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シャープさんさんの作品:やれば終わるモノゴト。やらなきゃ終わらないモノゴト。

家事は得意な方のはず、@SHARP_JPです。やらなきゃ終わらない物事の代表格といえば、家事でしょうか。逆に考えれば、家事とは「やれば終わる」類いのもの。尽きない人間関係の悩みでもないし、答えの出ない哲学的命題でもない。どれだけ煩わしかろうが、腰が重かろうが、家事はやりさえすれば解決する問題だから、その点にこそ、私たちは希望を見出すべきではないか。


とはいえやはり、家事はめんどくさい。人がただ生きるだけなのに、いたるところでタスクとして発生する。家事とは、あなたにも私にも等しく課せられる、大人の宿題なのかも。


子育て論やワークライフバランス、あるいは働き方改革の名の下に、その宿題をだれが担うべきか、延々とホットな議論が続いているのが今の社会だろう。やらなきゃ終わらないし、家事はやれば終わるのだから、手分けできる世帯に暮らす人は手分けしない手はないだろうにと、私なんかは思うわけですが、どうもニュースやツイッターを見る限り、うまくいっていないケースも多いようだ。


家事をうまく手分けできないという軋轢に、家電はどこまで干渉できるか。それが、私の働くような家電メーカーがこれから生き残るポイントではないだろうか。ハイテクやハイスペもいいけど、いつでもだれでも、そのタスクをシェアできるような、家事の敷居と引き継ぎをせいいっぱい下げることが、いまの家電に求められる姿勢だと思う。


一方、会社は会社でその身内に、家事に対する新旧の価値観の対立と同じく、昭和対令和の軋轢を抱えているわけで、その前途もまた多難だろうと、見渡す限りおじさんが出席する会議なんかを目にした時、頭を抱えざるをえなかったりするわけです。家事も家電も、つくづく難しい世の中だ。いったいいつまで過渡期なのだろう。


洗濯インポッシブル2 50日目(うさ/ 著)


作者は洗濯が嫌いすぎるあまり、洗濯の考察に日夜励む、洗濯物漫画家を名乗られています。なんだよ、洗濯物漫画家って。


しかし、ここで描かれているように、時に洗濯はインポッシブルなミッションとなる。洗濯モノの山と1台の洗濯機を前に、必要なものが必要な時に納品できないことが容易に予想される絶望。特に洗濯は乾燥とたたむまでを考えると、相応の時間を要する工程だから、そのやりくりは困難を極める。お子さんがいる家庭では、とりわけインポッシブルだろう。


繰り返すが、家事は「やれば終わる」というシンプルな摂理に基づく物事だ。だが、その「やらなきゃ終わらない」量を、まざまざと見せつけて来るところに家事の苛烈さがある。うず高く積まれる衣服の山。洗われるのを待つシンクの食器群。部屋のコーナーに吹き溜まるホコリ。鏡に映った顔に重なる水アカ。曇る窓。やらなきゃ終わらないことをこうも視覚化されると、だれだって目をそらしたくもなる。


だが目をそらした先でも「どうしてここまで放っておいたのか」と別の家事が、あなたに自省を詰め寄ってくるだろう。現実からの逃避は、家事の苛烈さに拍車をかける。だからやっぱり、手分けできる人は手分けすべきだし、手分けできない人は計画的に立ち向かうしかないのだ。


恐れ入りながら、そこに最新の家電がいくばくか、お役に立てます。価値観の軋轢が劇的に解消することがないように、家電も劇的に進化することはないけど、細やかな工夫と改善は着実に進んでいます。「やらなきゃ終わらない」に立ち向かう際は、最新家電の導入もどうかご検討ください。

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