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佐渡島 庸平(コルク代表)さんの作品:カッコつけないマンガがカッコいい、望月哲門さん
この連載では、『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』などの編集者であるコルク代表・佐渡島庸平が、『コミチ』に投稿しているマンガ家の中から気になる存在を毎回紹介します。


見やすさはわかりやすさ

今回は、望月哲門さんを紹介。


まずは、望月君の作品を見てほしい。


望月君の魅力は、まずシンプルな絵だ。線がすっきりしているので見やすく、わかりやすく、とても読みやすい。


小腹が空いているとき、みるからに脂ののったものは食べるのに少し抵抗を覚えてしまう。しかし、さっぱりしたものなら、軽い気持ちでつまんでみようかなと食欲をそそられる。


Twitterは、比較的軽い気持ちで面白いものが見たい、有益な情報を得たいと思って開くSNSだ。そこに望月君の絵が流れてくると、読者は「あ、読みやすそう。読んでみようかな。」と抵抗感なく自然に気持ちがマンガに誘われる。



カッコつけないカッコよさ


絵に誘われて読んでみると、望月君の作品はとてもエモい!


カッコつけず、ありのままの悩んでいる自分をうまくさらけ出していて、とてもいい。表現者として、自分をそのまま作品に表現できることはすごく重要なことだ。


人は何かを創って発表するとき、虚栄心や様々な邪念が入って、ついカッコつけたくなってしまう。しかし、一番重要なことは、カッコよく思われることではなく、表現を通して感情を伝えることだ。



マンガは、情報量が多いコンテンツだ。絵や文字、演出によって多くの情報を瞬間的に伝えることができる。短歌は、五七五の制限のある文字数の中で、感情を含めた多くの情報を入れることができると良いとされる。


人は、短い文章で情報が多く伝わると面白いと感じるのだ。

だから、エッセイを短いマンガによって表現することで多くの人の共感を呼ぶことができる。


望月君は、自分の内面を臆せずさらけ出しながら、みんなが共感しやすいポイントを上手にすくい上げてエッセイマンガにしている。だから、しっかり作品がバズっているのだと思う。


僕はこれから望月君がエッセイマンガでつかんだ経験をもとに、感情をキャラクターに落とし込み、物語にした作品を持ってきてくれることをすごく楽しみにしている。



▼望月哲門さんのマンガはコチラ

https://comici.jp/users/Tetsuto1319


<編集協力:平井 海太郎

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