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菊池健(コミチ)さんの作品:#ホリエモン #パワーワード祭 審査員賞発表&寸評

#ホリエモン #パワーワード祭、企画運営のマンガ新聞の菊池と申します。まずは皆さん、沢山のご応募ありがとうございました!

 

今回集まった作品たちを一言で表すと「色んな漫画家のフルスイング集」とでも申しましょうか。ホリエモンの強い言葉をテーマに、皆さん臆せず打席に立って、バットをブルンブルン力一杯スイングする様を、キャッチャーくらいに近い位置で見せてもらった感じです。良いもの見せてもらいました。

 

私は仕事柄、商業マンガ媒体デビューを目指す新人漫画家の原稿を良く目にします。ただ、どうも今回集まった作品は、それとは一味違うのです。今回応募作を真剣に読み込んで感じたのはそこ、つまりプロ志望の人の作品はどこか「上手に見せよう」とするところがあるのに対し(悪いことではないのですけども)、今回の作品はどれも、その人それぞれ現時点の力で、全員がフルスイングしてる感じなのです。

 

これもコルクBooksの特徴か、ホリエモンパワーワードのなせる業か。24人の気持ち良い戦士たちの未来が明るいことを祈りたい気持ちでいっぱいとなっております。

 

それでは、各審査員の受賞作と準入賞作の寸評をお送りします。

 

<ホリエモン賞>

【授賞】そん時はそん時である。(ケン 著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2206

 

(ホリエモン・コメント)

本音を言えない人は多い。その葛藤と言えた時の清々しさのギャップを上手く表現できてる

 

【準入選】 まんが日本成功者ばなし (beitaro 著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=1934

 

 

<モーニング編集部賞>

 

【授賞】蜘蛛の糸(珠虫さとり 著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2186

 

(モーニング寺山さんコメント)

文章ではなく、マンガだからできる「絵で表現する」という部分に力を入れているのが、とても伝わってくるネームでした。最初の1コマ目を見ただけで、主人公が「何かをつかみかけているけれど、まだ『上』には上がれていない」という状況なのがわかり、主人公の心情が伝わってきます。最後の方の「きっと すべての人が等しく地獄を脱出しようとしている」というモノローグのコマの絵も、多くの人が悩み、もがいている様を表現していて感情に訴えかけてきます。モノローグも巧みで、「お父さんは蜘蛛の糸を登り切った場所にいる人だと思っていた」という言葉で、「親も別の一人の人間なんだ」と悟った主人公の気付きを表現していて、はっとさせられました。惜しいと思ったのは、一番最後の「もう人生に目的なんていらない」という、まさにパワーワードの部分が、蜘蛛の糸という「ゴールがある」絵と微妙にかみ合っていないところです。このオチがきれいにハマっていれば、より一層、読み手の心に響く作品になったと思います。これからも、読者に響く「景色」を、作品でたくさん見せてほしいです。

 

【準入選】本音が言えない人のはなしの続き(ワダシノブ 著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2217


【準入選】夢の裏返し(渡部大羊 著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2191

 

 

<宝島社賞>

 

【授賞】まんが日本成功者ばなし (beitaro著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=1934

 

(宝島社 中野さんコメント)

子供でも楽しめるわかりやすい話が多い昔話というフォーマットを選んだセンスがひとつ。また、昔話のフォーマットに制限される難しさはあるかもですが、続編も「こうしたらどうだうか?」といったように話の広がりを考えられたというのも選んだ理由です。

 

【準入選】本音(ホンネとタテマエ)(いぬパパ 著)

  

https://corkbooks.com/articles/?id=2241



(宝島社 中野さんコメント)

髪が逆立っている熱血男の主人公と、会社員なら誰もが恨める部長のキャラがとてもいいと思います。物語の出だし、そして中盤の展開が混ざった感じかなぁと思いましたが、このキャラクターが物語を展開させていくと、面白いサラリーマン漫画になるのでは、と思いました。

 

 

<NewsPicksコミック賞>

 

【授賞】そん時はそん時である。(ケン著) ダブル受賞!

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2206

 

(幻冬舎 箕輪さんコメント)

分かりやすく端的。堂々と本音を言えば意外となんとかなる。みんな実は本音で生きたいから。

 

【準入選】ある男がサラリーマンをやめて職業作家を目指す時のマンガ(つのだふむ著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2193

 

【準入選】居酒屋ZOO(丸山ミユ著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2154

 

 

<マンガ新聞賞>


#見切り発車は成功のもと(伊佐坂みつほ著)

 

https://corkbooks.com/articles/?id=2201 

(コメント)

企画指定のパワーワードでは無いのですが、それが逆に、様々なきっかけにもなった思いの強さを感じる作品です。言葉との出会いから始まり、気づき、即アクションからの人生の展開が早い。その気持ち良さが「イケー!」と、背中を押したくなる作品です。色んな感情表現の構図や表情が、とても良いと感じました。応募作中、もっともリアルなフルスイングを見せてくださったと思います。

 

たくさんの投稿ありがとうございました。

 

企画概要ページ、その他の投稿作品はこちらからどうぞ。

https://corkbooks.com/stories/?id=99

 


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