

みなさんこんにちは!
この連載では、縦スクロールマンガの基本的な描き方について実例マンガを交えて解説しています。ぜひ第1話から読んでいただけるとうれしいです!
今回は、縦スクロールマンガの演出方法、特に縦スクならではのコマ割りについてくわしく解説していきます。
まずはこちらのマンガに目を通してみてください(第1、2話の続きです)。
見せ場を「大ゴマ」にすることで、迫力を出すことができます。
縦スクで言う大ゴマはスマホの画面いっぱいのことで、これは従来の横読みマンガの見開きに当たります。
また、さらに発展させて、スクロールすることで生きる縦長のコマを作ることで、縦スクならではの迫力のある大ゴマで表現することができます。
色塗りについても、ほかのコマより手を加えることで見せ場としての魅力が増すでしょう。
次に、変則的なコマについて解説していきます。
縦スクマンガは基本的に上から下への目線誘導となるため、横にコマを割ることは少なくなります。しかし、横に割ることでキャラクターの表情を同時に見せることが出来ます。
変則的なコマの例1-横割りのコマ
そして、吹き出しのようなコマ、ハートや丸のコマなど、四角形にとらわれないコマを自然に取り入れることができるため、縦スクフルカラーマンガは表現の自由度が高いです。
変形ゴマを適切に取り入れることで、作品の世界観をより表現しやすくなります。
変則的なコマの例2-変形ゴマ
また、コマの分割は線だけではなく、手足など体の一部を大きく描いて次のコマへ切り替えることもできます。
このように変則的なコマは表現の幅が広いため、どのような見せ方にしたいのか意識して、最適な表現を選択しましょう。
今回は、縦スクマンガならではのコマ割りの演出について解説しました。
次回は、ネームの作り方について解説していきます。
こういうことについてもっと解説してほしい、これってどうなの?と思うことがあれば、コミチ公式Twitter へぜひご意見をいただけると嬉しいです!
マンガ:にいの(@niinomr)

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