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【セガ公式 @SEGA_OFFICIAL 連動企画】
お題 #セガのゲーム 結果発表!!

セガのゲーム

はじめに

コミチさんとの初のコラボレーション企画「#セガのゲーム」でマンガ作品を募集することになりました。 投稿が集まるだろうかと心配しましたが、おかげさまでたくさんのご投稿をいただきました。 ありがとうございました!

ゲームへのイメージは人それぞれです。興奮、熱狂、涙、笑い、感動。友達と話をしたり、一緒にプレイしたりすることで、コミュニケーションツールとしての役割も果たします。マンガ作品を読みすすめるうちに、ゲームを通じさまざまな感情が呼び起こされ、現実世界とつながっているということを教えていただきました。
たくさんの思い出がつまった作品の数々をありがとうございました。

セガ公式アカウント@SEGA_OFFICIAL

マンガ「如く!!」ナタでココ著

街を歩いて「あれ?」と既視感を覚えることがあります。映画やドラマで観た光景でした。けれどゲームで観た場合はもっと街の記憶が強い。それは、受動的に観た光景ではなく、自分の選択で歩きまわって観た光景だからかもしれませんね。
『龍が如く』が初めて世に登場した2005年、ゲーム内の東洋一の歓楽街のあまりのリアルさと細かい設定の数々に驚きの声があがりました。ゲームの世界に飛び込んで、主人公となって自分の意思で行き先を決められるところは、ゲームの大きな魅力のひとつです。細かい路地まで知り尽くした神室町、誰よりも歩いた蒼天堀。出張に行くたびに地方の繁華街を歩く楽しみが生まれたという方や、地元の人より詳しくて驚かれたという方も多いでしょう。
こちらの作品は、ゲームをプレイしている瞬間のみでなく、ゲームの世界を出たリアルでも楽しみ方があるということを教えてくれましたし、爆上がるテンションを友達と分かち合いたいという気持ちが4コマで伝わってきたところがとてもよいと思いました。こうやって誰かの好きなものは、ほかの誰かに伝播していくのですね。

マンガ「プリント倶楽部に体験入部したあの頃から遠く離れて」つのだふむ著

プリント倶楽部®が登場したのは1995年。これを読んでいるみなさんはもう産まれていたでしょうか?
写真をシールにするという発想は、当時画期的なものでした。
プリント倶楽部®がプリクラ®と略して呼ばれるようになり、だれかとプリクラ®を交換するようになり、 それを貼るための「プリクラ帳」(プリ帳)が生まれ…データ管理・データ送受信の現代からは考えられないですね。
面と向かってプリクラ®を交換するのは、ちょっとだけドキドキします。断られたらどうしよう。いやいやただの友達としてだから。――「プリクラちょうだい」。 プリ帳を飽かず眺めながら、甘酸っぱい気持ちに浸るのでした。
それを知っているからこそ、「プリクラちょうだい」と言われると、なんだかちょっとだけ期待してしまいますよね。 制御しがたい自意識と異性を意識する思春期の葛藤をつめこんで、自由に表現した続きが読みたいなと思いました。

マンガ「ソニック×小学4年生 」にしもとのりあき著

ひとつのことが気になると、頭の中はそのことでいっぱい。 話しかけても上の空、かと思えば、急に走り出したり、見えない敵と戦いだしたり…そういう男の子、周りにいませんでしたか?
この小学4年生の男の子がとても愛おしく感じる作品だと思いました。
スピード感あふれるクールなヒーロー。大好きな憧れのキャラクターは、いつも頭の中にいて、セリフやポーズを真似するほど大好きで、すぐそばに確かに見えていて。
ソニックを「いつも共にある心強い相棒」に選んでくれてとても嬉しく思います。
1ページの作品ですが、彼の周りがとても安心感のある幸福な空気に包まれているように見えます。 ゲームのキャラクターが彼にとって大切な存在としてあることを、周りの大人たちがあたたかく見守ってあげているのもしれないですね。

マンガ「ビクシオマが教えてくれたこと 」げんち著

大統領の娘キャロライン・ヨーコ・パウエルのフレームインに1コマ目から笑ってしまいました。
なぜひとりだけこんなに前に出てきているのでしょう。
いい表情です。助けてほしいんだかほしくないんだか、この表情が魅力的です。 最後のシーンもユニークな表情が笑いを誘いましたが、同時にピュアネスも感じました。 誰に感謝されるでもない頼まれてもいない自己犠牲は他人からすると理解しがたいことかもしれません。 が、救いようのないアゼルの孤独になんとか手を差し伸べたい!という気持ちが湧き上がったゆえのことでしょう。 ここまで至ったのはパンツァードラグーンの世界への圧倒的没入の結果だと思います。
こちらの作品を通じ、キャラクター・物語・ゲーム音楽に至るまで、ゲーム作品全般への愛と敬意が溢れていて、絵にも力強さ・パワーを感じました。 もっといろいろなパターンで作品を読みたくなりました。
素敵な作品を、“ありがとうございます!”

マンガ「サクラ大戦大好きマンガ」つきはなこ著(大賞)

学校という閉鎖された空間で、自分と同じ趣味嗜好の人がいる確率はどれくらいなのでしょう。 趣味をひた隠しに隠されてしまうと、いよいよ自分と同じ趣味の人がこのクラスにいるのかどうかまったくわかりませんでしたね。
そもそも好きなものをはっきり好きというのは、実は勇気がいります。愛があるものだからこそ、他人にバカにされたり、悪く言われたりと否定されるのは、ちょっとつらい。 いばらの道を突き進み我が道を行くのは御旗のもとでもなかなか大変ですが、その心のゆらぎがうまく表現されていると思いました。 案外お友達はまったく気にも留めていないところも“あるある”でよいですね。
Twitterを始めとするSNSが発達して、好きなものを好きと表現し、人と人とが共感してつながっていく時代がきました。コミチのマンガも共感でラリーがつながっていきます。
勇気を出してみたり、やっぱりわかりあえず言わなきゃよかったと後悔したり、その繰り返し。 そんななかで、この作品で「はなこ」に前へ踏み出す一歩を与えてくれたのは、脳内の大神さんでしたね。だれかの一歩が、よい出会いと新しいコミュニティにつながっていくことを信じて、大賞に選びました。
ありがとうございました!