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佐渡島 庸平(コルク代表)さんの作品:えも言われぬ独自の世界観で魅了する、有本ゆみこさん
この連載では、『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』などの編集者であるコルク代表・佐渡島庸平が、『コミチ』に投稿しているマンガ家の中から気になる存在を毎回紹介します。



ひたれる世界観を作り上げる

今回は、独自の世界観で読者を魅了する、有本ゆみこさんを紹介。


まずは有本ゆみこさんの作品『しじまと光太郎』を見て欲しい。


僕は有本さんの描く世界観がすごく素敵だと感じる。


世界観はマンガにおいて一番描くのが難しい。なぜなら、作者のひとりよがりになってしまい、読者にはわからないものになることが多いからだ。世界観は、読者が理解でき、この世界にひたりたいと感じられることが重要だ。


有本さんはファッションデザイナーでもある。だから、自分の世界観を持ち、表現することをすでに武器として持っていた。有本さんがすごいのは、自分の武器である世界観をマンガにおいてもしっかりと表現しきっていることだ。こういった深みのある世界観が描ければ、論理性関係なく読者は作品に引き込まれる。



なんともいえない魅力を持つキャラクターたち


これは約半年前の『しじまと光太郎』だ。上の作品と見比べてみてほしい。この段階から魅力的な世界観はあるが、ストーリーとキャラクターが弱く、少しわかりにくい作品になっていた。


しかし、修正を重ねわかりやすさを磨いたことで、突飛な行動を取る2人の主人公が世界観とうまく噛み合い、不思議な魅力を持つキャラクターになった。


僕はこれから有本さんが、彼女が持つ世界観をマンガの枠の中でどんなふうに表現する作品を生み出していくのかすごく楽しみにしている。


また、今回の作品で有本さんが気になった人は電子書籍もチェックしてみて欲しい。


★リンク (www.amazon.co.jp/dp/B08BFMPXSK



▼有本ゆみこさんのマンガはコチラ

有本ゆみこの作品一覧



<編集協力:平井 海太郎

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2020/6/30 コミチ オリジナル
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