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小柳かおりさんの:おっきいばあちゃん0
2019/9/16
 小さなおっきいばあちゃんというのがまずいいですね!
僕にも同じような父の田舎があって子供の頃はよく行ったし、そんなおばあちゃんもいたので、分野的には共感しやすい物語でした。

でも細かな読者への配慮はちょっと足りないのかな。
例えば、おばあちゃんの小ささが比較できる構図では出てこないので、せっかくのキャラ設定が伝わりづらく、ばあちゃんの可愛らしさが伝わりにくくなっていると思います。

あと、気になったのは、どのコマも体の一部がどこか切れた構図を使っている事です。身体の一部を切ると構図にはハンドカメラのアクションのように動きをダイナミックに見せる効果があると思いますが、この作品においてはそんな効果は必要ないのでロングショットは足元までしっかり入れてやった方が安定した構図は取りやすいと思います。
パース的にも神の目線、誰のだかわからないアイレベルが多くてせっかく主人公モノローグなのに主人公目線の絵になってないのはちょっともったいないですね。

例外はいくらもありますが、まず絵で見せて、モノローグはそのフォローくらいが漫画のいいバランスなのではないでしょうか?

特にばあちゃんの亡くなった時の笑顔なんかは、モノローグなしの表情だけに集中して読みたかったです。モノローグは次のコマにした方が余韻があるように思います。

と、いう事でアレコレ言ってしまいましたが、僕自身がばあちゃんっ子で、気に入ったがゆえに些末な話までしてしまいましたが、とても好きな作品でした。また是非作品読ませていただきたいと思います。