シャープさんの寸評恐れ入ります・200＋１

このコラムも200回目でした、 @SHARP_JP です。でしたと言ったのは、前回がちょうど200回目だったからだ。どうも私のファイル管理がずさんなせいで、ずっと1回分ずれたまま、毎週とつとつとコラムを書き、こつこつとアップしていたのだ。数字に無頓着な私の性格が、ここにもよく表れている。

とはいえ1回ずれているといっても、今回このコラムの下書きファイル名に私は200という数字を打ち込むわけで、その数字を見ればいくら意識の低い私でも、キリの良さにいくばくかの清々しさを覚える。もちろんその清々しさは私が勝手に感じるだけの、ひとりよがりのものだ。

企業や製品が自称何周年を盛大に祝おうとも、たいていは「知らんがな」という反応しか引き出せないように、私の200回も多くの人にとっては「知らんがな」にすぎない。だからこの200+1回は、ただ計画性皆無な私が、ひたすら毎週ひいひい言いながら書いた私に、そっとおめでとうとささやく種類のお祝いだと思う。小声でおめでとう、私。

ところで100回目の時はどうだったかと、さっき読み返してみた。清々しいまでに毎週書くという苦行に対する、セルフ恨み節であった。驚くほどいまも心境に変わりなく、書く方法にも進歩がない。200回目を過ぎ、とりたてて新たに言いたいこともない。私はただただ、繰り返している。そういう意味ではこのコラムもまた、私の人生を如実に現しているのかもしれない。

シャープさんの寸評恐れ入ります

繰り返すこともたまにある、どころじゃないのだ。私は世間からずれながら、ぼんやりとただ意味なく、繰り返しながら生きている。そのずれがポリリズムのように響く時を、ずっと探している。