です。</b></p><p></p><p>僕は、偏見メガネを全て取っ払えといいたいのではありません。</p><p>自分の偏見メガネの存在を認識し、取り外しが可能な状態にしておけば、ターゲットにウケる企画が圧倒的に練りやすくなるということを伝えたいのです。</p><p>自分がサングラスをかけていることを自覚していれば、「ああ、だから暗いんだな。30%くらい明かりを補正しておこう」と考えることができますよね。フィルタを外し、物事の正確な把握ができるようになるのです。</p><p></p><p>偏見メガネの存在を認識すれば、企画の精度が上がり、他者とのコミュニケーションもずっとずっと楽になります。</p><p></p><p>これからシリーズ３回に渡り、私たちがかけている偏見メガネのレンズを１枚ずつ取り外し可能なものにしていきましょう。</p><p><br></p><p>聞き手・構成／佐藤智  @sato1119tomo ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/00907fbcb6715'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 06 Aug 2019 10:42:00 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/00907fbcb6715/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
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        <item>
            <title><![CDATA[忘れ去られた土地に光を当てることで、新しい辺境を見出せ！【ヒットは辺境から生まれる（４）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articlevisual/4/109/201907230923061325E0B647442907241933337A2EEAD1394-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><b>常に時代をリードしていくヒット作品は、『辺境』から生まれるーー。</b></p><p><br></p><p>長年、編集者として様々な企画を考えるなかで、佐渡島さんが得たひとつの持論が、この考えです。</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、「ヒットは辺境から生まれる」をテーマに、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>４週目となる今回のお題は<b>「忘れ去られた土地は、辺境となる」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>『君たちはどう生きるか』も、忘れ去られた土地から生まれた。</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>先週までは、物語としての辺境を探すふたつの選択肢について話をしました。</p><p><br></p><p>「新しい辺境の土地を探す」という選択肢と、「既にある土地の中で光の当て方を変え、辺境を見つける」という選択肢です。</p><p><br></p><p>ただ、これ以外にも、辺境を探すやり方が存在します。それは、<b>「忘れ去られた土地を探す」</b>ということです。</p><p><br></p><p>以前は、多くの人がそのテーマについて描いていたが、時代が変わり、誰もそれについて描くなくなった土地を探すということです。</p><p><br></p><p>例えば、漫画『君たちはどう生きるか』は大ヒットしました。実は、これも忘れ去られた土地を探すという企画の立て方です。</p><p><br></p><p>『君たちはどう生きるか』は、子供にちょっと特別な世界を見せてくれる魅力的な「おじさんもの」という、忘れ去られていた土地に光を当てています。</p><p><br></p><p>1958年のフランス映画で、アカデミー賞も受賞した『ぼくの伯父さん』という作品をはじめ、以前は近所に住むおじさんや親戚のおじさんが、小さい子供に不思議な話を聞かせてくれたり、特別な世界を教えてくれる「おじさんもの」という土地が人気を得ていた時代があります。</p><p><br></p><p>ですが、ここ近年は「おじさんもの」は影を潜め、この土地が辺境として蘇ったのです。</p><p><br></p><p>「おじさんもの」のように、<b>過去に一世風靡をした土地というのは、人を惹きつける魅力を備えている可能性が非常に高い</b>です。</p><p><br></p><p>なので、「地方創生」ではないですが、<b>その忘れ去られた土地を現在風にアプローチすることで、新しい魅力を引き出すことができます。</b></p><p><br></p><h2>過去の名作をリメイクするという辺境の探し方</h2><p>「忘れ去れた土地を探す」という意味では、<b>過去の名作のリメイクも非常に価値のある企画のアプローチ</b>です。</p><p><br></p><p>例えば、夏目漱石や森鴎外の作品は、長く続いた江戸から近代にかけて、価値観が急激に大きく転換される時に、前時代と新時代の狭間で揺れ動いている人たちの心情を描いたものが沢山あります。</p><p><br></p><p>これは、インターネットやテクノロジーの急速な発展により、これまでの価値観から大きく変化しようとしている現在においても共通する部分があり、漱石たちの作品を現在の時代に合わせてリメイクすると、とても価値のある作品が生まれそうな期待を感じています。</p><p><br></p><p>他にも、<b>昔の古典作品にフォーカスする</b>というのも、企画の立て方としては有効です。</p><p><br></p><p>例えば、『キングダム』が流行っていますが、中国の古典は、『三国志』や『西遊記』など、これまでに何度もリメイクをされるほど、人気があります。</p><p><br></p><p>そして、中国の歴史は長いので、おそらく僕らの知らない素晴らしい中国の古典が、まだまだ沢山眠っているはずだと思っています。</p><p><br></p><p>日本の古典にも、時代を超えて読み継がれてきたものが沢山あります。きっと、その中にも、現在の多くの人が価値に気づいていないものが多く存在しているはずです。</p><p><br></p><p>そもそも古典とは、時代が変わっても共感できたり、価値を感じる普遍性があるからこそ、生き残ってきているものです。</p><p><br></p><p>忘れ去られつつある作品を見つけ出して、そこに光を当てるということにも、挑戦してもらえたらと思います。</p><p><br></p><h2>あなたが描きたい辺境を見つけて欲しい。</h2><p>ということで、今月は「ヒットは辺境から生まれる」をテーマに話をしてきました。</p><p><br></p><p>これまで多くの名作と呼ばれる作品は、辺境にいる人々の心情を物語として社会に届け、社会全体の価値観を揺り動かしてきました。</p><p><br></p><p><b>時代を象徴するようなヒット作品を創りたいのであれば、辺境を探すことを常に意識して、様々な物事を見ていくといいでしょう。</b></p><p><br></p><p>最後に、繰り返しになりますが、物語の企画を考える時の、辺境の探し方は３つです。</p><p><br></p><p>誰もそこにいる人たちの感情を描いたことのない、「新しい土地」を探す。</p><p>既に掘り尽くされている土地の中で「光の当て方」を変え、新しい辺境を見出す。</p><p>時代とともに「忘れ去られた土地」を見つけ、現代風にアレンジする。</p><p><br></p><p>この３つの視点を忘れずに、<b>自分が描きたい辺境を見つけてみてください。</b></p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a>＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/d0d12baffdf4f'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 23 Jul 2019
				09:27:38 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/d0d12baffdf4f/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
            <guid>8450</guid>
            
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[光の当て方を変えて、メジャーコンテンツから辺境を見出せ！【ヒットは辺境から生まれる（３）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/20190716084740319E9FD95AA30BDF3F3557BB255BD2F5BE7-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><b>常に時代をリードしていくヒット作品は、『辺境』から生まれるーー。</b></p><p><br></p><p>長年、編集者として様々な企画を考えるなかで、佐渡島さんが得たひとつの持論が、この考えです。</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、「ヒットは辺境から生まれる」をテーマに、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>３週目となる今回のお題は<b>「光の当て方を変えて、辺境を見出す」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>光の当て方次第で、辺境は見つかる</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>先週は、そこにいる人たちの感情を、まだ誰も描いたことのない「物語としての辺境」を見つける重要性について話しました。</p><p><br></p><p>ただ、<b>すでに色々な人が描いているテーマであっても、光の当て方次第で、新しい辺境を見出すことができます。</b></p><p><br></p><p>例えば、わかりやすい例が、サッカーチームの監督を主人公にした<b>『GIANT KILLING』</b>です。</p><p><br></p><p>これまでサッカー選手を主人公にしたサッカー漫画は、『キャプテン翼』をはじめ、世の中に沢山登場し、サッカー漫画という土地は、既に掘りつくされたかのように見えました。</p><p><br></p><p>しかし、それまで主人公として描かれていなかったクラブチームの監督というポジションに光を当てることで、『GIANT KILLING』はこれまでのサッカー漫画とは違う読み応えのある作品に仕上がりました。</p><p><br></p><p>選手たちはもちろん、クラブチームの経営陣やサポーターとの関係を描き、監督というポジションの難しさと醍醐味を、読者は味わうことができると思います。</p><p><br></p><p>他にも、野球マンガでいうと<b>『グラゼニ』</b>も同じです。野球を舞台にした漫画は沢山ありますが、野球選手としてもらえる年俸（お金）に着目し、プロ野球選手として食べていくことの大変さに光を当てることで、全く新しい漫画になりました。</p><p><br></p><p>このように、<b>多くの人が足を踏み入れている土地であっても、光の当て方を変えることで、新しい辺境を見つけることができます</b>。</p><p><br></p><p>マンガではありませんが、最近、僕が光の当て方として面白いと思ったのが『生きものの持ち方』という本です。</p><p><br></p><p>この本は、どういう風に昆虫を触れたり、持ってあげると、昆虫にとって幸せなのかという、昆虫目線で昆虫について語られている本です。昆虫に関する本は、図鑑をはじめ、山のように出版されていますが、この切り口は新しいと唸ってしまいました。</p><p><br></p><p><br></p><h2>「土地を探す」と「土地を抑える」を組み合わせる</h2><p></p><p>このように、辺境から企画を考える際には、ふたつの選択肢があります。</p><p><br></p><p><b>「新しい辺境の土地を探す」</b>という選択肢と、<b>「既にある土地の中で光の当て方を変え、辺境を見つける」</b>という選択肢です。</p><p><br></p><p>長期の連載漫画の企画だと、このふたつが、重なりあうこともあります。</p><p><br></p><p>例えば、<b>『ドラゴン桜』</b>はまさに、このふたつが重なった企画です。</p><p><br></p><p>もともと、ドラゴン桜は、新しい辺境の土地を探した結果、生まれた企画です。</p><p><br></p><p>当時、先生を主人公にしたマンガやドラマは、『金八先生』のような、生徒と先生との人間関係を描くものしかなく、具体的にどういう学習法や勉強法がいいのかを教えてくれるものはありませんでした。</p><p><br></p><p>一方、出版市場においては、新書や実用書で、子供の勉強法や学習法といった本は数多く出版され、そのいくつかはベストセラーになっていました。</p><p><br></p><p>教育や勉強法についてはニーズはあるのに、マンガでは誰もそれを描いていない。</p><p><br></p><p>ここに、物語としての辺境があると思い、企画を立てたのがはじまりです。</p><p><br></p><p>そして、実際にドラゴン桜の企画を進めると、勉強法や学習法という土地はとてつもなく広大であることがわかりました。</p><p><br></p><p><b>「ドラゴン桜で、この土地は、ひとしきり開拓しましょう。そうすることで、勉強法や学習法に関する漫画といえば、ドラゴン桜というポジションを抑えちゃいましょう」</b></p><p><br></p><p>そう漫画家の三田先生と話をして、ドラゴン桜では様々な光の当て方をし、勉強法や学習法に関する辺境をどんどん開拓していきました。</p><p><br></p><p>最初は、高校生の大学受験に関する勉強法からはじまったドラゴン桜ですが、次第に、幼稚園児の教育法、小学高受験の勉強法、中学校受験の勉強法といった具合に、次々と様々な対象に光を当てていきました。</p><p><br></p><p>そうして、勉強法や学習法の土地は全てやり切ったと思い、ドラゴン桜の連載は終了したのですが、それから年月が過ぎ、新しく光を当てるべき辺境が現れました。</p><p><br></p><p>それが、「スマホやインターネットの登場に生まれた新たな勉強法」です。</p><p><br></p><p>この新しく登場した辺境に光を当てるべく始まったのが、現在連載中の『ドラゴン桜２』です。</p><p><br></p><p>このように、新しい土地を探したら終わりというわけでもなく、<b>そこに様々な光をあてることで、その土地を抑えるという行為</b>も大切になってきます。</p><p><br></p><p><b>「土地を探す」と「光の当て方を変える」</b>。</p><p><br></p><p>企画を考える時に、両方の意識を持つことが重要です。このふたつを意識してみてください。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p>聞き手・構成／井手桂司 <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a>＆コルクラボライターチーム</p><p></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/fd9257b6a02c9'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 16 Jul 2019
				08:53:24 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/fd9257b6a02c9/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
            <guid>8225</guid>
            
                <category>コラム,コミック,comic,エンタメ,電子書籍,WEBマンガ,WEB漫画,無料</category>
            
            
            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[そこに居る人たちの感情を、誰も描いたことのない場所を探せ！【ヒットは辺境から生まれる（２）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/201907081841173782A80BE95E210F82F4167B12C0A27FEBF-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><b>常に時代をリードしていくヒット作品は、『辺境』から生まれるーー。</b></p><p><br></p><p>長年、編集者として様々な企画を考えるなかで、佐渡島さんが得たひとつの持論が、この考えです。</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、「ヒットは辺境から生まれる」をテーマに、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>２週目となる今回のお題は<b>「辺境の探し方」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>物語としての辺境を常に探そう</h2><p>（以下、佐渡島さん）<br></p><p><br></p><p>先週は、辺境にいる人々の感情を描いた作品がヒットとなる理由について説明しましたが、今回は「辺境の探し方」について話をしていきます。</p><p><br></p><p><b>辺境とは、社会の変化とともに移り変わります</b>。この間まで辺境と思われていた場所が、時代の中心となることが往々にして起こります。</p><p><br></p><p>例えば、近年サウナが流行っていますが、数年前までは「サウナ好き」というとニッチな趣味として見なされていたと思います。</p><p><br></p><p>そこに現れたのが、<b>マンガ『サ道』</b>でした。</p><p><br></p><p>このマンガは、サウナ好きの感情を代弁しているような作品で、「温度の羽衣を身にまとう」「ニルヴァーナ状態になる」など、サウナで得られる快感を独特の表現で描いています。</p><p><br></p><p>サウナ好きから、「こんなに自分たちの感情をわかってくれる作品はない」と歓迎され、サウナを他人に薦める時に引き合いにだせれる作品となりました。現在のサウナブームの一端を担っている存在とも言えるでしょう。</p><p><br></p><p>作品を強く応援してくれる読者が存在するというのは、作品がヒットするうえで重要だと先週も伝えましたが、『サ道』はまさにその好事例です。</p><p><br></p><p>他にも、ワインの奥深さを描いたマンガ『神の雫』も、すごくヒットしましたよね。これも最初はワイン好きな人たちから歓迎されたことから火がついたと思います。</p><p><br></p><p>このように、<b>熱量を持った人たちがマイノリティながらも一定数存在していて、その人たちの感情を描いた作品がまだないという状態</b>。</p><p><br></p><p>ここに、<b>「物語としての辺境」</b>が存在します。</p><p><br></p><p>こういう土地が眠っていないかどうかを常に考えるのは、企画力を高める上で大切です。</p><p><br></p><h2>土地の面積の広さにも気を配ろう</h2><p>一方で、辺境の土地を探すときに気をつけないといけないのが、その<b>土地の面積</b>です。<br></p><p><br></p><p><b>マイノリティといえども、人数が少なすぎると、作品として多くの人に届かない可能性が高い</b>ということです。</p><p><br></p><p>例えば、『宇宙兄弟』を描いている小山先生の初めての連載は、『ハルジャン』というスキージャンプの選手たちを描いたマンガです。</p><p><br></p><p>スキージャンプは、冬のオリンピックの花形種目にも関わらず、選手たちの感情を描いたマンガや小説はまだ存在しませんでした。</p><p><br></p><p>これはチャンスだと思い企画を立てましたが、その後で、スキージャンプの競技人口は予想以上に少ないことがわかりました。スキージャンプができる環境も限られているし、何より空中で大ジャンプをする種目なので勇気と凄まじい運動神経が求められるからです。</p><p><br></p><p>これは完全に僕の企画ミスでした。<b>あまりにもマイノリティすぎると、作品として埋もれてしまう。</b></p><p><br></p><p>それで、『宇宙兄弟』では、宇宙飛行士という多くの人が就かない職業ではあるけど、スキージャンプ選手よりは圧倒的に人数が多く、宇宙関連事業に携わっている人たちからも歓迎される企画にしました。</p><p><br></p><p>マイノリティな人たちから歓迎される企画を立てる時のポイントとして、この面積の広さに気を配ることが大切です。</p><p><br></p><h2>新しい土地では、物語の王道を描ける</h2><p>最後に、新しい辺境の土地を見つけることの利点として、<b>「物語の王道」を描くことができる</b>ということを伝えたいと思います。</p><p><br></p><p>例えば、物語の王道のひとつとして「バディもの」があります。</p><p><br></p><p>対立していた二人が、共通の困難に向かって立ち向い、その過程を通じてお互いを理解し合う姿を描く。これがいわゆるバディものです。</p><p><br></p><p>例えば、『スラムダンク』は、桜木と流川という正反対な性格のふたりのバディものとしても読めますよね。</p><p><br></p><p>ですから、バスケ漫画はもちろんのこと、学生のスポーツ漫画で桜木と流川のような関係を描くと、「なんだから、スラムダンクみたいだな…」となり、<b>どうしても二番煎じな印象が拭えません</b>。</p><p><br></p><p>ですが、これが「学生起業」という土地だったら、どうでしょうか？</p><p><br></p><p>現在、大学生だけでなく、高校生までもが、在学中に起業して事業を立ち上げることが増えてきています。もちろん、まだまだ学生の中ではマイノリティな存在ですが、これからの社会を考えると着実にその数は増えていくはずです。</p><p><br></p><p>その学生起業した会社の中で、桜木と流川のような、対立する二人がわかり合う友情を描くとなると、新しさがそこには成立します。『スラムダンク』のマネのような印象を読者から持たれないはずです。</p><p><br></p><p><b>物語の王道を描く醍醐味は、多くの読者を惹きつける物語を描けることです。</b></p><p><br></p><p>人間の長い歴史のなかで、多くの人を魅了する「物語の型」は決まっているのです。</p><p><br></p><p>そのため、物語の王道の型を用いた作品で大ヒットを狙いたいという人は、まだ誰も王道を描いたことのない辺境の場所を探してみることをオススメします。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/7f71ecbf7f8c9'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 09 Jul 2019
				09:34:08 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/7f71ecbf7f8c9/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
            <guid>7967</guid>
            
                <category>コラム,コミック,comic,エンタメ,電子書籍,WEBマンガ,WEB漫画,無料</category>
            
            
            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[時代を象徴する大ヒット作品は、中心からズレた辺境から生まれる【ヒットは辺境から生まれる（１）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/2019070207311726045203C3E5BA4E270FF6ED9BB98C62CE0-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=null></figure><p><b>常に時代をリードしていくヒット作品は、『辺境』から生まれるーー。</b></p><p><br></p><p>長年、編集者として様々な企画を考えるなかで、佐渡島さんが得たひとつの持論が、この考えです。</p><p><br></p><p>「その時代の中心にいて、声の大きい人たちを中心に描いた物語からは、ヒット作品は生まれない。一方、時代の中心から外れ、マイノリティと呼ばれるような人たちの声を代弁したかのような作品は、その時代を象徴するようなヒット作品となる」</p><p><br></p><p>多くの読者から支持される名作を生み出すには、<b>「辺境から企画を考える」</b>という思考の癖を持つことが大切だと佐渡島さんは言います。</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、「ヒットは辺境から生まれる」をテーマに、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>１週目の今回は、<b>「辺境からヒットが生まれる理由」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>「物語」でないと届かない、辺境の人々の声</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>今月のテーマは「ヒットは辺境から生まれる」です。</p><p><br></p><p>文学の歴史を紐解いてみても、<b>辺境にいるマイノリティの人たちの心情を描いた作品が、結果的に時代を象徴するような作品になるケース</b>が、非常に多く存在しています。</p><p><br></p><p>一方、その時代の社会やコミュニティの中で、中心にいる人たちを描いた物語で大傑作となった作品というのは、ほとんど目にしたことはありません。彼らが自分たちの意見や感情を伝えたい時は、簡潔にわかりやすい言葉にすれば、その社会で影響力を持った存在なので、簡単に多くの人に受け入れられるからです。</p><p><br></p><p>でも、その社会の中心からズレた存在だと言われてしまうマイノリティの人たちは、そのまま自分の思いを言葉で伝えたとしても、なかなか理解してもらえません。</p><p><br></p><p>そういう時に、「物語」という体裁で読み手の感情を揺り動かし、共感と共に自分たちの存在を社会に理解し、認めてもらうことが重要になってきます。</p><p><br></p><p>つまり、<b>辺境にいる人たちの心情を届けるのに、「物語」という表現を使うのは、とても相性がいい</b>んです。</p><p><br></p><p>また、常に時代を代表する物語の主人公というのは、たとえ中心コミュニティに属していたとしても、そこにうまく馴染めない<b>アウトサイダー</b>であることが多いです。</p><p><br></p><p>例えば、小説『ライ麦畑でつかまえて』の主人公のホールデン・コールフィールドもそうです。彼は、エスタブリッシュな学校にいますが、そこに馴染めずに、飛び出してしまいました。</p><p><br></p><p>逆に、学校生活を描いた作品で、そのスクールにうまく溶け込んでいて、クラスの中でリーダー的な存在が主人公という作品は、みたことがありません。</p><p><br></p><h2>文学の歴史で紐解く、辺境の声を物語で描く価値</h2><p>もう少し、文学作品の歴史をみていきましょう。</p><p><br></p><p>社会におけるマイノリティの心情を描くことを考えると、<b>「女性」は日本の文学の歴史のなかで、常にマイノリティな存在として描かれて続けてきた対象</b>でした。</p><p><br></p><p>例えば、女性に参政権が与えられているのは、今でこそ当たり前ですが、歴史的にはつい最近のことです。戦前に女性の参政権を求めて運動した女性活動家たちは、当時の社会からみるとマイノリティな存在でした。その人達の心情を描いた文学を、平塚らいてうたちが社会に伝えていったのです。</p><p><br></p><p>また、以前の社会では、「お見合い結婚」が当たり前の状態で、「自由恋愛」をすると周りから奇異の目で見られていました。そんな時代においては、自由恋愛する女性の感覚自体がマイノリティとなり、その感情を繊細に描く物語が多く登場しました。</p><p><br></p><p>そして、平成に入ると、女性の社会進出が進み、働く女性が増えますが、それでも会社組織の中では女性がマイノリティな存在である状態が続きました。そこで、働く女性たちの声を代弁した物語が平成には多く登場します。僕が関わっていた『働きマン』もそのひとつです。</p><p><br></p><p>政治への参加、恋愛観の自由、働き方の自由…と、この約100年間でマイノリティとしての女性の物語は、女性の権利が広がるとともに、かなり掘り尽くされていました。現在では、そこから更に細分化された女性の心情を描く物語が登場しています。</p><p><br></p><p>一方、<b>アメリカの文学であれば、「黒人」がマイノリティな存在として、文学で描かれて続けてきた対象</b>でした。</p><p><br></p><p>公民権運動が盛んな時期は、解放運動の中心にいる人々の心情を描いた物語が多く描かれました。</p><p><br></p><p>でも、現在では、黒人の違う葛藤や困難を描いた物語が多く登場しています。例えば、白人社会の中で黒人が働くことであったり、白人と黒人のチームプレーといったテーマの作品が増えています。</p><p><br></p><p>そして、<b>近年では新しいマイノリティとして、「LGBT」をテーマとした作品が多く登場しています。</b></p><p><br></p><p>アカデミー賞を受賞した『ミルク』という作品も、ゲイの活動家の人がどのようにLGBTの人たちの権利を担保したのかという物語です。レインボーパレードが毎年規模が拡大す流ように、LGBTの人たちへの理解も以前と比べると進み、LGBTをテーマにすること自体は物語の辺境ではなくなってきました。</p><p><br></p><p>でも、これも女性や黒人と同様に、LGBTについての細分化されたテーマは辺境でありえて、<b>LGBTの人たちの社会進出とともに登場する新しい感情を描くことは文学に求められるはず</b>です。</p><p><br></p><p>現在、僕は乙武洋匡さんが執筆中の小説『ひげとナプキン』を編集者として手伝っていますが、これはLGBTの人たちの恋愛と出産の物語で、まさに新しい感情だと思います。</p><p><br></p><p>このように、辺境にいる人々の心情を物語として社会に届け、社会全体の価値観を揺り動かしていったことは、これまでの歴史が証明しています。</p><p><br></p><h2>辺境は、作品を強く応援する読者を生み出す</h2><p>そして、辺境の人々の心情を描いた作品が、社会的にヒットする大きな理由があります。<br></p><p><br></p><p>それは、<b>その辺境にいる人々が、「こんなに自分たちの感情をわかってくれる作品はない」と歓迎し、その作品を自ら進んで広めてくれるから</b>です。</p><p><br></p><p>例えば、辺境というと、職業人口の少ない職業も辺境のひとつであり、漫画『宇宙兄弟』で描いた宇宙飛行士や宇宙関連の人たちは、まさに辺境にいる人々です。</p><p><br></p><p>宇宙兄弟は、JAXAや宇宙飛行士の人たちに、すごく応援してもらっています。そこには、宇宙兄弟という作品が社会に広まると、自分たちの職業が広く理解され、宇宙関連事業への投資が広がるはずという願いもあるはずです。</p><p><br></p><p><b>作品を強く応援してくれる読者が存在するというのは、作品がヒットするうえで、とても重要です。</b></p><p><br></p><p>だから、僕は企画を考えるときには、<b>「こういう人たちから歓迎される作品にしたい」と、その辺境にいる人たちのことを想像する</b>ようにしています。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">・・・</p><p><br></p><p>今週は、辺境からヒットが生まれる理由を話してきましたが、その理由が理解できたでしょうか？</p><p><br></p><p>次回からは、「どうやって辺境を探すのか」という、具体的な企画の考え方について話をしていきたいと思います。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/ca29ac54025d1'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Sat, 06 Jul 2019
				19:10:21 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/ca29ac54025d1/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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                <category>コラム,コミック,comic,エンタメ,電子書籍,WEBマンガ,WEB漫画,無料</category>
            
            
            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[知識の集積がアウトプットの質を決める。常に暗記を意識しながら、日々過ごそう【暗記から全ては始まる（４）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/20190624224256824035850B625B337FA5747EDB33C587F3F-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/20190624224206656EC0C5596AE21DC6FDC72811320CFE8DE.jpg></figure><p>どうしたら、一流の漫画家として活躍し続けるための型を身につけ、自由自在に使いこなし、果てには型を破ることができるのか…？</p><p><br></p><p>それには、何にも増して <b>“暗記”</b> が大切だと佐渡島さんは言います。</p><p><br></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、<b>クリエイティビティを高めるための暗記方法</b>と、<b>漫画家として暗記すべきこと</b>ついて、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>最終週の今回は、改めて<b>「暗記の価値」</b>について語ってもらいました。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>知識があればあるだけ、自分の可能性を広げることができる</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>最終週の今回は、クリエイティビティに絶対に必要なものとして、<b>”暗記”</b>の重要性を改めて伝えたいと思います。</p><p><br></p><p>漫画家が暗記すべきことは、先週・先々週に紹介した「物語のあらすじ」、「キャラクターの性格」、「感情表現」以外にも、絵を描くときの構図や色使いなど、他にもたくさん存在します。</p><p><br></p><p>数あるクリエイティビティが求められる職種のなかでも、<b>特に漫画家とは暗記すべきことが多岐にわたって求められる仕事なのだ</b>と思います。</p><p><br></p><p>例えば、映画であれば、あらすじを考えるのは脚本家、俳優ごとの感情表現を考えるのは演出家、最適な構図を考えるのは撮影監督といったように、様々な領域のプロフェッショナルが集結してひとつの作品を仕上げます。</p><p><br></p><p>それに対し、漫画は、ひとりの漫画家が総監督として、仕上げないといけません。</p><p><br></p><p><b>漫画とはひとつの世界を創りだすものです。</b>その世界の秩序をつくるのも、そこで暮らし人たちに命を吹き込むも、全て漫画家ひとりの肩にかかっています。ここに漫画家の難しさもあり、面白さもあります。</p><p><br></p><p>ですが、千里の道も一歩からと言うように、一歩ずつインプットを積み重ねて、自分の頭のなかの引き出しを増やし、型を磨いていってほしいと思います。</p><p><br></p><p><b>「センスとは知識の集積である」</b></p><p><br></p><p>これはグッドデザインカンパニーの代表の水野学さんの言葉ですが、あらゆる仕事に置いて“知らない”とは、圧倒的に不利になります。</p><p><br></p><p>センスがいい文章を書くには、言葉をたくさん知っていた方がどう見ても有利です。言葉の知識が非常に豊富な人ほど、素晴らしい表現を多く生み出せるでしょう。</p><p><br></p><p>これは漫画家もそうですし、どんな仕事においても同様だと思います<b>。知識があればあるだけ、自分の可能性を広げることができる</b>のです。</p><p><br></p><h2>常に暗記を意識しながら、日々を過ごそう</h2><p>漫画家として長く活躍することを考えると、自分が覚えたものを分解し、共通の要素を考え、一定のルールを見つけ出すことが重要となります。<br></p><p><br></p><p>例えば、『ドラゴン桜』や『インベスターZ』の三田紀房さんは、様々なテーマの漫画を描いていますが、どれも面白い作品に仕上げています。</p><p><br></p><p>それは、三田さんの中に、読者を感動させるための<b>「漫画の方程式」</b>があるからです。一流シェフが「こういう順番で料理をだしたほうが、コース料理としてお客様を楽しませることができるだろう」と考えるのと同じような感覚かもしれません。</p><p><br></p><p>そして、<b>編集者というのは、この漫画の方程式を漫画家が自分で見つけるのを手助けする役割なのではないか</b>と、僕は考えています。</p><p><br></p><p>この連載『企画のおすそ分け』や、コルクラボ漫画専科を行なっているのは、漫画家にとって暗記すべきことを体系化し、漫画家になることのハードルを少しでも下げて、漫画家を仕事にできる人を増やしていきたいと思っているからです。</p><p><br></p><p>資格試験や語学であれば、予備校のようなスクールがあり、学ぶべきことがが体系化されていて、それをきちんと習得していけば、どんな素人でもある程度のレベルにまで簡単に到達することができます。</p><p><br></p><p>最近では、寿司職人に必要なことも体系化されていって、昔はいっぱしの職人になるのは大変だと言われていましたが、現在は半年程度の修行で美味しい寿司を握れるようになりました。</p><p><br></p><p>資格の勉強も、語学の勉強も、どんなものでも最初は暗記から始まります。語学であれば、文法を覚えて、記憶している単語量を増やす。センスや才能だけで、外国語を喋れるようになる人はいないはずです。</p><p><br></p><p>そのため、<b>プロの漫画家を目指す人は、常に暗記を意識しながら、日々を過ごして欲しい</b>と思います。</p><p><br></p><p>例えば、面白い作品と出会ったら、あらすじはもちろん、参考になりそうなシーンや表現は積極的にメモをする習慣をもつ。漫画だけでなく、映画、アニメ、ドラマにおいても同様です。</p><p><br></p><p>そんな風に、暗記する意識で日々を過ごすのと、その意識がない状態で過ごすのとでは、漫画家としてのアウトプットが全く違ってくるはずです。</p><p><br></p><p>暗記自体はクリエイティブな作業ではないかもしれません。しかし、<b>クリエイティビティを一番速く手にいれる手段は、やはり暗記なのです。</b></p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/f14fa10bf0a35'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 25 Jun 2019 06:30:00 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/f14fa10bf0a35/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[感情表現のプロとして、３２種類の感情を描き分けられるか？【暗記から全ては始まる（３）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/20190617234804928B4CDC2E82086A3D9FF48F10513468986-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/201906172347452108D4B209461E87A92217879A28B98A0B5.jpg></figure><p>どうしたら、一流の漫画家として活躍し続けるための型を身につけ、自由自在に使いこなし、果てには型を破ることができるのか…？</p><p><br></p><p>それには、何にも増して<b> “暗記” </b>が大切だと佐渡島さんは言います。</p><p><br></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、<b>クリエイティビティを高めるための暗記方法と、漫画家として暗記すべきこと</b>ついて、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>３週目の今回は<b>「感情表現の暗記」</b>がテーマです。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>漫画家は感情表現のプロフェッショナルとなれ</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>先週の「物語のあらすじと、キャラクターの性格の暗記」は、物語の脚本に関する話でしたが、今週はそれをどう見せていくのかという“演出”についての話です。</p><p><br></p><p>いい脚本が完成しても、それを演じる登場人物たちの表現がイマイチでは良い作品には仕上がりません。</p><p><br></p><p>すなわち、<b>漫画家は感情表現のプロフェッショナルにならないといけない</b>のです。</p><p><br></p><p>1980 年にアメリカの心理学者のロバート・プルチック氏によると、人間には８つの基本感情があり、その基本感情の組み合わせなどで32種類の感情に細かく分けられるとしています（プルチックの感情の輪の説明は<b><a href="https://swingroot.com/plutchik-emotion/" target="_blank">こちら</a></b>）。</p><p><br></p><p>彼が説く基本感情とは、怒り、恐れ、期待、驚き、喜び、悲しみ、信頼、嫌悪の8つです。</p><p><br></p><p>ここで質問ですが、<b>「恐れ」と「嫌悪」の違い</b>とは何でしょうか？</p><p><br></p><p>また、<b>「嫌悪」を最も上手く表現していると思う漫画のシーンをあげられるでしょうか？</b></p><p><br></p><p>もし答えるのが難しいという場合は、それぞれの感情の特性に対する自分の理解が浅いのかもしれません。</p><p><br></p><p>一流の俳優であれば、演技をする際には、「このシーンで表現したい感情はこれだから、この演技の表現を使おう」と頭の中で計算して、撮影や舞台にのぞんでいるはずです。</p><p><br></p><p>それと同様に、漫画家であれば、<b>シーンごとに描きたいタイプの感情を決めて、それを描くための表現方法を頭の中のストックから即座に引き出せないといけません</b>。</p><p><br></p><p>まずは、それぞれのタイプの感情ごとの特性を理解すること。</p><p><br></p><p>そして、その感情を表現するために、どんな表情を描けばいいのか。 どんな身振り手振りがあると、より伝わるのか。 どんなセリフがあると印象的になるのか。それを、自分の頭の中にストックしていく必要があります。</p><p><br></p><p>そのために、これから漫画を読む際には、<b>「このシーンで表現している感情は何か？」を意識しながら漫画を読んでみてください。そして、上手いと感じた感情表現は、どんどんメモをとっていきましょう</b>。</p><p><br></p><p>それぞれのタイプの感情に対して、自分が上手いと感じる感情表現の具体例が10個くらいストックすることを、まずは目指してみてください。</p><p><br></p><h2>自分の中に表情の基本的な型を持っているか？</h2><p>それと、感情表現に関しては、やはり<b>人物の表情が最も重要</b>です。<br></p><p><br></p><p>漫画の人物が生き生きとするかは、表情で決まると言っても過言ではありません。読んでいて、平凡で退屈だなぁと思う漫画の絵は、たいがい人物の表情の豊さに欠けています。</p><p><br></p><p><b>笑う表情も、泣く表情も、それを表す基本的な型があって、それを崩して表現にバリエーションをつけていきます。</b></p><p><br></p><p>「Ns'あおい」などの作品の漫画家である<b>こしのりょうさん</b>が書いてくれた表情の基本形の一覧がとても理解しやすかったので貼っておきます。</p><p><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/20190617235401276E0C1C54C4F996A59F4A9A6E3AFC0CB31.png" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p><br></p><p>このように、それぞれの感情ごとに基本形となる型を自分の中に持つことが大切です。</p><p><br></p><p>そして、人物の表情や身振り手振りで感情がある程度表現できるようになったら、次は、<b>その感情を伝える最適な演出のストックを増やしましょう</b>。</p><p><br></p><p>例えば、「怒り」を表現するのであれば、背景に雷を走らせた方がいいのか。雨の中で傘も持たずに佇んでいる方がいいのか。晴れの日に周囲が楽しそうにしているなかで一人だけブスっとしている方が怒りが伝わるのか。</p><p><br></p><p>どの表現が、その感情を伝えるのに一番適しているのかを、数あるバリエーションの中から選べるようになって欲しいと思います。</p><p><br></p><p>また、演出を考える際には、そのシーンの構図の見せ方や、効果音や効果線などの表現も欠かせません。</p><p><br></p><p>自分の頭の中の演出方法のストックを増やすために、<b>漫画を読んだり、アニメを見るなかで、「この演出方法が素晴らしい」と思うものがあれば、それをどんどん暗記をしていってください</b>。</p><p><br></p><p>個々の感情について深く理解し、感情表現を自由自在に使いこなせる漫画家こそ、物語を最も魅力的に伝えられます。</p><p><br></p><p>一流の漫画家を目指すのであれば、<b>感情表現のプロフェッショナルを目指していきましょう</b>。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p><br></p><p>聞き手・構成／井手桂司 <b><a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a></b> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/4869d0d2131b0'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 18 Jun 2019 07:00:00 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/4869d0d2131b0/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
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            <title><![CDATA[心に響いた物語やキャラクターの魅力を「５分」で語り尽くせ！【暗記から全ては始まる（２）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/20190611080317917A309BA9DEACFB3B050B21CC3BE792659-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/20190611080254435E4AF045B2BC05A819E26A4E59DA6A0BE.jpg></figure><p>どうしたら、一流の漫画家として活躍し続けるための型を身につけ、自由自在に使いこなし、果てには型を破ることができるのか…？</p><p><br></p><p>それには、何にも増して<b> “暗記” </b>が大切だと佐渡島さんは言います。</p><p><br></p><p>今月の『企画のおすそ分け』では、<b>クリエイティビティを高めるための暗記方法</b>と、<b>漫画家として暗記すべきこと</b>ついて、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>２週目の今回は<b>「物語のあらすじと、キャラクターの性格の暗記」</b>がテーマです。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊＊＊</p><p><br></p><h2>大好きな漫画のあらすじを、他人に魅力的に伝えられるか？</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>今週から、漫画家として暗記すべき項目について、ひとつずつ詳しく話していきます。<br></p><p><br></p><p>はじめは、漫画にとって最も重要な<b>『物語のあらすじ』</b>についてです。</p><p><br></p><p>まずは、自分が大好きな漫画を10作品、思い浮かべてみてください。そして、その10作品のあらすじを各作品ごとに伝えることはできますか？</p><p><br></p><p>実は、この質問を新人漫画家にすると答えられないことが多々あります。細部がうる覚えだったり、物語のどこに惹きつけられたのかを尋ねるとあやふやだったりします。</p><p><br></p><p>漫画家とは物語を創作する職業です。<b>自分の心に響いた物語ですら空で他人に語れない状態で、人を魅了する新しい物語を創り出すことは難しい</b>のではないかと僕は思っています。</p><p><br></p><p>そのため、プロの漫画家を目指す人には、自分の好きな作品のあらすじを細部まで記憶し、その物語の構造を自分なりに分解し、<b>他人に魅力的に伝えられるくらい暗記することを薦めています</b>。</p><p><br></p><p>そして、複数のあらすじを暗記し構造化すると、人を惹きつけるための共通の型が浮かび上がってくるはずです。</p><p><br></p><p>主人公の感情が物語を通じて、どのように変化すると、読者は主人公に惹きつけられるのか。 どういうタイプの出来事が起こると、主人公の成長が魅力的に描けるのか。 ストーリーの起伏として、どういう出来事が中盤で起こると、読者を飽きさせないのか。</p><p><br></p><p>例えば、こういう問いに対して、自分の好きな作品を並べて構造化することで、自分なりの答えが見つかるのではないかと思います。</p><p><br></p><p>また、<b>構造化する際のコツは、作品について５分程度で短く他人に伝えること</b>です。</p><p><br></p><p>誰かに作品の魅力を短く伝えるためには、その作品を分解し、必要な要素だけを抜き出し、理解しやすいように並び替える必要が生じます。説明とは、構造化の基礎が詰まっている作業なのです。</p><p><br></p><p>そのため、暗記したら、誰かに話す。うまく説明できなかったら、その理由を考えて、また話してみる。その繰り返しで、構造化を進めていってください。</p><p><br></p><p>そして、自分の好きな作品の暗記と構造化が終わったら、<b>次は自分の好みとは違うけど、世の中的に大ヒットしている作品に対しても何作品かやってみましょう</b>。</p><p><br></p><p>そうすることで、多くの人に受け入れるためには何を押させておいた方が良いかという視点も芽生え、より型に対する理解が深まるはずです。</p><p><br></p><h2>好きなキャラクターの性格や生い立ちを詳細に語れるか？</h2><p>次は、<b>『キャラクターの性格』</b>の暗記についてです。<br></p><p><br></p><p>先ほどのあらすじ同様に、自分の好きな漫画のキャラクターを10人、思い浮かべてみてください。そして、その10人の性格や、その性格が形成されていった生い立ちについて、詳細に伝えることはできますか？</p><p><br></p><p>この質問も、ハッキリと答えられない人が多いように思います。</p><p><br></p><p>ただ、言うまでもありませんが、漫画にとってキャラクターは重要な存在です。読者がキャラクターに感情移入しない限り、物語の先を読みたいと思ってもらえません。</p><p><br></p><p>魅力的なキャラクターを生み出すためにも、<b>まずは自分が惹かれるキャラクターについて暗記し、その魅力を構造化することが大切</b>なのです。</p><p><br></p><p>そのキャラクターの個性や性格を形成する一連の出来事を細部にわたって暗記する。キャラクターの性格をうまく表している言動を抜き出してみる。そして、自分がなぜ惹かれるのかについて言語化する。</p><p><br></p><p>そういったアプローチをしながら、<b>そのキャラクターの魅力を充分に他人に伝えられる状態になるまで暗記してみてください</b>。</p><p><br></p><p>これも、５分くらいで短く他人に伝えられるように練習することが、構造化をうまく進めるコツだと思います。</p><p><br></p><p>そして、ある程度進んだら、<b>キャラクターをタイプごとに分類</b>してみてください。</p><p><br></p><p>例えば、主人公の相棒、主人公のライバル、主人公の敵（対立する存在）、主人公の教師役といった具合です。</p><p><br></p><p>どういう性格の相棒がいると、読者が物語により惹き込まれるのか。どういった性格の敵が存在すると、勝負の結末が気になるのか。先生役は、どういう性格の教師役を用意すると、主人公の成長が魅力的に描けるのか。</p><p><br></p><p>そういった視点から、<b>どういうキャラクターを主人公の周りに登場させると、良い作品に仕上がっていくのかの型が見えてくるはず</b>です。</p><p><br></p><p>主人公の魅力は、主人公だけでは生み出すことはできず、その周りにいる人物たちとの関係の連なりで生みだされていきます。</p><p><br></p><p>キャラクターの性格の暗記と構造化を進め、キャラクターの性格パターンと、どういう性格の組み合わせが物語を面白くさせるのかのストックを、頭の中に増やして欲しいと思います。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p><br></p><p>聞き手・構成／井手桂司 <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/933dcd54ca6b9'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 11 Jun 2019
				19:51:40 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/933dcd54ca6b9/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
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            <title><![CDATA[クリエイティビティに絶対必要なもの。それは“暗記”だ！【暗記から全ては始まる（１）】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn-public.comici.jp/articles/109/4/visual/2019060409591026215CE1A249A0607001625F7D4091DE72D-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/201906032208306875D1C79B48AFC0D200307E88563AAF52F.jpg></figure><p>プロの漫画家として活躍し続けるために、絶対に必要なものとは何か…？</p><p><br></p><p>それは、<b>“型を身につけること”</b>。</p><p><br></p><p>いきなりゼロから新しいものを生み出そうとしても大抵うまくいかない。物語の型、キャラクターの型、感情表現の型…。まずは型を抑えることが大切だと、この連載『企画のおすそ分け』では、繰り返し伝えてきました。</p><p><br></p><p>では、どうやったら型を身につけ、自由自在に使いこなし、果てには型を破ることができるのか…？</p><p><br></p><p>それには、何にも増して<b> “暗記” </b>が大切だと佐渡島さんは言います。</p><p><br></p><p>「型を自由自在に使いこなすためには、型そのものや、それを使った表現を暗記している必要がある。調べればわかるでは不十分。スピードが遅いし、自分のものになっていない。<b>自分のものになっていなければ、意のままに操れないし、抜け出せない</b>」</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、<b>クリエイティビティを高めるための暗記方法</b>と、<b>漫画家として暗記すべきこと</b>ついて、４週連続で佐渡島さんに語っていただきます。</p><p><br></p><p>１週目の今回は『暗記法』がテーマです。多くの新人漫画家は、暗記の仕方が間違っていると佐渡島さんは指摘します。果たして、正しい暗記方とは何なんでしょうか？</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><h2><br>体に染み込んでいなければ、意のままに操れない。</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>クリエイティビティに絶対に必要なものは何か？それは、<b>“暗記”</b>です。</p><p><br></p><p>これはマンガ家だけでなく、小説家、映画監督、俳優、デザイナーなど、クリエイティビティを求められる全ての職業に当てはまります。</p><p><br></p><p>これまでに僕が出会った一流の人たちは、強く影響を受けた事柄や、参考にしている対象の魅力について、全員が完全にそらで説明することができました。暗記により、まるで頭の中に資料室があるかのようです。</p><p><br></p><p><b>人は、オリジナルなものを創り出すときでも、必ず何かがベースにあります</b>。それを、<b>“型”</b>と呼びます。</p><p><br></p><p>型を自由自在に使いこなし、その型を破るためには、<b>型そのものや、それを使った表現を、頭に叩き込んでおく必要があります</b>。</p><p><br></p><p>「暗記をする必要などない、必要な時に調べればわかる」</p><p><br></p><p>そう言うかもしれません。ですが、それでは不十分です。スピードが遅いし、自分のものになっていないからです。<b>自分のものになっていなければ、意のままに操れないし、抜け出せません。</b></p><p><br></p><p>主人公が、未来に絶望するシーンを描きたい。そんな時に、どういった展開で持っていくと一層の悲壮感が演出できるのか？ どういう表情を描くと感情がより表現できるのか？ その時のセリフは？ 身振りや手振りは？ 背景の演出は？ アングルは？ コマ割りは？</p><p><br></p><p>こういった時に、瞬時に自分の頭の中にあるストックから、最適な答えを導くことができるのが一流のマンガ家です。</p><p><br></p><p>これをセンスだけでやるのは到底無理です。そのため、活躍し続けているプロのマンガ家は常に様々なものを観察しては暗記し、自分のストックを増やし続けています。</p><p><br></p><p>暗記自体はクリエイティブな作業ではないかもしれません。しかし、<b>クリエイティビティを一番速く手にいれる手段は、暗記なのです</b>。</p><p><br></p><h2>分解し、共通要素を考え、ルールを見つけ出そう。</h2><p>多くの人は、暗記が苦手だと言います。でも、それは暗記の仕方が間違えているだけです。<br></p><p><br></p><p>暗記で大切なのは、まずは<b>基礎となる型を身につけること</b>です。そして、<b>その型に紐づけて様々なものごとを覚えていくと、ストックの量がどんどん増えていきます</b>。</p><p><br></p><p>これを料理で説明します。プロの料理人となって、オリジナル料理のレシピを作れるようになりたいと思ったとします。</p><p><br></p><p>行き当たりばったりで料理を作っていても、美味しい料理のレシピをつくることは難しいでしょう。仮に生まれたとしても、それはまぐれ当たりに過ぎません。</p><p><br></p><p>まず大切なのは、料理の基礎となる型を知ることです。実は料理とは、５つの要素の組み合わせで構成されています。焼く、炒める、煮る、蒸す、揚げる。この５つしかないんです。焼いて、炒めるか。蒸して、揚げるか。</p><p><br></p><p>この組み合わせごとの象徴的なレシピを幾つか覚えておいて、「こういう組み合わせをすると、こんな仕上がりになる」と記憶しておくと、あとは簡単です。使用する食材や調味料の差で、レシピのバリエーションが無限に生まれます。</p><p><br></p><p>このように、基礎となる型を身につけ、その型に紐づけて知識を増やしていく。すると、応用がきいて、オリジナリティのあるものが生まれます。</p><p><br></p><p>でも、多くの人は、暗記する時に暗記が目的になってしまい、結局は暗記ができず、暗記が嫌いという結果に陥ってしまうのです。</p><p><br></p><p>だから、漠然と暗記をするのはやめましょう。それでは、時間がいくらあっても頭の中のストックは増えず、クリエイティビティは育ちません。</p><p><br></p><p><b>覚えたものを分解し、共通の要素を考え、一定のルールを見つけ出すこと</b>。これを意識して、暗記してみてください。</p><p><br></p><p>例えば、自分が大好きなマンガを５作品あげて、その全てのあらすじを空で語れるでしょうか？&nbsp;</p><p><br></p><p>さらに、その全作品に共通している要素から、人を惹きつける物語のルールついて、詳しく語れるでしょうか？</p><p><br></p><p>よく新人漫画家や新人編集者で、読書量を誇る人がいますが、それだけでは役には立ちません。意識的に物事を観察し、型を見つけ、それに紐づけて知識を暗記をする。<b>この暗記量が、クリエイターの基礎力になっていく</b>のです。</p><p><br></p><p>そして、漫画家は暗記すべき項目が非常に多く求められます。物語のあらすじのパターン。キャラクターの性格のパターン。感情を伝えるための表情や構図のパターン…。</p><p><br></p><p>そこで翌週からは、<b>漫画家として暗記すべき項目について、ひとつずつ詳しく話していきたい</b>と思います。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/71abcc0fb5ae7'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 04 Jun 2019
				09:59:24 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/71abcc0fb5ae7/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[わずか１％の違いで、世界は大きく変わる。物語の設定にリアリティを持たせるには？【リアリティを生み出す（４）】]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn.comici.jp/articles/109/4/2019052822145122129F9DBB67E0BD41E9EC9F442E6FAB688-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/2019052822145122129F9DBB67E0BD41E9EC9F442E6FAB688.jpg></figure><p>リアリティが乏しいと、作品へのツッコミどころが多くなってしまい、物語の世界に没入することを妨げてしまいます。</p><p><br></p><p>フィクションの創作に携わる人であれば、リアリティをどう作品に生み出すかは永遠のテーマなのではないでしょうか？</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、<b>「リアリティに生み出す」</b>をテーマに話をしていきます。</p><p><br></p><p>最終週となる今回は、<b>「リアリティのある設定のつくり方」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊＊＊</p><p><br></p><h2>１%を超えた変化に読者はついてこれない</h2><p>（以下、佐渡島さん）<br></p><p><br></p><p>はじめに伝えたいのは、ファンタジーやSFのような、<b>現実離れをした世界を物語の舞台として設定した場合であっても、リアリティのある設定は大切</b>です。</p><p><br></p><p>面白い作品というのは、現実離れをしたように見えても、実は僕たちが生きている現実世界の秩序から大きくかけ離れてはいません。</p><p><br></p><p>ハリーポッターでも、魔法を学ぶという設定以外は、生徒と先生の関係や、学校のあり方など、イギリスの学校の仕組みと大きく違いはありません。</p><p><br></p><p>ドラゴンクエストのような世界であっても、お金で物々交換をしていたり、王様のもとに国が成り立っていたりと、設定が異世界なだけであって、世界の秩序は乱れていません。</p><p><br></p><p>これは、<b>作品世界の秩序が現実世界とかけ離れていると、読者が物語の世界を理解することができずに、作品に没頭ができないから</b>です。</p><p><br></p><p>ファンタジーやSFの醍醐味は、まるで異世界に迷い込んだかのように、その世界観を楽しむことだと思いますが、その世界の仕組みは現実世界とほとんど変わりません。</p><p><br></p><p>言い換えると、人間とチンパンジーが、たった1%のDNAの違いで大きく変わるように、世界もわずか1%の要素の違いで大きく変わるんです。</p><p><br></p><p>しかし、<b>新人漫画家がファンタジーやSFに挑戦する場合、1%を超えて変化した世界を描き上げてしまうことが多い</b>ように感じます。そうすると、設定を理解するのに時間がかかって、物語が頭に入ってこない。</p><p><br></p><p>そのため、僕はファンタジー作家であろうが、リアリティのある設定とは何かを考えることは大切だと思います。</p><p><br></p><h2>個別の感情の変化を、いかに自然に描けるか</h2><p>リアリティのある設定をつくるために大切なのは、<b>世の中にとって何が一般的なのかを理解する</b>ことです。<br></p><p><br></p><p>僕らが知っている技術の常識や、人間関係の一般的な構築の仕方とか、いわゆる社会一般の常識を抑えることが、リアリティを生み出すために大切になってきます。ここから大きく逸脱したものばかり描いていると、作品からリアリティが損なわれていきます。</p><p><br></p><p>例えば、スマートフォンが世の中に現れる前に、未来の電話を描いたとします。その時代に、スマホのような電話を描いたとしたら、ガラケーよりも大きな画面の電話を使っていることに違和感を感じる人が多いのではないかと思います。</p><p><br></p><p>もし、逸脱したものばかりを描く場合は、逸脱したものを描いているということを表現とセットで説明する必要があります。</p><p><br></p><p><b>面白い物語を描ける人とは、何が一般的なのかをわかっていて、逸脱した描写がある時には、そのことを伏線として描き、読者にシグナルが送れている人</b>だと思います。</p><p><br></p><p>では、何をもって一般的とみなすかというと、これは非常に難しい問いです。なぜなら、自分が所属しているコミュニティによって、何が常識かは変わるからです。</p><p><br></p><p>そのため、<b>僕は物語を読んで、「何が一般的なのか？」という感覚を養うというのが良いのではないか</b>と思っています。なぜなら、多くの人に受け入れられている物語というのは、一般の常識をベースに描かれているからです。</p><p><br></p><p>また、設定をどこから伝えるべきかというラインの見極めが必要です。ここまでは常識だから伝えなくてもいいけど、ここからは説明しないと読者に伝わらない。この判断がとても難しいです。伝えるすぎると、うざったいと思われるし、言わな過ぎても、伝わらない。</p><p><br></p><p>これも様々な物語に触れて、うまいバランスを見つけていくしかないと思います。</p><p><br></p><p>冒頭でも伝えたように、リアリティが作品に欠けていると、作品へのツッコミどころが多くなってしまい、物語の世界に没入することを妨げてしまいます。</p><p><br></p><p><b>様々な物語に触れながら、リアリティのある設定とは何かを考え続けてもらえたらと思います。</b></p><p><br></p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/a35371aba21b3'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 28 May 2019
				23:44:28 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/a35371aba21b3/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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                <category>コラム,コミック,comic,エンタメ,電子書籍,WEBマンガ,WEB漫画,無料</category>
            
            
            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[感情を雑に捉えない！心の機微を捉えるために大切なことは？【リアリティを生み出す③】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn.comici.jp/articles/109/4/20190520190417323C32404FBA49E83CAE4F08319DE59E480-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/20190520190417323C32404FBA49E83CAE4F08319DE59E480.jpg></figure><p>リアリティが乏しいと、作品へのツッコミどころが多くなってしまい、物語の世界に没入することを妨げてしまいます。</p><p><br></p><p>フィクションの創作に携わる人であれば、リアリティをどう作品に生み出すかは永遠のテーマなのではないでしょうか？</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、<b>「リアリティに生み出す」</b>をテーマに話をしていきます。</p><p><br></p><p>３週目となる今回は、<b>「リアリティのある感情の描き方」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>個別の感情の変化を、いかに自然に描けるか</h2><p>（以下、佐渡島さん）<br></p><p><br></p><p>僕が新人賞などの審査や、新人の人からの持ち込みのマンガを読んで、「いまいちリアリティがないなぁ…」と感じる時に往々にして多いのが、<b>登場人物の感情の起伏が激しくなりすぎている</b>ことです。</p><p><br></p><p>深く悲しんでいたり、心配してドキドキしていた主人公が、とある出来事によって、急に大喜びしている状態に変わる。</p><p><br></p><p>物語の流れにより人物の感情が変わっていくのは自然なことですが、その落差があまりにも激しいと、そこに違和感を覚えます。</p><p><br></p><p>この違和感の理由をうまく言語化が難しいのですが、<b>人の感情が大きく揺れ動く時には、その変化する感情の狭間に、もうひとつの別の感情が存在するのではないか</b>と思います。</p><p><br></p><p>例えば、悲しいから、嬉しいに変わる時には、その手前に、驚きや困惑といった感情があって、そこから徐々に喜びに変わっていくほうが自然ではないでしょうか。感情の変化をいかに自然に描けるか。心の機微をうまく捉えることが大切なのです。</p><p><br></p><p>また、感情を描く時に気をつけたいのが、<b>感情を出来事に紐づかせない</b>ことです。</p><p><br></p><p>例えば、大学受験に合格した場面を描く時に、多くの新人マンガ家は嬉しい表情を描いてしまいます。なぜなら、受験に合格するということは、一般的には嬉しいことだからです。</p><p><br></p><p>でも、実は大学に合格すると遠距離恋愛になってしまう恋人がいる人物だったらどうでしょうか？ その恋人が大学合格を望んでいないとしたら？ 合格に対して嬉しい感情はあるものの、それ以外の感情もくすぶっているはずです。</p><p><br></p><p><b>物語とは個別の感情表現を描くもの</b>です。受験合格とは嬉しいものという、一般的な解釈に紐づけて感情を描いてしまうと、個別の感情を描くことができなくなり、それによりリアリティを損ねてしまいます。</p><p><br></p><p>出来事に紐づけて登場人物の感情を描くのではなく、「この人物であれば、この出来事に対して、こういう感情を抱くはずだ」と、<b>キャラクターを中心に描くべき感情を捉えてもらいたい</b>と思います。</p><p><br></p><h2>作家は、自分の感情の観察具合を高めることが大切</h2><p>リアリティのある感情を描くというと、やっぱり『宇宙兄弟』の作者の小山さんは上手いと思います。<br></p><p><br></p><p>小山さんの感情の描き方が特に上手いと思ったのは、<b>主人公のムッタが、自分が宇宙飛行士になることを実感するシーン</b>です。</p><p><br></p><p>僕は連載当初、ムッタが小さい頃からの夢である宇宙飛行士の試験に合格する瞬間が、物語が最高に盛り上がる瞬間だと思っていました。</p><p><br></p><p>でも、そのシーンは、そこまで感動的に描かれてはいないんです。ムッタが公園に呼び出されて、JAXA職員の星加さんから合格を告げられます。悪いシーンではないのですが、ふたりが握手している下を子供が三輪車でくぐったり、ほのぼのとした雰囲気も流れています。「よかったなぁ、ムッタ」と、読者が一緒に泣ける感じではないんです。</p><p><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/20190520184738436123DBD0ECDD7FBEC7A2AD84728DECBF9.png" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p>（C） 小山宙哉／講談社　<br></p><p><br></p><p>ムッタ自身も嬉しいんでしょうが、合格したことをうまく実感できていません。</p><p><br></p><p>そんなムッタが、自分が宇宙飛行士になることを強く実感するのが、一緒に選抜試験を受けた仲間からのメールを読んだ瞬間です。読者も、選抜試験でどういう時間を彼らが過ごしてきたかを知っているので、ムッタ同様にメールの内容が心に響いたことでしょう。</p><p><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/201905201851442496285785057BC73EADADC42A57DD926A4.png" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/20190520185313455E8654EF0606D4AA1E7B66ADA47662189.png" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/20190520185552221442082D6A01C5861E434A985A0A6BC7D.png" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p>（C） 小山宙哉／講談社　<br></p><p><br></p><p>実は、<b>この感情の描き方は、小山さんの過去の体験がもとになっています</b>。</p><p><br></p><p>小山さんが『モーニング』の新人賞を受賞した時、受賞報告の電話をもらっても、自分がプロの漫画家になることを実感できず、その喜びを噛み締めきれなかったそうです。</p><p><br></p><p>後日、僕から小山さんに担当編集になる旨を告げるメールをしました。井上雄彦先生とツジトモ先生を担当している編集者だと告げたら、小山さんは「自分が尊敬しているふたりの漫画家を担当している人が担当してくれるなんて…。俺は本当にプロの漫画家になれるんだ！」と実感したそうで、そこからジワジワと喜びと興奮が高まってきたのだそうです。</p><p><br></p><p>そんな自分の過去の感情とムッタを重ねて描いたのが、このシーンなのです。</p><p><br></p><p>僕は、<b>小山さんの作家として自分の感情の観察具合が素晴らしい</b>と思いました。</p><p><br></p><p>様々な漫画が試験ものを描いていますが、合格した瞬間を最大の喜びにしていない漫画は、あまり見たことがありません。出来事に紐づけて登場人物の感情を描いてはいけないと言いましたが、まさに、この小山さんの描き方はキャラクターを軸に、感情の機微を描いた良いケースです。</p><p><br></p><p>リアリティのある感情を描けるようになるためには、自分の感情を深く観察し、感情に関する知識の引き出しを増やすことが大切なのだと思います。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/0a46b2520e815'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 21 May 2019
				13:57:14 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/0a46b2520e815/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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                <category>コラム,コミック,comic,エンタメ,電子書籍,WEBマンガ,WEB漫画,無料</category>
            
            
            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[リアリティのある人物を描くには、感情と特徴をセットで捉えよ！【リアリティを生み出す②】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn.comici.jp/articles/109/4/20190513190059917733EBF67070B40E8CAD53B4479FCBB4E-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/20190513190059917733EBF67070B40E8CAD53B4479FCBB4E.jpg></figure><p>リアリティが乏しいと、作品へのツッコミどころが多くなってしまい、物語の世界に没入することを妨げてしまいます。</p><p><br></p><p>フィクションの創作に携わる人であれば、リアリティをどう作品に生み出すかは永遠のテーマなのではないでしょうか？</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、<b>「リアリティに生み出す」</b>をテーマに話をしていきます。</p><p><br></p><p>２週目となる今回は、<b>「リアリティのある人物の描き方」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>上手い似顔絵とは、顔が似ていることではない。</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>マンガにとって一番重要なのは、主人公をはじめとした登場人物です。</p><p><br></p><p>「この人（たち）のことをもっと知りたい」と、読者が感じない限り、物語を先に読み進めません。</p><p><br></p><p>そのため、<b>登場人物こそ、もっともリアリティが求められます</b>。</p><p><br></p><p>先週、マンガ表現とは、３次元のものを見ながら、２次元の絵に落とし込むことだという話をしましたが、キャラクターが現実に生きている姿を想像しながら、絵に落とし込む技術がマンガ家には求められます。</p><p><br></p><p>そして、<b>３次元を２次元に圧縮する際に、マンガ家のものを見る眼が問われるのです</b>。</p><p><br></p><p>例えば、人の似顔絵を描く時に、写真のような精密な似顔絵を描く人がいます。これだと３次元のものを、ほぼ３次元のまま保っているだけなので、マンガになっていないんです。</p><p><br></p><p>一方、すごく線が少なくなって、極端にシンプルになり、記号のような絵になっているんだけど、完全にモデルの人物を捉えているという似顔絵もあります。これが３次元のものを２次元に圧縮しているということです。</p><p><br></p><p>つまり、似顔絵で何をもってリアルかというと、決して顔が似ているということではないんです。</p><p><br></p><p>では、何があるとリアルと思うのかは、僕もまだ詳しく言語化はできていません。ただ、<b>絵の人物を見た時に、その表情にその人物の本質が見える時に、僕はリアリティを感じる</b>ように思います。</p><p><br></p><p>人間は様々な表情を持っています。その表情の総合体がひとりの人間です。その人がどんな感情を主に生きているのか。物憂げなのか、楽しげなのか、ちょっとイラっとしがちなのか。<b>その人の主となる感情と顔の特徴がセットになっている似顔絵が、いい似顔絵だと思う</b>んです。</p><p><br></p><p>そういう意味では、漫画『君たちはどう生きるか』の<b>羽賀翔一さん</b>は似顔絵を描くのが、とても上手いです。</p><p><br></p><p>羽賀さんが描いたダルビッシュ選手の似顔絵をみてください。すごく少ない線の絵なのに、ダルビッシュ選手の気持ちの強さが上手く表現されていると思います。</p><p><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/201905131845295414ACAAF3C3A49A7A78196DE3681E16998.jpg" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p><br></p><p>このように、<b>線を減らすことが出来ていて、人物の感情を読み取って絵に落とす。</b>このふたつの要素を兼ね揃えることが、リアリティのある人物を描くうえで大切なのかもしれません。</p><p><br></p><p>リアリティを生み出すために、もしかしたら他の要素もあるかもしれませんが、少なくともこの２つが必要なのは間違いないと思います。</p><p><br></p><h2>ものを見る眼をどうやって鍛えるか？</h2><p>似顔絵を例に話をしてきましたが、これはマンガのキャラクターを描く時も同様です。<br></p><p><br></p><p>例えば、『宇宙兄弟』に<b>久城光利</b>というキャラクターがいます。そして、久城のモデルは、ミュージシャン『くるり』の<b>岸田繁さん</b>です。</p><p><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/2019051318473580193026EA95CB702155A74C2D2F82F99F0.jpg" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p>（C） 小山宙哉／講談社　<br></p><p><br></p><p>この久城がメガネを拭きながら話している絵を見た時に、僕は改めて「小山さんって、すごい！」と思いました。</p><p><br></p><p>もし僕を久城のモデルにしていたら、メガネを拭く時は、服でメガネを拭いていると思います。また、メガネを拭きながら平気で人と会話をしているはずです。</p><p><br></p><p>でも、久城は布をポケットから出してメガネを拭いている。しかも、メガネを拭くのは人と会話をしていない時です。会話を止めてメガネを拭いている。</p><p><br></p><p>小山さんは岸田さんの事をよく見ていると思いました。この細かい動作から、久城というキャラクターのことを、小山さんがどれだけ深く理解しているのかが汲み取れます。</p><p><br></p><p>これは簡単そうに見て、すごく難しいです。<b>３次元の生きているキャラクターの姿を想像しながら描かないと、こういう表現はできません</b>。実は宇宙兄弟にはそういうシーンが沢山あります。さりげない仕草や体の向きに、そのキャラクターの性格や個性が上手く表現されています。</p><p><br></p><p>そして、こういうマンガ家こそ、リアリティのある面白いマンガが描けると僕は思います。</p><p><br></p><p><b>顔の作り、表情、顔の向き、姿勢、身振り手振り、細かい仕草。様々な要素から、何を切り取って、そのキャラクターを２次元で表現するのか？</b>この３次元から２次元に落とし込む技術が一流のマンガ家には備わっています。</p><p><br></p><p>そのため、僕は新人漫画家には、<b>日常で出会った印象的な人のスケッチをすることを勧めています</b>（Twitterで「#スケッチブックス」で検索すると、みんなが描いたスケッチがでてきます）。</p><p><br></p><p>３次元を２次元に圧縮する際に、マンガ家のものを見る眼が問われると言いましたが、<b>普段の生活から、ものを見る眼を鍛えてみてください。</b></p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/b20d63b1cd659'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 21 May 2019
				13:58:22 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[４次元から２次元に落とし込む！マンガ表現とは何なんなのか？【リアリティを生み出す①】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn.comici.jp/articles/109/4/201905062253364688DE1137EBA61A7A1A5296F03DE523B8E-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/201905062253364688DE1137EBA61A7A1A5296F03DE523B8E.jpg></figure><p><b>リアリティを、いかに作品に吹き込んでいくか？</b></p><p><br></p><p>フィクションの創作に携わる人であれば、リアリティの追求は永遠のテーマなのではないでしょうか？</p><p><br></p><p>佐渡島さんも、リアリティの重要性をこう語ります。</p><p><br></p><p>「リアリティが乏しいと、作品へのツッコミどころが多くなってしまい、物語の世界に没入することを妨げてしまう。読者を作品に惹きつけるためにも、作者はリアリティをどう生み出すかを常に意識しないといけない」</p><p><br></p><p>そこで、今月の『企画のおすそ分け』では、<b>「リアリティに生み出す」</b>をテーマに話をしていきます。</p><p><br></p><p>1週目となる今回は、<b>「マンガにおけるリアリティとは何か？」</b>です。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>３次元のものを、２次元に落とし込めるか？</h2><p>（以下、佐渡島さん）</p><p>近年、『pixiv』などのイラスト投稿サービスの盛り上がりにより、キャラクターのイラストを描くことが上手な人が増えています。</p><p><br></p><p>しかし、<b>そういう人が、マンガのキャラクターも上手く描けるかというと、そうではないことが多い</b>んです。</p><p><br></p><p>実は、『pixiv』などでキャラクターのイラストが上手くなる人の多くは、自分の好きな絵師（イラストレーター）のイラストのトレースを繰り返しながら技術を磨いています。要は、止まっている２次元のキャラクターを見ながら、２次元の絵を描く練習をしているわけです。</p><p><br></p><p>一方、<b>マンガの場合、キャラクターの個性や人柄が、絵から読者に伝わるように描かなければなりません</b>。</p><p><br></p><p>顔の作り、表情の動き、姿勢、身振り手振り、細かな仕草。そういった様々な要素が絡み合って、読者はそのキャラクターがどういう人物なのかを推測します。</p><p><br></p><p>そのため、漫画家はそのキャラクターが生きて動いている姿を頭の中で想像しながら、絵に落としていく必要があります。つまり、<b>３次元のものを２次元に落としこむ技術が求められる</b>のです。</p><p><br></p><p>これは漫画家だけに限らず、優れたイラストレーターや画家であれば、同様でしょう。描く対象の表面的な造形だけでなく、その内面まで踏まえて、対象の持つ個性が伝わるように描いていると思います。</p><p><br></p><p>言うなれば、３次元から２次元に落とし込む技術を持っていることが、リアリティのあるキャラクターを描く条件だと言えます。</p><p><br></p><p>僕が新人賞などの審査員をする時に、真っ先に見るのもここです。これは一コマ見るだけでわかります。</p><p><br></p><p>そのため、僕は新人漫画家には、<b>日常で出会った印象的な人のスケッチをすること</b>を勧めています（Twitterで「#スケッチブックス」で検索すると、みんなが描いたスケッチがでてきます）。３次元を２次元に落とし込む良いトレーニングになるからです。</p><p><br></p><p>この３次元を２次元に落としむ絵の表現については、来週詳しく話します。</p><p><br></p><h2>マンガとは、一品料理ではなくコース料理だ</h2><p>更に、マンガに求められる大きな要素として、<b>時間軸</b>があげられます。<br></p><p><br></p><p>マンガとは、何かしらの出来事や物語を読者に伝えるものです。そして、読者の関心を引くために面白く伝えないといけません。</p><p><br></p><p>例えば、友人に好きな映画について話すとき、印象的だったシーンは時間をかけてじっくり話す反面、何事でもないようなシーンは省略して話しますよね。マンガで伝える時も一緒で、どこをじっくり伝えて、どこは省略するのか。それが作者に問われます。</p><p><br></p><p>そして、どういう順番で伝えるかも大切です。時系列順に話した方がいいのか、結果を先に伝えてから経緯を話した方がいいのか。工夫次第で面白さが全く変わります。</p><p><br></p><p><b>料理に例えるなら、マンガはコース料理に似ています</b>。どういう料理を、どの順番で提供すると、お客さんの舌を最大限に楽しませることができるのか？ 一品ずつの質が高くても、同じような料理が続くと飽きてしまうし、うまいバランスを見つけるのがシェフの腕の見せ所です。</p><p><br></p><p>漫画家もコース料理のシェフのように、読者を作品に惹きつけるために、どの順番で、何を、どれくらいのバランスで描くのかを考え抜かなければなりません。</p><p><br></p><p>しかし、どんなシェフでも、新人時代からいきなりコース料理を担当することはないでしょう。まずは、一品ずつの料理の腕を高めることから始めていくはずです。同様に新人漫画家であれば、いきなり長いスパンの物語を描くのではなく、些細なことでもよいので、短いスパンを面白く伝えるトレーニングを徹底的にするべきだと思います。</p><p><br></p><p>僕が新人漫画家に、<b>日々の出来事を１、２ページのエッセイ漫画にすること</b>を勧めているのも、そのためです。『君たちはどう生きるか』の羽賀翔一さんにも、まずは徹底して毎日の出来事をマンガにしてもらっていました。</p><p><br></p><p><img src="//cdn.corkbooks.com/articles/null/4/2019050622473826910BC56937CBA057B93FB88BCE021BCB1.png" class="fit" style="width: 450px;"><br></p><p><br></p><p>このように、３次元を２次元の絵に落とし、伝わりやすいように時間軸を作者が意図的に演出するのがマンガ表現です。いわば３次元に時間軸を加えた４次元を２次元に落とし込む技法がマンガなのです。</p><p><br></p><p>そして、<b>４次元を２次元に変換する際に、表現に違和感が入ってしまうことが往々にして起こります</b>。</p><p><br></p><p>僕は、それがリアリティが失われる瞬間だと思うのです。</p><p><br></p><p>今月は、<b>マンガにリアリティを損なわないために何が大切なのか</b>を話していきます。</p><p>（翌週へ、続く）</p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/5cd47dddde6d3'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 07 May 2019
				06:14:54 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/5cd47dddde6d3/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[共感される短所の存在が、愛されるキャラクターを生む！【魅力的なキャラクターを作る④】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn.comici.jp/articles/109/4/20190423091033448065C7DDA98B44DBB18FB18ECFB638607-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/20190423091033448065C7DDA98B44DBB18FB18ECFB638607.jpg></figure><p><b>物語を魅力的と読者が感じるかは、主人公や登場人物のキャラクター次第。</b></p><p><br></p><p>では、どうすれば魅力的なキャラを描くことができるのでしょうか？</p><p><br></p><p>今月は<b>「魅力的なキャラクターをつくる」</b>をテーマに、キャラクターの魅力を引き立たせるために考えたい４つのポイントを紹介します。</p><p><br></p><p>４週目となる今回は、<b>「共感される短所を設計する」</b>についてお届けします。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p><br></p><h2>全ての素質には、表と裏がある。</h2><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p><br></p><p>最終週の今回は、「共感される短所を設計する」ということについて話します。</p><p><br></p><p>キャラクターを設計する時に、必要となるのは<b>「DO」</b>と<b>「BE」</b>です。</p><p><br></p><p>「DO」とは、そのキャラクターが何をしている人物なのかということです。そして、「BE」とは、そのキャラクターの性格や人柄です。</p><p><br></p><p>キャラクターらしさは「BE」に生まれるので、<b>「BE」を磨くことがとても大切</b>です。</p><p><br></p><p>その人の自分の強みを診断する<b>『ストレングスファインダー』</b>という仕組みがあるのですが、これによれば人の資質は34もの種類に別れています。</p><p><br></p><p><b>「このキャラクターであれば、どういう資質の強みをもつキャラクターなのか？」</b>ということを意識すると良いかもしれません。</p><p><br></p><p>そして、覚えておいて欲しいのは、強みというのは裏を返せば弱点でもあり、弱点というのは裏を返せば強みでもあるということです。<b>全ての素質には、表と裏がある</b>と言っても良いかもしれません。</p><p><br></p><p>例えば、『信念』という資質がストレングスファインダーにはあります。これは良い意味で捉えると、「一途にやり抜く力がある」ことという強みとして認識されます。しかし、これは裏を返せば「融通が利かない」と捉えることもできます。</p><p><br></p><p>しかし、多くの新人マンガ家は、その人が持っている資質の強みの部分は描くのですが、弱みの部分は描きません。</p><p><br></p><p>僕は、これがもったいないと思っています。なぜなら、「人は長所で尊敬され、短所で愛される」という言葉があるように、<b>弱点を持っているキャラクターの方が愛される</b>からです。</p><p><br></p><p><br></p><h2>愛される短所とは何なのか？</h2><p><br></p><p>世の中で愛されているキャラクターを見ていると、必ず愛すべき短所があると思います。</p><p><br></p><p>宇宙兄弟でも、新しいキャラクターを出す時には、そのキャラの長所と短所は何かを小山さんは考えてきます。だから、宇宙兄弟では、完璧なキャラクターは誰一人として存在していません。</p><p><br></p><p>そして、<b>短所だと読者が感じていたところが実は長所に転換されたときに、読者はそのキャラクターに対して強い愛着を持ちます</b>。</p><p><br></p><p>宇宙兄弟の例でいうと、ムッタの上官のビンスがわかりやすいでしょう。</p><p><br></p><p>クールであまり笑わず、相手が言い切らないうちに言葉をかぶせてくるピンス。無駄が嫌いで、「危機感のないものに成長はない」とムッタに厳しく接します。</p><p><br></p><p>しかし、どんな時も冷静に接してくれるピンスの存在は、感情が揺れ動きやすいムッタにとって安心を与えてくれる存在に変わっていきます。</p><p><br></p><p>ムッタに感情移入をしている読者にとっても、ピンスは怖い上官という見え方から、頼れる上司という見え方に変わっていったのではないでしょうか。</p><p><br></p><p>一方、短所が大事だといっても、突飛すぎる短所だとキャラクターは立つかもしれませんが、愛着は生まれません。</p><p><br></p><p>例えば、成績優秀でクラスの学級委員をしている生徒が、裏で猟奇的な趣味を持っていたとします。キャラクターとして記憶に残るかもしれませんが、その趣味に対して共感ができないので、愛着は芽生えないですよね。</p><p><br></p><p><b>愛着が生まれる短所というのは、裏を返すと長所になることがポイント</b>なのだと思います。</p><p><br></p><p>是非、キャラクターを設計する時には、<b>共感される短所を設計する</b>ということを考えてみてください。</p><p><br></p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <b><a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a></b> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/ac2bae04a3290'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 23 Apr 2019
				09:11:08 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/ac2bae04a3290/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
            <guid>5705</guid>
            
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[キャラクターが弱いと思った時の、“２つの処方箋”とは？【魅力的なキャラクターを作る③】 ]]></title>
            <media:thumbnail>https://cdn.comici.jp/articles/109/4/201904160748393105D5033FDFD06773FFA0BF043FCE58A5F-sm.jpg</media:thumbnail>
            <content:encoded><![CDATA[
				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/201904160748393105D5033FDFD06773FFA0BF043FCE58A5F.jpg></figure><p><b>物語を魅力的と読者が感じるかは、主人公や登場人物のキャラクター次第。</b></p><p><br></p><p>では、どうすれば魅力的なキャラを描くことができるのでしょうか？</p><p><br></p><p>今月は<b>「魅力的なキャラクターをつくる」</b>をテーマに、キャラクターの魅力を引き立たせるために考えたい４つのポイントを紹介します。</p><p><br></p><p>３週目となる今回は、<b>「目標を明確にする」</b>についてお届けします。</p><p><br></p><p style="text-align: center;">＊＊＊</p><p style="text-align: center;"><br></p><h2>目標や、目標への姿勢で、キャラクターの人柄が伝わる。</h2><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p><br></p><p>繰り返しになりますが、キャラクターが立つとは、<b>その人物の輪郭が明確になること</b>です。</p><p><br></p><p>キャラクターの性格や人柄を読者が理解し、「こういう時。このキャラクターなら、きっとこんな行動をとるんじゃないか？」と、読者が予想できる状態になっていることを目指す必要があります。</p><p><br></p><p>そこで、今回紹介するポイントはこちら。</p><p><br></p><p><b>“キャラクターが、どんな目標を立ているのかを明確にしよう”</b></p><p><br></p><p>例えば、宇宙兄弟のムッタであれば、第１話の段階で、30歳を超えても宇宙飛行士の夢を諦めきれなくて、宇宙に行く目標を胸のうちに秘めていることが明確に描かれています。</p><p><br></p><p>登場人物をわかりやすく伝えるために、その人物がどんな目標を持っているのかを、早い段階で読者に明確に示してあげることは大切です。</p><p><br></p><p><b>目標や、目標への姿勢で、人物の人柄が読者に伝わります。</b></p><p><br></p><p>ムッタであれば、30歳という年齢になっても宇宙飛行士の夢を秘めていることから、宇宙飛行士への憧れが人並み以上に高いことがわかります。同時に、宇宙飛行士の試験すら受けていない事実や、夢から逃げている言い訳を並べていることから、自分に対して自信を持っていない性格であることもわかります。</p><p><br></p><p>また、目標については、宇宙飛行士のような壮大な夢でなくても構いません。</p><p><br></p><p>クラスで全く目立たない主人公が、クラスのアイドル的な存在の女の子に声をかけること。パワハラが横行し、残業ばかりの職場にいる主人公が、勇気をだして上司に「今日は定時に帰ります」と申し出ること。どちらも立派な目標です。</p><p><br></p><p>まずは、キャラクターをわかりやすく伝えるために、<b>どんな目標を持っている人物なのか</b>を、読者に提示しましょう。</p><p><br></p><p><br></p><h2>困難に陥った時こそ、その人の本質が現れる</h2><p><br></p><p>また、長期連載のマンガの場合、連載の途中で<b>キャラクターの魅力をもっと引き出したい</b>と思うことがあります。</p><p><br></p><p>そういう時にオススメなふたつのやり方があります。</p><p><br></p><p>ひとつは、<b>困難な状況にキャラクターを落とし込む</b>ということ。</p><p><br></p><p>『宇宙兄弟』でいうと、初めの頃、ヒビトのキャラクターが弱いという課題がありました。物語の序盤でムッタを宇宙飛行士の夢へと引っ張っていくヒビトですが、何事も完璧すぎて、ヒビトがどういう人間なのかわかりづらかった。</p><p><br></p><p>そこで、ヒビトが月に滞在している時に、月面の巨大なクレーターに落ちるという大きなトラブルにあえて遭遇させてみました。そこから、ヒビトがどういう風に生還するのかで、ヒビトのキャラクターがわかるだろうと思ったからです。</p><p><br></p><p>その後にも、ヒビトには、パニック障害が発生したり、NASAで厳しい処遇に受けたりと、困難が続きます。</p><p><br></p><p>しかし、そういった困難に対するヒビトの振る舞い方をみて、ヒビトがどういう人間なのかが明確になってきました。</p><p><br></p><p>「苦しい時に支えてくれた人こそ、本当の友達だ」みたいなことをよく言いますが、<b>困難に陥った時こそ、その人の本質が現れる</b>と思います。</p><p><br></p><p>このキャラクターは、どういう人間なのかを際立たせたいという時には、困難な状況にあえて落とし込むというのは、テクニックのひとつとしてオススメです。</p><p><br></p><p>そして、もうひとつは、<b>ライバルを登場させる</b>ということです。</p><p><br></p><p>困難に落とし込むと考え方は一緒です。存在を脅かすような存在や、「こいつには、負けたくない」と強く思う存在を用意し、ライバルに対する立ち振る舞いで、その人物の人間性が見えてきます。</p><p><br></p><p>ライバルを次々と登場させるのは、マンガでよく見られる王道パターンですが、<b>ライバルの登場で主人公の振る舞いに変化があったのかに注目して読むと勉強になる</b>と思います。</p><p><br></p><p>ライバルの登場で、主人公の人間性が深く理解できるようになったのだとしたら、ライバルの存在は物語において、とても効果的に働いたと言えるでしょう。</p><p><br></p><p>是非、キャラクターの魅力を引き出すために、困難な状況を与えることを意識的に試みてください。</p><p><br></p><p><br></p><p>聞き手・構成／<b>井手桂司</b> <a href="https://twitter.com/kei4ide" target="_blank">@kei4ide</a> ＆コルクラボライターチーム</p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/3d7ce49d9d8c9'>続きをみる</a>
			 ]]></content:encoded>
            <pubDate>Tue, 16 Apr 2019
				13:18:12 +0900</pubDate>
            <link>https://comici.jp/sadycork/episodes/3d7ce49d9d8c9/?utm_source=rss&amp;utm_medium=referral</link>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
            <dc:language></dc:language>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[登場人物同士の“関係値”が面白さを決める！【魅力的なキャラクターを作る②】]]></title>
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				 <figure><img src=//cdn.comici.jp/articles/109/4/201904091139066286A4AB659C7C108FFEF0A1CBBEC2E731A.jpg></figure><p><b>キャラクターが命。キャラがすべて</b>。</p><p><br></p><p>物語において、必ず言われることです。佐渡島さんも常々、「物語の圧倒的な魅了は登場するキャラによるもの」と言っています。</p><p><br></p><p>では、<b>どうすれば、魅力的なキャラを描くことができるのでしょうか</b>。</p><p><br></p><p>そこで今月は、<b>「魅力的なキャラクターをつくる」をテーマ</b>に、欠かせない4つの要素「主人公のリアクション」、「周囲からのリアクション」、「ライバル」、「欠点」について具体的に解説します。</p><p><br></p><p>今月の内容は実のところ、そのまま自己分析の方法論でもあります。どうすれば自身のtwitterで個を際立たせていけるのか。リアル社会も含めて、キャラづくりへの理解を深めていきます。</p><p><br></p><p>2週目となる今回は、キャラを魅力的にするための<b>「周囲からのリアクション」について</b>お届けします。</p><p><br></p><p style="text-align: center; ">＊＊＊</p><p style="text-align: center; "><br></p><h2 style="text-align: left;">本人のセリフだけではキャラは濃くならない</h2><p><br></p><p>（以下、佐渡島さん）</p><p><span style="white-space:pre">	</span></p><p>今回は、「周囲からのリアクション」について。</p><p><br></p><p><b>キャラクターが立つとは、人としての輪郭が明確になること</b>です。</p><p><br></p><p>明確にするための1つの方法が、輪郭の線をはっきりと太くする「本人を濃くする（＝主人公のリアクション）」と前回説明しました。その対になるのが、<b>「その人物の周囲を塗る」手法です。周りの人のリアクション（反応）によって、その人物がどんな性格か浮かび上がらせます</b>。</p><p><br></p><p>例えば、サッカーがものすごくうまい高校生を主人公にしたマンガを描いたとします。ストーリーの1コマ目で、「オレは、日本一サッカーがうまい高校生だ！」と本人に言わせたら、キャラは立つのでしょうか？</p><p><br></p><p>立ちません。こういった指摘を新人マンガ家にすると、「本人が日本一と言っているんだから、キャラが立っていますよね？」と不思議そうな顔をします。僕は、「本人が言っているだけで本当に信用できるの？」と返します。</p><p><br></p><p>読者は<b>本人の言葉だけでは、この少年が本当のことを言っているのか、ただの妄想狂なのか判断できません</b>よね。</p><p><br></p><p>本当にサッカーがうまいのかどうかは、周囲のリアクションで説明できます。例えば、主人公の少年がグラウンドでサッカーをしていた。そこに偶然、日本サッカー協会の理事長が車で通りかかり、「ちょっと車を止めてくれ。あの子は誰だ!?」と驚嘆したとします。</p><p><br></p><p>サッカー協会の（サッカーに詳しいであろう）人間の言葉を受け取った読者は、「ずば抜けてサッカーがうまい少年なのだな！」と受け取りますよね。主人公のアクションに対する周囲のリアクションは、客観性を備えています。</p><p><br></p><h2>人気マンガに２次創作物がたくさん生まれるワケ</h2><p><br></p><p><b>「周囲のリアクション」は、「周囲との関係値」ともいえます。</b></p><p><br></p><p><b>物語とは、はじめから終わりまで登場人物が1人で面白いものはありません。</b>物語の面白さは、主人公をはじめそれぞれの登場人物が、いろんな出来事や人とどういう関係値を結ぶかにかかっています。</p><p><br></p><p>例えば、アイドルグループ嵐。5人の関係値に、ものすごい興味があるわけですよね。</p><p><br></p><p>解散を控えた嵐が仮に、5人全員で「おつかれさま旅行」をした、とします。旅行の様子は、最初から最後まで隠し撮りされていたとします。</p><p><br></p><p>我々はその映像で何を見たいのか。5人がどこへ行ったか。何を見てどんな食事をしたのかではありません。圧倒的に知りたいのは、<b>5人それぞれがどんな話をしたか。5人の関係性はどういうものだったのか</b>ではないでしょうか。</p><p><br></p><p>彼らの関係値はすでに多くの関心があるから、嵐はもはや何をしたって面白いともいえます。</p><p><br></p><p>人気マンガ作品に2次創作が起こるのも、同じ理屈です。</p><p><br></p><p>『SLAM DANK』の桜木花道と流川楓が同じオフィスで働いていたら？　製造部と営業部にいたら？　そんな2次創作物が支持されるのは、ライバルである桜木と流川の関係値が共通認識としてあるから。2人の関係値自体は予想可能ななかで、舞台や時代、年齢など状況を変えて再生産したら、2人はどんな風にしゃべり、ぶつかるのか。読み手はそれを楽しむのです。</p><p><br></p><p><b>関係値を描こうと人物同士のエピソードを描くことで、自然と個々のキャラも立ちます</b>。一方で、<b>登場人物一人ひとりのキャラが明確に立っているから関係値が面白くなることもあります</b>。</p><p><br></p><p><b>「関係値を描くこと（周囲とのリアクション）」と「主人公のリアクション（本人のアクション＆リアクション）」は、卵が先かニワトリが先かのような関係。両方を丁寧に描くことが必要</b>なのです。</p><p><br></p><p>（翌週へ、続く）</p><p>&nbsp;</p><p>聞き手・構成／平山ゆりの <a href="https://twitter.com/hirayuri" target="_blank">@hirayuri</a>＆コルクラボライターチーム</p><p><br></p><br/><a href='https://comici.jp/sadycork/episodes/c2181a146f8a9'>続きをみる</a>
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            <pubDate>Tue, 09 Apr 2019
				11:47:04 +0900</pubDate>
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            <dc:creator>佐渡島 庸平(コルク代表)</dc:creator>
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