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上田浩平さんの作品:無人島に流れ着いた青年が、引いてしまった呪いトリガー。

そうそう流れつくことはないだろう無人島。異世界転生まではいかないけれど、ちょっとしたファンタジー世界に自分だけが流れ着いたら......。

そして、そこで予想もしえない出来事が起こったとしたら———


偶然流れ着いた無人島がもたらす呪いと内気な青年の隠してきた感情が呼応する。

自分の淡い願望とからだと向き合う、ミステリーとファンタジーを感じさせる、

無人島に漂着して1日目」の物語。

続きが気になる4ページ漫画1話!


とある無人島の呪い(作:ぎゅん)

▲タイトルクリックすると、漫画読めます。


「無人島に一つだけ持っていけるとしたら、何を持っていきますか?」

といった質問をされたことがある人は、過去けっこういるのではないでしょうか。

 持っていくものは、自分にとって、役にたつもの、必要なもの、大切なものだったりするかもしれません。誰かにとってはたいしたものではないかもしれないけど、本人にとっては、ものを通しての大事な価値観だったりします。


無人島に持っていたものは、「自分の秘めた感情」。

主人公のゆーたは、おそらく地方のインドア派の青年。年齢は大学生くらい。

ある日、地元の仲間内の飲み会の流れで、魅惑の女の幽霊が出ると言い伝えられている無人島へ肝試しに行こうという企画が持ちあがります。

ゆーたは、当初興味がなかったけれど、仲間の中で、以前から気になっていた同性から強く誘われたのもあり同行することになります。

道中船は嵐に遭遇、ゆーたはひとりぼっちで誰もいないであろう無人島に流れ着く......。



ひとりぼっちになって、主人公は無人島の肝試しに参加したことを後悔しつつ、誘ってくれた同性のことを想い、自分の秘めた感情を語ります。

誰しも人には打ち明けづらい、打ち明けられない気持ちを持っていると思いますが、その抱えているモヤモヤのようなものと、どう人は向き合っていくのか

正解がありません。そのモヤモヤから逃げ続ける人もいれば何かしら決断する人もいます。そして、それは他人にとっては些細なことでも、本人にとっては、本人も自覚しえない大事な価値観・生き方に繋がっていくのだと思います。

誰もいないひとりぼっちの無人島で、肉体的に生きること以外で時間を使うとしたら、周りの目や常識にとらわれず自分の気持ちに向き合って考えたり気づいたりすることに、自然と時間を使っていくのだろうと想像します。

最初は、自分と向き合うことに知らんぷりできても、だんだんと時間が経つにつれて向き合わざるおえなくなるのだろうと思います。自分以外、話し相手はいないのだから。

さて、物語の描かれ方がコミカルで進んでいた影響もあってか、この主人公の秘めた気持ちが、この後主人公自身の身に起こる現象のトリガーになるとは......、正直、このコマを読んでいた時のぼくは、油断していました。


エンタメを予感させる、続きが気になる展開。

この物語は、ただ主人公の自分語りをして物語は終わりません。1日目の最後に、主人公に予想しえない現象が起こります。今までのコミカルに展開されてきた話の伏線が結びついていくかのようなカタルシスを少し覚えました。


ゆーたの表情が変化します。

絵柄の変化と状況に、ドキッとさせられました!


ゆーたは、この後どうなっちゃうんだろう?、何を考えるんだろう?

無人島に言い伝えられている呪いと女の幽霊の存在はどうなるのか?

ゆーた以外、島に誰かいるのか?


ゆーたに興味を持ちました


いろいろ続きが気になります。


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2021/11/16 #11/4課題
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